事件から１週間ですね（さらに長文）
＞自民党の麻生太郎前幹事長は１３日午前、東京・秋葉原の無差別殺傷事件の現場を訪れて、献花台に花束を手向け、黙とうして犠牲者の冥福を祈った。
＞麻生氏は、外相時代に日本のサブカルチャー発信地として「アキバ」を世界にアピール。昨年秋の自民党総裁選でも街頭演説をするなど思い入れのある場所で、周辺は「できるだけ早く現場を訪れ、哀悼の意を表したかった」と説明した。
スポニチのウェブ記事から転載。
写真も。
というわけで、麻生さんもアキバに献花してくだすったそうです。
ちなみに記事のタイトルは「"ローゼン閣下"麻生氏 アキバで献花」。
ローゼンてのは、現在なぜかヤングジャンプで連載中のマンガ『ローゼンメイデン』
（正確には、連載中なのはその続編）のことで、
成田空港のラウンジかどこかで麻生さんがそれを読んでいるのを目撃された、
という噂に基づく麻生さんの（主にネット上での）あだ名。
「アキバ系大臣」としても有名になった、麻生さんは、ネット上の顔文字（AA）もあります。
_、 _
ヽ ⊿`/
こんなん。
コピペだけどうまく見えるかな…。
調べたら小泉内閣のAAがあった
ｨ'ミ,彡ﾐ､
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ﾐ L、t彡 6/ 、)_ヽゞ. ｲ_、._ 3 ひ` 3ﾉ .6‐◎J◎ □c□6 /_人⌒ヽ
ヽ一_>'i ヽﾟ,_ゝﾟ/ .ヽ⊿｀ノ ヽ°イ ヽ,ーノ ヽ┴｀ﾉ （´∀｀）
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小泉 中川（酒） 麻生 安倍 谷垣 福田 竹中
うまく見えるかな…。
阿部さんが激似ｗ
というわけで事件が起きた日曜日から一週間がたちました。
先週は一週間ひたすら憂鬱な中で仕事したり…しなかったり…（オイ）。
木曜日には献花台に手だけ合わせに行ってきました。
花束やペットボトル、自作のイラストなどがたむけられてました。
平日の昼間だけど、献花をする人は続々現れて絶えませんでしたよ。
それを狙った報道各社のカメラマンが献花台の向こう側に待機していたり。
なにもできないけれどもせめて事件の被害者の冥福を祈ろうと、
静かな心で瞑目している正にその最中に、
シャッターを切られるのは正直言って、うっとうしかった。
それでもまぁ…それが彼らの仕事だし、しょうがないっちゃしょうがない。
けれどもそういった現場に取材とか撮影に来るのに、
せめてＧパンはやめるとか黒いネクタイしてくるとかスーツ着てくるとか、
なにか気遣いというか、心配りが欲しかったと思う。
●マスコミ報道について
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080609075.html
から引用
＞ 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、逮捕された派遣社員加藤智大容疑者（２５）が当初、犯行に使った２トントラックより大きな車をレンタカー会社から借りようとしていたことが九日、分かった。
＞ 警視庁万世橋署捜査本部は、加藤容疑者が人をはねて殺害する際、被害をより大きくしようとしていた疑いがあるとみて、動機や犯行経緯の解明を急ぐ。
（中略）
＞ また、携帯電話サイトの掲示板には事件２日前の６日に「やりたいこと…殺人 夢…ワイドショー独占」「ナイフを五本買ってきました」との記載があることも判明。同じサイトの別の掲示板には、事件当日の８日早朝に「秋葉原で人を殺します」などの書き込みがあり、捜査本部は加藤容疑者が書いた疑いがあるとみている。
まぁー各種週刊誌やら（特に女性誌！）ワイドショーやらはあたかも
「犯人はオタク・ゲーマーだから人を殺した、事件を起こした」
なんて論調で記事や番組をつくりがちですが、
加藤本人（と見られる書き込み）は「ワイドショー独占が夢」と言っていたり。
ワイドショーや週刊誌は、こういった事件をセンセーショナルに出しすぎるがゆえに起こる模倣犯というか、
「人を殺せば、目立てる」と考えてしまう人間心理について一度しっかり考えるべきでは。
マスコミは自分に批判の刃を向けるということが本当に少ないですね。
●事件の余波について
＞いい加減にしろ！大量殺人予告は１７歳少女か
