明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

『白中探検部』(PS2/TAITO)

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選択肢を選んでストーリーを進めていくアドベンチャーゲーム
結論から書くと6点。

新品(画像のベスト版じゃないほう)が790円で売られてたのも若干納得。
ファミ通の殿堂入りソフトのシールが貼ってあったけど……

なんつうか……

(´・ω・`)中途半端。

まあくわしいことはおいおい。




☆あらすじ☆

主人公・タカヒロ・20才・大学生・東京住まい。
東京で過ごす20才の夏休み、故郷の「白ヶ浜」から一枚のはがきが届く。
差出人は、中学時代の憧れの人「ごりょんさん」。
だけども筆跡はどうも中学時代の自分のもののようだ。
葉書には、ヤタガラスと白兎の絵、814という数字が描かれていた。
なんのことだろう……?
タカヒロは中学時代、白が浜から東京に引っ越してきたのだった。
だが、そのときの記憶がない。
なぜ引っ越すことになったのか、当時の記憶がさぱっりないのだ。

葉書の謎と失った記憶を取り戻すために、中学時代からの友人と共にタカヒロは故郷「白ヶ浜」を訪れる。

そこには中学時代にタカヒロが所属していた部「白中探検部」の面々が揃っていた。
やはり他の部員たちにも葉書が届き、みんな当時の記憶を失っているという。
失った記憶、八年前からの手紙……再び揃った白中探検部は、協力して謎を解き始める。

よそよそしい態度の町の住人。
忘れられていた少女、ユカ。
八年前の大祭でおこった、神隠し事件。

失われた記憶と謎が、徐々に明らかになっていく。

郷愁誘う白ヶ浜の町を調べ周り、全ての謎を解き明かした時、タカヒロたちが目にするものは何か――?



とかそういうゲーム。



☆感想☆

大筋のストーリーはイイ。
「失われた記憶」「八年前からの手紙」から始まるミステリ臭もイイ。
パッケージ絵のような水彩の一枚絵が、たまにでてくるその水彩絵の雰囲気はイイ。
というかほとんどジャケ買い
由美かおるじゃないけど(9/4の日記参照)。

この淡いタッチの雰囲気に魅かれて買ったんだけども……。


いざゲームを始めてみると突っ込みどころが満載で……。
大筋はいいけどいちいち出てくるセリフと場当たり的な展開は×。
繰り返しのプレイが必要なゲームの構造上つまらないセリフと展開が繰り返されるのは苦痛。

白中探検部(5人)全員が記憶をぽっかり失ってるっていうのにみんな冷静すぎて変。
記憶がないんやぞ!?
しかも全員!
普通もっと訝しがるやろーっ!?

だけども探検部の面々はそんなこと余り気にせずお祭りに出かけたり温泉に出かけたり。
中途半端なんだわ。
ミステリアドベンチャーにするのか、キャラクタ重視のアドベンチャーにするのか、話・ストーリーを楽しませるための選択肢方式なのか……
本筋がすっきりしてないから、バッドエンドにも違和感が残る。
いや、理不尽なバッドエンドを楽しむのもこの手のゲームには大事な事なんだけども。

バッドエンドのたびに出てくるマスコットキャラ(?)ヤタローとかいうカラスが
すげえむかつく。

「ありゃりゃ~、タカヒロ、死んじゃったね~。もしかして、わざと間違った選択肢を選んだのかなぁ~?」
とか言って来る。


馬鹿かと。

アホかと。

バッドエンド後に「プレイヤーを」馬鹿にしたように喋るキャラが出てきて喜ぶやつが一体どこにいるのかと。
(と書いたところで『ダブルキャスト』のバッドエンド後を思い出した/でもアレはプレイヤーを馬鹿にしてはいなかった/と思う)

大体、なんつうかイマイチ肝心のキャラクター達が練りこみ不足というかなんというか……。
魅力的じゃない。

設定、とかイメージボード、ゲームのアウトラインはよくできてるのに、肝心の中身が……。
っていう状況を見て、ちょっと思い出したことがあった。


前のゲーセンで働いてた時。
もう辞めてる先輩が言ったことには
「ゲームの会社に企画書出したら、それそのままパクられて製品化された」
ということ。
ちなみにその先輩はいろんなもの(シナリオとか映画レビューとか)書くライターで、
20代のくせに年収1000万超えたとかいってたから実力はある(らしい)。
そんな人が書いたシナリオを会社がパクってそのまま商品として出す……ありえない話ではないのかなーと。

ちなみにそのゲームは今までRPGなんて出した事もない会社から発売されて、発売当時俺も
「へー、この会社がこんなRPG出すんだー」
と軽く驚いた記憶があった。
だからそんな経緯があったとしても、リアリティがない話ではない。

シリーズ化して累計けっこう売れてるはず……。
もにょもにょ。


そんで『白中探検部』の話。
設定とか、大筋は良くて、中身がイマイチ……。

(企画書に大まかに書かれているような)設定や、大筋は良くて、中身はイマイチ……。
会社はいままでアドベンチャーなんか専門外だったタイトー……。
そんで、アドベンチャーはこれ一作でその後タイトーはアドベンチャー出してない……。



導き出される結論→
















……………………………………っまさかね!












まー、なんだかんだ言って最後までプレイしたんだから、つまんなくはない。
キャラクターたちはフルボイスだし。
納谷悟郎(銭形の声の人)も「炭焼き小屋の老人」という、これ以上ない地味な役どころで登場。
つまんなくはないけど……『かまいたちの夜』とか『街』とか『逆転裁判』みたいに
ハラハラドキドキしたかといえば……してないし。

わりと7点に近い6点。
惜しい。

細かいところがちゃんと練られてれば……。