明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』見てきました

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映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』を見てきました。
写真は映画を見たらなんかもらえたポストカード三枚セット。
富山の綺麗な風景(と電車)が絵葉書になっています。

(公式サイト)

えーとまぁ、
どんな映画かと申しますと
富山県民の方は新聞屋テレビやラジオやポスターやその他メディアでさんざん紹介されているので
すでにご存じの方も多いかと思いますが
映画のすべてを富山でロケした鉄道がたくさんでてくる映画です。

まあタイトルからして『RAILWAYS』ですからね。
これで電車出てこんかったら一体なんのためのタイトルなのかという話になりますよね。


■あらすじ

「これからは自分のために時間を使いたいがいちゃ!(迫真)」

と奥さんに言われて涙目になる定年間近の電車運転士が主人公。
のっけから熟年離婚の危機になる夫婦が
互いに互いの仕事や人生について改めて理解を深めて
まあー最終的には元の鞘に収まるというお話。


■感想

あのーわかっちゃいたんですが
想定されている観客の年齢が高めなんですよね。
まあ主人公もその奥さんも60歳の手前という設定ですからね。

実際、観客もそれくらいのお客さんが多かったように思います。夫婦で見てる方も。
わかっていてじゃあなぜ見たかといわれれば、タダ券があったから…。

自分の年代(20代)がメインターゲット層ではないということはわかりますが
それはそれとして、いい映画だったと思います。

あらすじや展開や設定もわかりづらいということがなく
俳優も実力派で固められて
脇役の中川家礼二もいいアドリブやなんかで笑いどころもちょくちょくあり
最後まで飽きることなく観ることができました。

地味な話やシーンが続く映画ではあるのですが
どれも実力派俳優さんたち(どうですかこのシブイ面子!)がしっかり演じ
どのシーンも丁寧に作られていて
安っぽいCGを多用する昨今の映画とは一線を画する、昔ながらの良い日本映画という感じでした。

あと特に音楽がよかった。
主人公がついに定年の日を迎えて最後の運転をするクライマックスではつい涙ぐんでしまいましたが
流れてくる音楽の力で泣かされたと言っても過言ではありません。

富山県民(特に富山市民)なら見覚えのある場所がちょくちょく出てくるので
そういった意味でも面白いです。
ていうか立山きれいだなー。
あんな綺麗に見える日はそうそうないんですけどね。
曇ってたりモヤってたりして。


■まとめ

話もわかりやすいですし何しろ丁寧に作られているので
見て「損した~!」と思う映画じゃないです。
ハリウッドのような派手派手しい感動はありませんが
胸がじんわりと暖まるシーンが盛りだくさんです。

特に50歳以上の方が見ると
おそらく其の年代の方がメインターゲットとして作られている映画ですので
作り手の本来の意図通りにおもしろがることが出来ると思います。

やっぱりね、
主人公夫婦がね、
60間近となるとね、
難しいよね、
20代の観客が感情移入するのはね。
(客観的に評価することとは別に)

毎日お弁当を作ってもらってそれに対して感謝の言葉もなく家に帰ったらただそれを台所に置くところとか
奥さんがいなくなってスーパーでお惣菜買ってきてレンジでチンして一人寂しくビニールを破るの図とか
リアリティはものっそいあるんですが、リアリティがあるのはすごく分かるんですが、
その六十男には感情移入できないというか… 感情移入したくないというか…。

夫婦生活の酸いも甘いも知った(老)夫婦で見て欲しい映画ですね。

ただCMでモロに冒頭の強烈なセリフを繰り返し放送していたり
熟年離婚がひとつテーマにもなっているというのがあるので
ちょっとリアリティがありすぎて気軽に他人にすすめるのははばかられるというか。

見た人が「そうやわ~! 私も自分のために時間使いたいがいちゃ~」となって離婚されたりしたら
もうね。
困りますからね。


…まとめのはずがまとまってねえや!


■その他雑な感想

小池栄子の寝起き姿エロッ! なんかこう… エロっ!! さすがというか。
志の輔富山県出身のガッテン親父)が出てた
・ライトレールも一瞬出た
・ラジオでプロデューサーが「小田(若い運転士)で1本スピンオフ作ってみたいねえ~」なんて言ったというのをこぼれ話として紹介していて、むしろそっちの方が20代的には面白い映画になりそうだと思いました。
西武鉄道のレッドアロー号が富山地鉄で走っていたとは知らなかった
・富山オールロケはいいが、映画に映る風景はあまりに雪と山ばかりなのではないか。
・これでは県外の人に「富山は山と雪しか無い」という印象を与えることになりはしないか。
・しかしそれは大体間違いではないのではないか。
・いろんな鉄道(車両)が出てくるので鉄オタにはそれだけで面白いと思います。

鉄オタでもなく富山に縁もゆかりもない県外の若い人にとっては特に見る理由ないと思われます。
でもいい映画でしたよ。