東京を卒業します
まぁ…
なんというか…
いーかげん人生が訊いてくるわけよ
オマエ何になりたいの?
どうなりたいの?
ってさ
―― 冬目景『イエスタデイを歌って』 ――
画像は引っ越し後のマイルーム。
部屋を片付けてみると広いです。
変な形の1Kですが10畳だか12畳だかありました。
なんだかモノがたくさんあったんだなぁ。
というわけで引っ越しました。
えーとまぁ。
引っ越したことについて(割と)多くの人から驚かれたり、
「なんで!?」
とか
「早くない!?」
とか
「都落ちするんだ~」
とか様々なことを聞かれたり言われたりしたので、
なんで富山に帰ろうと思ったかという理由を簡単に書いておきます。
別に取り立てていうほどの理由は実は無かったりするんですが、
もともと(学生のころから)富山に帰りたい気持ちはあったことや、
1年連載をやった記事が終了したことや、
折からの不景気で仕事がなかったりそもそも仕事に対するモチベーションが劇的に下がっていたことなど、
色々あるんですが。
この時期に帰ろうと思ったのはアパートの更新期限が来たから。
同じアパートに住み続けるのに改めてお金を支払わなければいけないだなんて、
腑に落ちないというか、
納得できないじゃないですか何となく感覚的に。
とはいえ東京のどこか別のところに引越すのもなぁ…
めんどくせぇしなぁ…
と元来のめんどくさがりが顔を出したりしまして、
富山に帰ることを決意しました。
…あ、いや、その。
別にそれがすべてではないのですが。
地元の出版社に話を聞いたらライターの仕事もなくはないということだったので。
んー、
まぁ、
その、
「なくはない」というのがどの程度のなくはないレベルなのかが判然としないので、
不安な気持ちはもちろんありますが。
まぁなんとかなんじゃねえの。
なんというか、
これからの自分を考えたときに、
ずっと東京で仕事をしていくのは「無い」なぁ、というか、
自分が東京で働き続けるイメージが湧かないというか、
それは自分の想像する数々の未来像にないものだ、
と思っていたのです。
でまぁ、
そのうち帰るつもりなのであれば、
早いに越したことはない…といいますか、
あんまり東京にダラダラ居続けてもいいことはそんなになかろうと、
思ったので。
帰ることにしました。
東京にダラダラ居続けることもできたんですが。
そうすると本当に際限がない気がして、
長く居れば居るだけ帰りづらくなる気がしていましたしね。
言い出したのは突然でも、
考えたのは突然ではないのです。
というわけで、
東京を出ることにしました。
帰る高速バスを待つのに、
練馬のマンガ喫茶で冬目景の漫画を読んでいて、
なんだか色々と身につまされる内容だったので、
同じ年齢くらいの主人公の印象的だったセリフをメモしてしまった。
それが冒頭のものです。
東京でダラダラ生きているのも、
それはそれで楽しかったんですけどね。
なにごとからも自由でしたし(特にライターなんて仕事をしていると)。
何になりたいとかどうなりたいとか、
実は明確な像があるわけではないのですが、
とりあえず東京にいる像はなかったので、
出ました。
6年間居て、
勉強でも仕事でもいろんな経験をすることができた東京は、
他の何より大きな学校であったとおもいます。
んー、
仕事でもまだまだ学べることは多かったと思いますし、
心残りや名残り惜しさももちろんありますが。
でもそれを言ってるとキリがないんだよねぇ…。
まぁ東京の人は雪が溶けたら富山に遊びに来てください。
ごはんと布団とお酒の心配はしなくていいので。
そして富山の人はこれから遊んでくださいね。