無駄遣いをするということに関しても天賦の才能を発揮する
３分クッキングってすごいよね。
たった３分間で海苔とレタスのチャーハンが出来上がるんやぜだって。
面接とかで「３分で自分のやりたいことをプレゼンして」とか言われたらものすごく焦るんに、
このひとらはなんも慌てるそぶりもなく
「ちょっとこのノリｳﾏｲから食ってみ」
「あ、ほんまやウマイ」
とかいっとるし。
と言って見とる間にチャーハンのふわふわ卵ができあがっとる。
大量の油を煙が出るまで熱して一気に入れてざっとかき混ぜてあっという間に取り出したら、
ふわふわ卵ができあがっとる。
うまそげ。
昼飯はチャーハンにしよう。
本題。
まー本題も何もあったようなものじゃないけど。
画像はガンダム。
プラチナ製。
プラティナ製。
3,000万円するらしい（参考価格）。
http://www.asahi.com/life/update/0418/TKY200704180341.html
＞玩具会社のバンダイが型を制作、田中貴金属ジュエリーが鋳造と磨き上げを担当。
＞８９のパーツを職人１５人で仕上げた。販売予定はないが、参考価格で約３０００万円。
さ、3000万！
間違いなく史上最高価格のガンプラ……。
あ、プラスチックじゃないから「プラモデル」じゃないのかと一瞬思ったけど、
「プラ」チナだから結果的に「ガン『プラ』」であることには変わりないな。
欲しい。
ものすごい光っとるし。
どうせなら百式を作ればよかったのにと思わなくもないけど。
別にガンダム好きでもプラチナ好きでも無いけれども、
むらむらっと衝動買いしたくなるような「無駄遣い」感がたまらん。
無駄遣いねー、得意なんですよね。
何かの拍子に欲しくなってしまったら、
そのモノを手に入れるまでそれはもう舌をだらしなくはみだしてぜーはーぜーはーと息苦しくなってしまう。
一晩寝てみてもまだ欲しかったら買う、
っていう一応の自分ガイドラインはあるんだけども、
最近は「明日も欲しければ買える！この気持ちを持続させよう！」とむしろ気持ちが積極的になってしまって
ガイドラインがあんまり機能してない。
最近した「生活の役に立たないもの」っていう意味の無駄遣いは……20k円のギター。
自分でも「これは失敗だったな」と思った意味の無駄遣いは……15k円の骨伝導ヘッドフォン。
現在進行形で無駄っぽいのは……あんまり行ってないスポーツジムの月会費4k円。
昨日したのはコンビニで買ったハーゲンダッツ（バニラ味）250円。
とまあ簡単に思い出せるだけでこれぐらいある。
なんか財布に穴があいてるらしい。
ついでに脳のほうにも取り返しのつかない穴があいてるらしい。
ハーゲンダッツは美味しかったからいいや。
酒代は無駄遣いじゃない。
必要欠くべからざるものなので。
無駄遣いの楽しみというのはたしかにあるもので、
これが今自分に即時必要でないということはわかっとる、
わかっとるんだけれども欲しいどうしても欲しい、
嗚呼どうしようかな買っちゃおうかな見なかった振りして諦めようかな、
でもこれを買うとどう考えても生活費が困るなでも欲しいな、
そうだ２週間のコンタクトを一ヶ月装着し続ければ実質半額になってお金が浮くな、
飯もできるだけ家で食べて外食を減らして……
というようなことを店の前に立ち尽くしていろいろ考えて最後のあたりになると、
もう考えることに疲れてきて
「まぁ買ってから考えるか」
という意見がどこからともなく湧き上がってきて最終的にそのようになることが多い。
「無駄遣いの楽しみ」というものを言ってみるならその、
買うべきか買わざるべきかという脳内高速ラリーの打ち合いというかその逡巡の感覚と、
必要不可欠ではないのに買ってしまうのだ今俺は買ってしまうのだという背徳感と、
残りのお金で果たして今月生きていかれるだろうかという不安感と、
いやいけるさいってみせるという前向きで半ばやけくそな獲らぬタヌキ的な計算と、
自分が欲しくて欲しくてたまらなかったものを手に入れたのだという興奮が、
一度にないまぜになってどきどきわくわくするという独特の感覚がある。
後で後悔するか「買ってよかった」と思えるかどうか、
その当落線上にあるようなものを買うときってこう、
どきどきしますよね。
ひょっとするとそのドキドキを味わいたいがために人は無駄遣いをするのかもしれない。
というわけで無理矢理まとめてみた。
今買おうかどうかずっと悩んでいるのは『名探偵ホームズ』のDVD-BOX12k円と、
BBC制作のドキュメンタリー番組のDVDこれも12k円ぐらい。
BBCの方は大学の図書館に「買ってー」って言ってみたけど……たぶん無理っぽい。
図書館の人「なにしろ予算が回らなくて……」と言っていた。
大学が図書館に予算を回さなくて一体どこに回すのかとも思うけれども要はきっとどこかで無駄遣いをしているんじゃないかと思う。
