明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

この卒論が終わったら田舎に帰って結婚するんだ…

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画像は学租・井上円了さんの書。
「辛抱の棒で怠惰の鬼を打て」
ただいま大学の井上円了記念館で円了さんの書の展示会やってます。
「妖怪 井上円了」なんてハンコも飾ってあったり。
円了さん妖怪だったのか。
なんかようかい。

「怠惰の鬼」のいやらしいところは、
まるで長年のお友達のような人のいい顔をして、
いつも自分のすぐ近くにいるところですね。

鬼のくせに生ぬるくて柔らかくて、
ちょっと油断すると怠惰の鬼に持ってかれますね精神が。

だけどダメ!
卒論提出するまでダメ!怠惰ダメ!!
No怠惰!



卒論の執筆と平行して行われていた英語史料の和訳ですが、
ようやく大方終わりましたですよ。

な、長かった・・・。
予想以上に大変でした。
しかもあんまり使えるところなさそう。

というのも、
いまではなかなかない感覚なんだけれども、
当時の世界というのは「パックス・ブリタニカ」全盛期で、
「日の沈まない大英帝国」真っ盛りの時期で、
日本に限らず世界各国の外交プライオリティナンバー1だったりするわけで、
今のアメリカを思ってもらえばわかりやすいんだけど、
日本にとってアメリカって同盟国だしものすごく影響力の大きな国なんだけれども、
アメリカにしてみれば日本なんて数ある、
ほんとに数多くの外交関係のひとつなんであって、
要はたくさんある史料の中で日本に関係ある史料が意外と少なかったんですよ。

チリとアルゼンチンのことばっかりでさ。
でも最後まで訳してようやくわかったことがひとつ。

そもそもなんでチリとアルゼンチンの艦をイギリスは日本に買わせようとしたのか?
まずチリの軍艦が市場にでそうなとき、
イギリスは日本に「買わないか?」と言ったけれども
日本「欲しいのは山々なんだけれども、先立つものが…(´;ω;`)」
英「…オマイガー」
てな感じになり、
ロシア(金満)が買おうとしたとき、
そりゃあ同盟国だから英国が日本に肩入れするのは当たり前っちゃ当たり前なんだけど、
それでもただ「ロシアに買わせないため」だけに、
ポンッと167万ポンドぐらいの大金を出して軍艦買うのかな…?
とちょっと不思議に思ってはいたんだけれど、
まぁイギリス的にも巡洋艦は欲しかったんだろうなぁ、と思ってたんだけど、
訳してわかったのが、

チリとアルゼンチンの戦争の調停、仲裁役をしたのがイギリスで、
そのイギリスが講和条約の中に、
「両国は海軍力を等しく制限すること(再び戦争しないように)」
てな条文を盛り込んだものだから、
なんていうか、買わざるを得ないじゃんそうなると空気的に。
わかりやすく言うと
「ああもうお前ら戦争ヤメレ~。今作ってる軍艦は買い取ってやるからさ(ちょうど日本が欲しがるかもしれないし…)。で、今度からお前ら軍事の増強する時はお互いに言い合えよ。力をつりあわせるようにするんだぞ…。」
というイギリスの調停があって、
でも
日本「先立つものが・・・(´;ω;`)」
となったものだから、
英「…(じゃあ俺が買い取るしかないじゃーん)」
ってなった。
のだと思います。

つまり
★英国がチリ艦2隻を買い取った理由
日英同盟があり、仮想敵国(日英の共通利害関係国)のロシアに軍艦を渡したくなかった
・英国の海軍力も増強を必要としないわけではなかった(仏海軍の力も増えてた)
・チリ―アルゼンチン戦争の調停をしたのが自分なので、買い取らざるをえなかった←new!

ってことです。
これは新発見! ……かなぁ。
「英国の」理由だから日本史より世界史側にウェイトが行ってしまっている感が無きにしも非ずだけど、
世界史的には新発見じゃないのかもしれないけど、
ええいでもこれは新発見なのだと言い張って後もう少し頑張ろう・・・。


卒論もラストスパート!
最初のスパートだけど!

でもラストスパート!!