明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

ちょっと富士山登ってきた

イメージ 1

というわけで、登ってきましたマウント富士。
英語で書けばMt.Fuji
簡単に説明すると、山です。
高い山です。
日本一です。

以上説明オワリ。


画像は登頂成功後の様子。
素晴らしい逆光っぷりだけど、
その逆光の源はご来光なのでむしろある意味そっちが主役なのでよし。
右のタワシみたいなのがワタシです。
軍手をなくして左手が寒かったのです。
左はサークルの後輩水野君。
野球サークルだけにMIZNOくん。


いやまあそれはいいんだけど。

人生のうちで一回ぐらい訪れてみたい場所のひとつだった富士山頂。
登るなら若いうちだろうと思ったので大学最後の夏休み(予定)の今年に登ってきた。
結論から言うと若いうちに登ってよかった。
これが非常にしんどかった。
くたびれた。
だやいじゃないです。
くたびれた。


19:50新宿発の高速バスに乗り、
2時間半で富士山五合目に到着。
すでに気温は10℃
涼しい。
南国香川の夏生まれ水野君は「寒いですダメですもう寒いです」と言っていたけれども、
北陸富山生まれのワタクシにとってはむしろ快適。
ジャージ上下で登山開始。
5合目の登山売店(土産物屋)で単三電池を買おうとしたけど2本で400円というぼったくりだったのでヤメ。

6合目までは道も比較的なだらかで楽。
満月がこの上なく綺麗に見えて、
あたりも懐中電灯がいらないぐらい明るい。

ああいま俺は俺たちはあの富士山を登っているのだ
北斎富嶽三十六景で赤くしたり荒れ狂う波の向こうにどっしり構えているあの富士山を
竹取物語では天皇が不死の薬を燃やして
「かぐやのいない世界に生きて何になろう・・・」
とめめしいことを言ったあの富士の山に登っているのだそうだそうなのだ。
という謎のハイテンション、標高的にもハイなテンションで登れた。

けれどもそれもせいぜい7合目くらいまでだった。
このあたりから断然寒くなり、
山小屋の気温計を見ると3℃・・・。
いい加減寒いので、用意していた雨具兼防寒具のカッパを着込む。

勾配も急になり、
当たり前と言うにはあまりにも当たり前なんだけれども上り坂がどこまでも続く。
空気も薄くなりはじめ、息が続かない。
日ごろの運動不足を加味したとしても息が苦しい。
すぐに息が切れるので、そのたびに休憩。
普段は甘すぎて食えたもんじゃないアメリカ味チョコレートバー「スニッカーズ」も、
ココで食うとウマイ!
甘い!うまい!甘くてウマイ!!

ちょっと説明すると、
スニッカーズっていうチョコレートバーはチョコレートなんだけれどもその中に
ピーナッツとキャラメルが仕込まれてて、
ちょっと気温が上がるとそれがなかでどろっどろになって、
夏の今頃に常温下でたべると
「ぬちゃあ」
というような食感で甘くてねばついてしかめっ面になってしまうような味。
まぁそれぞれ好みはあるけれども、
日本人が一般的に食べるチョコレートより甘い。ものすごい甘い。

けれどもそれがウマイんだー。

というわけでチョコとかアメとかグミとかを食べつつ登る。
登るにつれてだんだん空気が薄くなっていくのが実感できる。
自然と口数も少なくなる。
しかもこの辺で道を間違えたらしく、
下山道(勾配が急で足場が悪い)に入ってしまっていた。
/(^o^)\ナンテコッタイ
途中で気づくも
「もう戻るのめんどくさい・・・」
という意見で一致を見、そのまま登り続けた。

空気も薄いが気温も低い。
歩いてるうちは暖かいけど、
止まるとすぐに冷えてくる。
8合目ではインスタントコーヒーを400円で飲んだ。
紙コップ一杯400円・・・。
さすがの山値段。
けれどもあの場所であの暖かさはむしろお買い得だった。

時間的にはすでに日付が変わってる。
歩くとすぐ息が切れる
高山トレーニングってやっぱり効き目あるだろうなぁこれだけ苦しければ。
と思わざるをえない環境。
ペルー人はすごいと思った。

9合目あたりでは、
道がもうほとんど岩になり、
鎖がぶら下げられたりしていてそれを掴んで登る。
「ファイトォオオオオオッ」
「いっぱぁあああああああつッッ!」
と叫びたくなるようなけわしい道。
あまりにも道が厳しいので、
人の歩みも遅くなりこの辺で渋滞。
まさか富士山に来てまで行列するとは・・・。
あんまり険しい道を登れない高齢者のツアーは、
歩いて登れる下山道を登ってた。

