漫画『スティーブ・ジョブズ』けっこういい
これ。
前からスティーブ・ジョブズの自伝は面白そうで
結構読みたかったんですけど
上下巻あるし分厚いし文字量多いしで、読むのはちょっと躊躇していたんですよね。
ええとまあいいんですけど。
描いてる人は『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリで
オビにも書いてある通りこの人も不思議な人生の人で
若い頃から全世界を旅してたり日本を出て移住してたり旦那がイタリア人だかで
とにかくまぁ普通の日本人とは違った感性の持ち主なわけです。
世界の価値観にフラットに見られるし、描けるというか。
そんでその人が描く『ジョブス』評伝ですから
しっかり面白いです。
途中で出てくるインド見開きページは
やっぱり実際にインド行ったことがあるんだろうなあと思わせるリアリティというか
なんか現地感。(行ったこともないのに/笑)
実際の本は文章なわけですから
この「インド感」ある風景の見開きページは純粋にこの漫画家の手柄であるように思います。
でも『テルマエ・ロマエ』にあったらギャグやユーモアは
この漫画では封印中。
まぁ、すでにある本のコミック化なので、無茶なギャグとかできないのは仕方ありませんが。
やっぱりコメディチックさは作者の持ち味でもあると思うので
それが殺されてるのは残念ですね。
それでも全体的に面白いことは間違いなく
原作を読んだことはないですが、原作を忠実に漫画に起こしているという印象。
ジョブスが若いころ「アタリ」(「アタリショック」のアタリ社)に入社するシーンや
「インドに行くから旅費をくれ」と言って断られるシーンとか
もともとのジョブスが面白いので、それだけでやっぱり面白くなるのです。
ちなみに連載は講談社の女性漫画誌『KISS』。
割と色んな漫画誌を読んでいますが、うおーさすがにここまではフォローしきれねえ。
なのでこれからもコミックスは買うと思います。
原作本の分厚さに躊躇していた人にもオススメですよ!