春と夏の間のこの中途半端な
暑くないし寒くないし、
花は咲き乱れるし木や草は程よい日光を浴びて葉緑素が満点で年間を通じて一番きれいな緑色してるし、
空は透き通って青いし、
山の稜線から目線を上げていくと藍色に近づいて深くなっていく感じなんてもうこの季節が最高だと思う。
首を上げて空の中心からゆっくりと目線を下ろしていくとその色合いは
空は藍色からだんだんと白っぽくなっていって山の深緑の稜線が不意にしかしダイナミックに現れて、
更に視線を下に向ければ水を張って日光を眩しく反射する田んぼがモザイクみたいに広がるっていう景色は
この季節にしか持ちえない美しさがそこにある。
という景色が楽しめる田舎にいた今年のゴールデンウィークも。
でも写真は東京のもの。
ツツジが満開で道路の側面にはあるまじきピンク色の壁に塗り替えられていて、
この横を歩いて通るときには『千と千尋の神隠し』の１シーンを思い出してしまうような満開っぷりだった。
ほらあのハクと一緒に歩いてるとこ。
あれは百日紅だったようなきもするけど。
「さるすべり」って花は語感と漢字の字面の間に大いなるギャップがあるなぁと思った。
まあそれはどうでもいいけどちょっと驚くほどきれいに咲いていた。ツツジ。
朝にこの写真を撮って、
昼にまた同じ道を通ったらかなり花が落ちていたから、
まさにもうこの写真がちょうどこのツツジ達の全力の時間帯だったらしい。
花もこれだけ咲くよ五月だもの。
この季節がきらいな人はよっぽどのひねくれ者かもしくは、
世間が休みなときが一番忙しいサービス業の人か、
年間唯一（くらい）の県外から人が呼べるイベントである「チューリップフェア」の仕事で忙しい
砺波市役所の人ではないかと思う。
http://www2.knb.ne.jp/news/20070504_11227.htm
【となみチューリップフェア賑わう】
でもこれ以上暑くなるともう嫌…。
もう二ヶ月もすれば夏がくるなぁ。
しかもその前にじとじとぴっちゃんじとぴっちゃんな季節が来るなぁ。
梅雨とか……嫌だな。
やまない雨と湿度100％の地下鉄とコンクリートの跳ね返りで結局濡れるズボンの裾と
つまらない授業が束になってかかってくる季節が…。
未来を見るといやな感じになるのでまぁ梅雨のことは梅雨に考えればいいや。
なんのせ今はいい季節だよね。
