明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

ワニを食べた話

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というわけでワニ話の続き。
食べます。
ワニを。
ガブリ。

「ワニの養殖って大変ですか?」
「うーん、苦労こだえる(クロコダイル)ねぇ」

……つ、ツライ。






というわけで豪華絢爛なワニ料理の数々。
うまそー!
すごく上手に写真を撮ってもらったのに、
実際に誌面に使えるのはとても少なく…スペースも小さく…。
もったいない話です。
なのでカメラマンの吉田敬さんに許可をもらってブログで転載。
朝日の光を再現して撮影すると食べ物が美味しそうに撮れるんだそうです。
実にうまそうです。
写真が多いのでサムネイル表示にしましたが、
どれもうまそうなのでぜひ拡大して見てみてくださいね。

取材先はこちら
http://www.momonosato.com/
欧風レストラン ラペッシュ

この日いただいたメニューは
・前菜
(レバーのパテ・タンのハム・胃袋のみそ和え・腸のチャンジャ和え)
・さしみ
・タンのすし
・しっぽ肉のステーキ
・釜飯
・デザート
(くずきり・ぜんざい・わらびもち)

おいしかったのは釜飯とステーキかな。
ワニの肉には
「味がない」(シェフ中村さん)
らしく、味付けや調理法によって全く違った味わいになるのだとか。

よくいう「鶏肉みたい」というのは、
火を通した状態のことで、
確かにステーキは鶏肉のような肉の味。
(なんでもエサの味が肉に出るとか。タイのワニは餌に魚を使っているので生臭いとか)
しかし脂がくっついていて独特の食感に。
ぶりゅぶりゅする。
釜飯もしっかり味があっておいしい。
豚肉みたいな感じ。じゃあ豚肉でいいじゃんと言うなかれ。

さしみはしっかりした歯ごたえで、
ほのかに肉の香り(くさみ?)が。
「これはわざと少し匂いを残して、ワニっぽさを残してある」(中村さん)
塩とスダチの汁で食べる。

特筆すべきはやはり「タンのスシ」!
しかしワニには舌がなく、
実際にはのどの部分らしいが、
そちらの方がわかりやすいのでタンと呼んでいるんだとか。

シャリに乗せられたタンは白くつやつやして、
その姿からとてもあのゴツゴツした皮を持ったワニは想像ができない。
おそるおそる口に入れてみたら、
…溶ける!

口に入れた瞬間は、
味がない…?
と舌でモゴモゴと動かしていたら、
気がつくと消え去っている。
味わう前に溶ける。
メルトダウン
♪㍍⊃ とーけーてーしーまーいそうー。

こんなに溶けるのは、
脂の融解点が非常に低いからですね。
牛肉などの脂よりもずっと低い温度で溶けるから、
口の中ですぐに溶けて消える。
しかし魚の脂ほど低い温度では溶けないので、
脂の割合で言えばマグロのトロよりもずっと高い。

魚の味でも肉の味でもない。
ハッキリ言って他に例えようのない味です。
しいていうならワニの味。
気になる人はラペッシュへ行って食べてください。

なんでもこの脂の中に、
DHAやオメガ脂肪酸?なるものがすげえ含まれていてすげえ体にいいらしいですよ。
サメのカプセルに含まれている成分なんだとか。

料理は基本的にカメラマンの吉田さんと半分ずつ食べていたけど、
あまりにさっと溶けてしまうので、
スシだけはひとりで二つ食べてしまった。

もうひとつ特筆すべき点は、
ワニで作ったデザート。
わらびもち、ぜんざい、くずきり。
…どうやってワニ肉からこんなものを?
と不思議に思うかもしれないが、
なんとワニから「コラーゲン」だけを抽出して、
ぷにぷにぐにぐにした歯ごたえのものに作り変えているんだとか。
それを使って上記の甘味の数々に…。
これが本物のくずきりとかと全く変わらない味!
これ「ワニから作ったんです」と言われても全く信じられない。
驚きです。

店長の中村さんいわく
「ワニにはすごくコラーゲンが豊富に含まれていて、
研究のためにワニを毎日食べていたら目じりのシワがなくなった。これもワニ様のおかげ。
女性にこそワニ料理を食べて欲しい。翌日の肌のハリ・化粧の乗りが全然ちがう」
とのこと。

やはりワニ肉の調理は一筋縄ではいかず、
年月をかけてワニ料理の研究を重ねたのだとか。
「ハッキリ言ってここまで工夫を凝らしたワニ料理は、世界のどこでも食べられない。
ワニ料理に関しては僕が世界一だと自負している。それだけのことをやってきたし、
味にも自信がある」
と、中村シェフはワニのような目を光らせた。

しかしやはりゲテモノイメージがハードルになって、
店の売り上げはワニ料理を始める前よりも落ちてしまったそう。
おお…もう…。
挑戦者は常に割を食うものですね。

R25』の記事が少しでもハードルを下げる一助になってくれたら嬉しいですが。
どうでしょうね。

「寄食の館」というHPにも記載がありました
http://kisyoku.hp.infoseek.co.jp/wani2.htm