本屋でわしも考えた
画像は大学近くの古本屋。
「105円コーナー」の棚で、
いろんな(役にたたなそうな)本が並ぶ中……
え、円了さんの本が……
たった105円で……
井上円了つうのはうちの大学の創始者であって、
新潟県出身の明治時代の哲学者で、
専門は妖怪学。
京極夏彦とかの本にも名前が出てくる(らしい)。
早稲田大学では創始者の大隈重信像にイタズラしたら問答無用で
退学
という厳しい処置がとられるほどに創立者への尊敬の念であふれていると言うのに。
一体誰だ俺より先にこの本を売ったのは!
……うん、一年生の時に配られたけど結局3ページ以上読み進まなかった。
だって面白くなかったし……。
井上円了本人が書いた文章は面白いんだけど、
どうもこの本は別に本人が書いたわけではないらしいので、
じゃあ無理して読まなくていいやと思って本棚の肥やしにしておいた。
別にいまだ存命中というようなことでもないし、
いいんじゃないでしょうか。
だめでしょうかね。
高校に入学した4月に配られて読書感想文が課題になった
『青春とは何か』
という本も読まずに食べた。
ちがう。
読まずに読書感想文をかいて提出した。
大体このタイトルからして馬鹿馬鹿しすぎて読む気になれなかった。
作者は一体何を思ってこんなタイトルにしたんだろうかと軽く悩むような間抜け感が……。
しかも表紙の図柄がすごかった。
詰襟とセーラー服姿の若い男女が海辺に座って水平線を遠く見ているという、
「わっかくあかっるいうったごえに~♪」というメロディーが聞こえてきそうな、
一体全体これは何を意図したものなのか、
表紙の作者的には「青春とはかくあるものだ」というイメージを拍子に描いたのか、
それにしてもこの二人は言ったいつの時代の青春像だというような、
『青い山脈』てき青春像がその表紙には描かれていて、
その様子があまりにもベタすぎて逆にシュールと言うか、
一見するに不可思議な雰囲気を漂わせる効力があって、
その表紙とタイトルのコラボレートで恐るべきシナジー効果を生み出していて、
とても読む気になれなかったのだった。
それにしてもまぁ世の中にはいろんな本があるもので、
タイトルは椎名誠の『インドでわしも考えた』という旅エッセイのタイトルをもじったものなんだけど、
そのエッセイと『日本外交のすべて』という固い本(表紙まで固い)も105円で売っていれば、
なぜか『ノルウェイの森』(下巻)だけには210円の値札がついていたり、
そもそもこの本棚は店の前にせり出して置かれているもので、
店の中には天井まで届く大きな本棚とそこに入りきらない本が、
縦横無尽に置かれたり床に無造作に詰まれて一山をなしていたりして、
通路は元の半分以下の幅になっているのに、
本屋の主人が店の入り口にあぐらをかいて本の査定をしていて中に入れなく、
その査定していた本は何かといえば『ライトノベル完全読本』であり、
かなり融通無碍に何でも扱う古本屋のようで、
なかなかにカオスでペンギン某安売り大型量販店を思い出させるような複雑さで、
「ジャングルだー(本の)」
と思わず言ってしまうような店だった。
本ね、
好きなんですよ。
本を買うときに値段は見ない。
でもまた本棚が足りなく……
「105円コーナー」の棚で、
いろんな(役にたたなそうな)本が並ぶ中……
え、円了さんの本が……
たった105円で……
井上円了つうのはうちの大学の創始者であって、
新潟県出身の明治時代の哲学者で、
専門は妖怪学。
京極夏彦とかの本にも名前が出てくる(らしい)。
早稲田大学では創始者の大隈重信像にイタズラしたら問答無用で
退学
という厳しい処置がとられるほどに創立者への尊敬の念であふれていると言うのに。
一体誰だ俺より先にこの本を売ったのは!
……うん、一年生の時に配られたけど結局3ページ以上読み進まなかった。
だって面白くなかったし……。
井上円了本人が書いた文章は面白いんだけど、
どうもこの本は別に本人が書いたわけではないらしいので、
じゃあ無理して読まなくていいやと思って本棚の肥やしにしておいた。
別にいまだ存命中というようなことでもないし、
いいんじゃないでしょうか。
だめでしょうかね。
高校に入学した4月に配られて読書感想文が課題になった
『青春とは何か』
という本も読まずに食べた。
ちがう。
読まずに読書感想文をかいて提出した。
大体このタイトルからして馬鹿馬鹿しすぎて読む気になれなかった。
作者は一体何を思ってこんなタイトルにしたんだろうかと軽く悩むような間抜け感が……。
しかも表紙の図柄がすごかった。
詰襟とセーラー服姿の若い男女が海辺に座って水平線を遠く見ているという、
「わっかくあかっるいうったごえに~♪」というメロディーが聞こえてきそうな、
一体全体これは何を意図したものなのか、
表紙の作者的には「青春とはかくあるものだ」というイメージを拍子に描いたのか、
それにしてもこの二人は言ったいつの時代の青春像だというような、
『青い山脈』てき青春像がその表紙には描かれていて、
その様子があまりにもベタすぎて逆にシュールと言うか、
一見するに不可思議な雰囲気を漂わせる効力があって、
その表紙とタイトルのコラボレートで恐るべきシナジー効果を生み出していて、
とても読む気になれなかったのだった。
それにしてもまぁ世の中にはいろんな本があるもので、
タイトルは椎名誠の『インドでわしも考えた』という旅エッセイのタイトルをもじったものなんだけど、
そのエッセイと『日本外交のすべて』という固い本(表紙まで固い)も105円で売っていれば、
なぜか『ノルウェイの森』(下巻)だけには210円の値札がついていたり、
そもそもこの本棚は店の前にせり出して置かれているもので、
店の中には天井まで届く大きな本棚とそこに入りきらない本が、
縦横無尽に置かれたり床に無造作に詰まれて一山をなしていたりして、
通路は元の半分以下の幅になっているのに、
本屋の主人が店の入り口にあぐらをかいて本の査定をしていて中に入れなく、
その査定していた本は何かといえば『ライトノベル完全読本』であり、
かなり融通無碍に何でも扱う古本屋のようで、
なかなかにカオスでペンギン某安売り大型量販店を思い出させるような複雑さで、
「ジャングルだー(本の)」
と思わず言ってしまうような店だった。
本ね、
好きなんですよ。
本を買うときに値段は見ない。
でもまた本棚が足りなく……