足らん足らんは工夫が足らん
というなんというかあくまでも断定的あくまでも一方的あくまでも反論の余地なし的な
格言がある。
三年前の話になるが、さあ大学生になるんだぞ、という桜のつぼみがほころび始めたころ、友人
(モミ)と一緒に高岡へ服を買いに行った。
その時
「品質の良いジーンズはやっぱりゴーマリィソーン、何年はいても大丈夫やよね」
と思い、二万だったか三万する高級ジーンズ(503ではない)を清水の舞台から
飛び降りる勢いで買ってしまって、
このジーンズをを四年間は使い続けようと目論んだのだけれど、
なんだか最近、あまりの酷使に耐え切れなくなった様子で、穴があいてきた。
それも股間に。
それも股間中の股間、定冠詞をつければTHE・股間と読んでも差し支えないような
セクシー極まりない位置に。
某ジョイトイのようにM字開脚の体勢になると、
その穴からトランクスの柄がはっきりと見て取れる。
いやん。
まあ、ところかまわずM字開脚する趣味も無いので、そんなに気を使うほどの大きさの穴でも
ないんだけれど、やはり気にはなる。
膝の辺りにも小さな穴があいてきてたし。
確かに酷使はしてた。
なにせ毎日毎日毎日毎日毎日毎日穿いてバイク通学したわけだし。
あ、ちなみに「毎日毎日~」は「穿いて」にかかるのであって、
けして「毎日毎日~」「通学」してたわけじゃあない。
問題あり。
通学とその頻度の問題についてはとりあえず横においておいて。
リアルに穴のあいたジーンズをはくのは、普通に恥ずかしい。
オシャレで穴のあいたジーンズはあるけれど、あれはそういう風にしてあるからそれは
そういうものなのだと世間的に認知されてるからオシャレなわけで。
ちょこっと自然にあいただけの穴ではそれはただのリアル貧乏。
これは新しい物を買わなければならんなあでも先立つものが無いしなあ先立つものって言うのはまあわかりやすく言えば金のことだけれどもそれが無いからどうしようもないよなあ金といえば荒川さんはすごいなあとか違う金なら股間の破れ穴からはみ出しそうになってるんだけどなあって下ネタかよばかやろうとかそういうことを考えていた。
そこで思いついた。
そうだ、足らん足らんは工夫が足らんのだ。
木を隠すには森の中だー!
というわけで、
ジーンズ全体にダメージ加工を施してみる。
画像はほどこした後の映像です。
膝の辺りの穴が見えるはず。あとこの画像では見えないところにもいくつかの
日本的再利用しなきゃもったいない精神による発展的穴がある。
やりすぎた感が無くも無いが、店で売ってるのはもっと激しく穴があいてるしまあいいや。
ただまあ店のは裏から当て布とかしてあって地肌が見えなくなってる(のが多い)。
やり方としては、ジーンズの横糸(白い糸)を切らない方向にカッターで切りつけて、
青い縦糸をどんどんほぐしていくだけ。至極簡単。
つまりひざ小僧をぱっくり横に割るイメージできっていけばよろしい。
簡単なのでつい集中してしまって気がついたら時間が経ってる。
思い出と思い入れのあるジーンズにカッターの刃を立てるのはなんと言うか、
やはりちょっと感じるものがある。
一太刀ごとに数々の思い出が蘇る。
あの飲みのときもこれを穿いていた。
あの飲みの後で吐いていたときもこれを穿いていた。
そしてやっぱりあの飲みのときも……
飲みばっかりか。
この縦糸をほぐした後の青い糸がかなりの量になる。もこもこ出る。
ペロの毛が生え変わるのごとく。
まだペロは冬毛だろうか。
そうして無事完成した。
完成はしたが、
問題はこのファンキーと言うかパンクと言うか結構カジュアルなジーンズは
家庭教師をするときに穿いて行っていいものかなあという疑問が
全ての工程を終えた後に浮かんできた。
……ううむ……こまった。
あまりふさわしくない気がするね。
どうしよう。まいったなあ。
足らん足らんは工夫が足らん。
という断定的かつ一方的でありながら何がしかの真実を含んだような格言があるけれど、
どうやら「足らん足らん」の中には「頭が足らん」というのもあるようだわね。