気力体力ともにそろそろ限界。
頂上手前も道が細く険しく渋滞。
けれどもこの辺はもう、空気が薄くて薄くてしんどいので、
むしろ行列のゆっくりしたペースがありがたい。

一歩一歩が重くてしんどい。
足を動かすと胸が苦しい。
空気が冷たいくせに吸っても楽にならない。
これは・・・しんどいな!
と、この辺でちょっと後悔する。

けれどもやはり一歩ずつでも進んでいれば、
いつの間にか長い距離も進んでしまっているのだった。
上を見れば頂上は果てしなく遠いところにあるけれども、
下を見るとこれまで登ってきた道のりが見えて、
山小屋もはるか下に見下して「がんばろう」という気持ちになる。

まー空気が薄い薄い。
そして寒い。
8月になろうとする時期だとはとても思えない。
冬です。
真冬。
寒いし足は痛いし空気は薄いしで大変だったんだけれども、
スニッカーズと明治チョコレートとシークヮーサ飴とゲータレードとインスタントコーヒーのおかげで
なんとか登れた。
頂上の鳥居をくぐった瞬間、
これまでの苦労が一度に思い浮かんで、
ああもうこれ以上高いところは無いのだもう登らなくていいのだ

やったあああああああああああああああああああああああああああああああああ。

という喜びと、
ついに登ってやったぞという達成感と、
この喜びを叫び出したいけれども

( ´д`)=3 ク、クウキウスイナ…

という苦しさが主にありましたですね。
寒いし。
これが・・・寒い!
北国生まれ冬生まれの俺でも泣きたいぐらい寒い。風が強い。
売店で甘酒(600円)買う。
本当は甘くない酒が飲みたかったけれども、
熱燗なんて無かった。
(ビールはあったけどそれは凍死フラグ)

あったかあああああくてあまああああくて
最高にうまかった。
たぶん周りは氷点下。
風が強いので体感温度はぐんぐん下がる。

ああもうなんか食い物のことばっかりだな。
でも富士山で飲みくいしたものの味はきっと一生忘れませんよ。
甘さがそのまま旨さだったスニッカーズのこととか。
400円が安いと感じたインスタントコーヒーとか。
コーンスープと乾杯した大関の甘酒のこととかね。

そのあとしばし待ってご来光を見る。
御来光をデジカメやらケータイやらで撮影しようとして、
ベンチに上ったり岩場に上ったりして売店の人に注意される人が多くて若干興ざめするけれども、
やはりあの朝陽を見るとなかなかありがたいきもちになりましたね。

場所を見つけて水野君とキャッチボール。
「頂上でキャッチボールをしたい」
というのは後輩・水野君のたっての願い。
あんまり人の邪魔にならないところで、
酸素の薄い空気を読んでちょっとやってすぐやめた。
やったというコトが重要なのだ。
しくじってボールが火口におちたら取り返しがつかんしね。
火口じゃなくても転がっていったらどこまでも行ってしまうしね。


やはり一歩一歩足元を見て登っていけば、
自分でも気がつかないうちに大きな成果が出ているものだとわかりましたね。
千里の道も一歩から、
塵も積もれば山となる、ということを地でいったというかね。

労力を使った割には随分陳腐なことを・・・と思うかもしらん。
それでも実際にそう思ったし、
これを「実感を持って」学べたという成果は、
無理してでも富士山に登った甲斐があったというものだ。





富士山だけに甲斐が・・・。







すいませんでした。

機会があれば地元富山の霊峰・立山にも登ってみたいっす。
いい機会があればね。

そして実は登山より下山の方が辛かった。
下っても下っても雲の上。
足痛い膝痛いカバン重い。
火山岩の砂利で、足場が最高に悪い。

新宿でラジウム温泉に入ってサウナに入ってマッサージ椅子で癒されて帰った。
サウナ最高!

一日で氷点下からサウナから・・・。
体調は特に崩してないけど、下半身が筋肉痛。
足からふくらはぎから尻から。
イテテテテ。
階段登りたくないし降りたくない。

いやあ・・・くたびれた。
ひっじょーに濃密な時間でした。
こうして書いてても、なんだかもう半年ぐらい前の話みたいだ。

登ってる時は寒かったし空気薄かったししんどかったし、
降りるときは足場悪いし果てしないしやっぱり非常にしんどかったんだけれども、
登ってよかった。
とてもよかった。
と思う。

以上まとめ終わり。
写真もそのうちいろいろ載せたい。