アライグマの彫刻
写真は都内のとある公園。
その公園には木々が生える木立や、花壇の中に「森のえほん」なる設置物があって、展示されている物語を追っていくと、自然と公園を歩き回れるという仕掛けがある。
見るともなしに、スズメとアオムシの物語を追っていたら、木のオブジェに目が止まった。
木の足もとに、膝の高さほどの小さな彫刻があって、何かに驚いてバンザイをしているアライグマの像がある。
(ああ、なるほど、こういうメルヘンな仕掛けの絵本の通り道に、なにか物語に沿った動物の彫刻を置いてあるんだろうな、なかなか凝っているな…)
と思って、よく見ようと近づいていくと…
んん…?
いやこれ、完全にただの木だ!
彫刻でも何でもない、ただの、朽ち果てた、木!!
すごい!まったくアライグマでもなんでもない!!
木!
木だから!!
近くで改めてまじまじと見ると、本当にただ枯れ木の残骸というか、高さ30~40センチほどの、木。
でもまた少し離れて見てみると、
ああ、バンザイしているアライグマに見える!!
という、錯覚でした。先入観とはげに恐ろしきものであるな。うむ。