明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

ワールドシリーズ最終戦すげえ試合だった

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画像はヤギ。
< ヤギ - Wikipedia >

今年2016年のMLBワールドシリーズは、“ヤギの呪い”を打ち払い、シカゴ・カブスが制覇しました!

<カブス、108年ぶりWシリーズ制覇 ヤギの呪い解ける - 朝日新聞デジタル >

>第7戦がクリーブランドで行われ、ナ・リーグカブスア・リーグのインディアンスを8―7で下し、対戦成績を4勝3敗として3度目の優勝を飾った。ワールドシリーズ制覇は1908年以来108年ぶり。
> カブスは6―3の八回、抑え投手のチャプマンを投入したが、2点本塁打を浴びるなど3点を失い同点。試合は延長戦に突入した。しかし、6―6の延長十回にゾブリストの左翼線への適時二塁打などで2点を勝ち越し。1点差に詰め寄られたが継投で逃げ切った。
> 優勝により長年まとわりついていた「ヤギの呪い」からも解放された。1945年、本拠でのワールドシリーズ第4戦。ペットのヤギの臭いを理由に、強制退場させられたファンが「カブスは二度と(ワールドシリーズで)勝てない」と吐き捨て、呪いをかけたと言われている。


それにしても、第7戦までもつれ込んだその最終戦はすごい展開になって

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ご覧の通り、カブスが初回に先制→インディアンス追いつく→カブス勝ち越し、一時は4点差→8回裏にカブスは守護神チャップマンを投入するも、インディアンスが2ランで同点→延長突入!→延長の10回にカブスが勝ち越し!→10回裏にインディアンス1点返し、さらにランナー1塁でホームランが出れば逆転サヨナラホームランになる状況を作るも反撃はここまで!

という…。
試合途中には、雨のせいで一時中断となるなど、現地時間で24時を超える熱戦熱戦大熱戦、まさに球史に残る、歴史的な試合となりました。

スコアはここから引用。

いやぁ今日が休日でよかった!

朝から昼過ぎまで全部見てしまいましたよ。
海外のスポーツイベントをじっくり観戦するというのは、文化の日らしいと言えなくもないカウチポテト

カブスが4点差をつけたときは「これはカブスで決まりかな」と迂闊にも思ってしまったのですが、勝つと思うな思えば負けよ…と言います化、何が起きるかわからないのが野球の怖さ。
これまでポストシーズンで連投に次ぐ連投だった100マイラーサウスポーのチャップマンにも疲れが見え、ランナー一塁で投じたストレートは低めに行ったもののコースが甘く、思い切りよく振り抜かれ、ボールは無情にもレフトスタンドへ突き刺さりました。

カブスは108年ぶりのWS制覇がかかっていましたが、この試合に勝てば、インディアンスも68年ぶりのWS制覇となるところで、現地ファンの見守る中でまさに意地の一振りというか、8回裏にして試合を降り出しに戻す、もうとんでもない一発でした。

見ていて、ホーム球場で後攻めだしチャップマンはかなりフラフラしているし、

「これはインディアンスの逆転優勝だな」

と、軽やかに手のひらをひるがえして、そう思ってしまうも無理からぬところ。

しかし、しかし、なのですよ。
フラフラしていたチャップマンは9回裏を抑え、

雨天中断を経た10回表、カブスが三度勝ち越し!

10回裏に1点をとられなおランナーを残すも、あとを受けたモンゴメリがラストバッターとなったマルティネスをサードゴロに抑えて試合終了!

いやぁ…濃い試合だった。壮絶な1戦でした。
そりゃあ、108年分の思いと、68年分の思いがぶつかりあう、その頂点を決めるしあいだったのですから、これほど熱くなるのも、必然だったのかもしれません。

最終スコアは8対7!
俗に言うルーズヴェルト・ゲーム”になりました。
ときの大統領ルーズベルトが、「野球は8対7というスコアが一番エキサイティングだ」と語ったというそのスコアで、ワールドシリーズ終戦が決着するといのは、本当に…たまらない試合でしたね。

そして、選手登録されていない川崎宗則も、なぜかベンチにいて、試合中ずっと声を出している姿が、ときおりカメラに映されていました。

< ムネリン“応援団長”で世界一貢献「エキサイティング!考えられない!」 - BIGLOBE >

< 古巣トロントをはじめ世界中から川崎に“祝福ツイート”の嵐 - FullCount >

戦力としてはカウントされていないのに、ベンチに入って、108年ぶりWS制覇の瞬間、その現場にいるという、なんというか、ある意味選手として優勝するより珍しいことかもしれません。

野球というのは、打つ投げる走るということだけではないんだと、人間のやるスポーツなのだから、人間力が必要なのだと。
この“人間力”って、何かいいことを言っているようで具体的なことは何も言っていないので、好きではない言葉だったのですが、それを体現しているのが川崎宗則なのかもしれないと思いましたね。

人間力というのはつまり川崎宗則のことだな。

腐らず、妬まず、嫉まず、前を向いて、時にはおどけ、時には熱く語り、勝利を目指し、鼓舞し、愛され、歌い(?)、踊る(?)。


https://twitter.com/Cubs/status/705806883844587521?ref_src=twsrc%5Etfw

< 【動画あり】川崎ムネリンがカラオケ熱唱! エアロスミスの名曲でチームメートを一致団結させる - ロケットニュース>


ことしの春にシカゴ・カブスに入団して、入団時にはいきなり大合唱していました。
この一事からみても、川崎宗則が並の人間ではなくて、コミュ力お化けというのがわかるかと思います。

いや、全員初対面の外国人の中で、いきなりカラオケ大熱唱して「Hey! Singing!(歌え!)」とか言えないでしょふつうは!!

でもそれをやるのが川崎宗則なのですね。
春にはゲラゲラ笑って見ていたこの動画も、WSを実際に制覇した後に改めて見ると、なんだか別の意味を持って、実に感動的な一幕にすら見えます。

>「さぁ行こうカブス! 俺の夢は英語を喋れるようになること、そしてワールドチャンピオンになること……お前らとな!」
>流暢な英語でそう呼びかけると、そこからはムネリンの独壇場。「I Don’t Want to Miss a Thing」を歌って大いに盛り上げ、チームを一致団結させているではないか。早くもチームに溶け込んでいるところを見ると、さすがはムードメーカーだ。

たぶんこのとき、まさか本当にワールドチャンピオンになるとは(目標としていても)、本気でなれると思っていたかというと、それはわからないんですよ。たぶん、思ってはいなかったと思うんですよね。みんな。

それでも今シーズンのカブスは、アレやアレやと言う間に勝ち続け、103勝という圧倒的強さでリーグ優勝。
ポストシーズンも勝ち続けワールドシリーズに進出、そして、苦戦しながらもついにワールドシリーズを制しました。
ドラマチックだなぁ…。


>「カブスのワールドチャンピオンに向けて、最後のピースが揃ったね」

ことし3月の川崎入団でこう評していた現地ファンは、先見の明がありましたね。
いやあ、すごい試合だった。

そして改めて、川崎宗則の“すごさ”というものを思い知らされた気持ちですね。