オチもついたところで。
格言がある。
三年前の話になるが、さあ大学生になるんだぞ、という桜のつぼみがほころび始めたころ、友人
(モミ)と一緒に高岡へ服を買いに行った。
その時
「品質の良いジーンズはやっぱりゴーマリィソーン、何年はいても大丈夫やよね」
と思い、二万だったか三万する高級ジーンズ(503ではない)を清水の舞台から
飛び降りる勢いで買ってしまって、
このジーンズをを四年間は使い続けようと目論んだのだけれど、
なんだか最近、あまりの酷使に耐え切れなくなった様子で、穴があいてきた。
それも股間に。
それも股間中の股間、定冠詞をつければTHE・股間と読んでも差し支えないような
セクシー極まりない位置に。
某ジョイトイのようにM字開脚の体勢になると、
その穴からトランクスの柄がはっきりと見て取れる。
いやん。
まあ、ところかまわずM字開脚する趣味も無いので、そんなに気を使うほどの大きさの穴でも
ないんだけれど、やはり気にはなる。
膝の辺りにも小さな穴があいてきてたし。
確かに酷使はしてた。
なにせ毎日毎日毎日毎日毎日毎日穿いてバイク通学したわけだし。
あ、ちなみに「毎日毎日~」は「穿いて」にかかるのであって、
けして「毎日毎日~」「通学」してたわけじゃあない。
問題あり。
通学とその頻度の問題についてはとりあえず横においておいて。
リアルに穴のあいたジーンズをはくのは、普通に恥ずかしい。
オシャレで穴のあいたジーンズはあるけれど、あれはそういう風にしてあるからそれは
そういうものなのだと世間的に認知されてるからオシャレなわけで。
ちょこっと自然にあいただけの穴ではそれはただのリアル貧乏。
これは新しい物を買わなければならんなあでも先立つものが無いしなあ先立つものって言うのはまあわかりやすく言えば金のことだけれどもそれが無いからどうしようもないよなあ金といえば荒川さんはすごいなあとか違う金なら股間の破れ穴からはみ出しそうになってるんだけどなあって下ネタかよばかやろうとかそういうことを考えていた。
そこで思いついた。
そうだ、足らん足らんは工夫が足らんのだ。
木を隠すには森の中だー!
というわけで、
ジーンズ全体にダメージ加工を施してみる。
画像はほどこした後の映像です。
膝の辺りの穴が見えるはず。あとこの画像では見えないところにもいくつかの
日本的再利用しなきゃもったいない精神による発展的穴がある。
やりすぎた感が無くも無いが、店で売ってるのはもっと激しく穴があいてるしまあいいや。
ただまあ店のは裏から当て布とかしてあって地肌が見えなくなってる(のが多い)。
やり方としては、ジーンズの横糸(白い糸)を切らない方向にカッターで切りつけて、
青い縦糸をどんどんほぐしていくだけ。至極簡単。
つまりひざ小僧をぱっくり横に割るイメージできっていけばよろしい。
簡単なのでつい集中してしまって気がついたら時間が経ってる。
思い出と思い入れのあるジーンズにカッターの刃を立てるのはなんと言うか、
やはりちょっと感じるものがある。
一太刀ごとに数々の思い出が蘇る。
あの飲みのときもこれを穿いていた。
あの飲みの後で吐いていたときもこれを穿いていた。
そしてやっぱりあの飲みのときも……
飲みばっかりか。
この縦糸をほぐした後の青い糸がかなりの量になる。もこもこ出る。
ペロの毛が生え変わるのごとく。
まだペロは冬毛だろうか。
そうして無事完成した。
完成はしたが、
問題はこのファンキーと言うかパンクと言うか結構カジュアルなジーンズは
家庭教師をするときに穿いて行っていいものかなあという疑問が
全ての工程を終えた後に浮かんできた。
……ううむ……こまった。
あまりふさわしくない気がするね。
どうしよう。まいったなあ。
足らん足らんは工夫が足らん。
という断定的かつ一方的でありながら何がしかの真実を含んだような格言があるけれど、
どうやら「足らん足らん」の中には「頭が足らん」というのもあるようだわね。
オチもついたところで。