＞ 携帯電話の掲示板サイトに「九州の駅で歴史に残る大量殺人をする」と書き込まれていた問題で、福岡県警は１５日までに、同県に住むアルバイトの少女（１７）が書き込んだとの見方を強め、任意で事情聴取した
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080615009.html
他にも広島や新潟で同様の予告（イタズラ）書き込みがあり、警察はそれぞれ事情を聞いたりしているそう。
まぁ、予想できた反応です。
たとえ匿名でも、警察は（順序を踏めば）その書き込みは、
いつどこで書き込まれたかという情報をプロバイダから得られます。
「通報しますた」
という言葉が重くなりましたね。
※ネット上の犯罪予告を通報したいときのためのリンク
http://www.geocities.jp/sakusaku4170/tuuhou.htm
一番上の
■警視庁匿名通報フォーム
がやっぱりイチバン確実なのかな？
まぁ２～３個に通報するのがよいでしょう。
■それがVIPクオリティ http://ex10.2ch.net/news4vip/
ここへの通報は…まぁ…自己判断で…。
●思うことなど
今回の事件で印象的だったのは、犯人のわけのわからない動機と、
それに対する読売新聞コラム「編集手帳」の「甘ったれるんじゃない」という正鵠を射た一言。
それと
「個人が明確な意思・意図を持って、このような大多数の無関係な人たちを巻き込む犯罪を起こそうとしたとき、それを抑止するための方法はほとんど無いといっていい」
と言っていた警察の人だか専門家の人のセリフ。
内容も発言者もうろ覚えだけどまぁこういったこと。
「オレはやるぞやってやるぞとにかく誰でも関係なく手当たりしだい目に付いた奴から殺してしまうぞ…」
と、どこかの誰かが決心したとして、
その決行を事前に止める、
被害が０の段階で未然に防ぐ手段は、
確かにまぁ、考えてもすぐには思いつかない。
ということは、
「やってやるぞ殺してしまうぞ…」
と一旦決心してしまったら誰にでもその犯行は可能だし、
その犯行が行われるまで誰にも止められない、ってことじゃないか。
考えてみれば確かにそうなんだけど、
社会の脆弱性というか、
いつもはなんとなく確かなものだと思っている「安全性」だとか「社会秩序」なんてものは、
誰かがこうと決心してしまったら割りとあっけなく崩れてしまうものなんだなぁ…と。
しかも人の心なんてものはそんなに強いものでもなくて、
犯人のように極端なのはそうそうないだろうけど（あってたまるか）、
普通の人だって普段から我慢して我慢して我慢してることがあるとおもうんですよ。
で、いつかその我慢の限界が来てしまうことだって、十分ありえると思うんですよ。
そのときの発散の仕方が人によって千差万別あるだろうと思うんですけど。
（自分の場合はひたすら寝まくります。寝逃げでリセットします。最長20時間睡眠の記録があります。そうして起きたときはもう、何も考えられない涅槃に至る心境に…）
ええと何が言いたいかというと、
今回の事件でちょっと時間をおいて考えて、
社会なんてものは全然堅牢じゃなくて、
人がひとりヤケを起こせばそれを事前にとめる手段は少なくて、
つまり社会というものは、ふつーの（忍耐強い）人たちがたくさんいて、
小さなシャボン玉が積み重なるみたいにしてなんとかその形を維持している、
非常にあやうい、ふわふわした、吹けば飛ぶような不確実なものなんだな…と痛感したしだいです。
で、その積み重なったシャボン玉みたいなふわふわした社会をいかに守るかって話なんですけど、
それ（個人の暴発）を事前に食い止める手段って、
結局のところ、
身近な友人とか、親とか家族とか、職場の人だとか、
それぞれの人とよく話して、
それぞれの人の心をわかってあげる…なんていうと大仰だけど、
普段何を考えているのかをわかりあうというか、
悩んでたら相談に乗ってあげて、
辛そうなら愚痴を聞いてあげて、
自分が大変なら愚痴を聞いてもらうとか、
そういう手段しかないんじゃないかなぁ。
と思います。
せめて近くのシャボン玉が割れないうちにね。
遠くの人の悩みを解決してあげるのは大変だし難しいかもしれないけど、
近くの人の愚痴くらいならお酒とともに聞いてあげられるもんね。
というか聞いてほしいしね。
酒は憂いの玉箒、なんてステキな言葉もあるしね。
というわけで今週からは、事件のせいで憂鬱な気分を言い訳にせず、真面目に働こうと思います。
さっそくメールで企画構成案の再提出を求められたことだし…（泣）。
