ラーメン二郎 桜台店へいってきました
二郎のラーメンが好きな熱狂的なファンを「ジロリアン」と呼ぶのだとか。
「サユリスト」的なネーミングセンスを感じる。
（ラーメン二郎‐ウィキペディア）
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E4%BA%8C%E9%83%8E
確かに開店前にもかかわらず、
熱心な「ジロリアン」が行列を作っていた。
開店時で15人くらいが並んでいて、
食べている間、食べ終わって店から帰るときにも次々と客が並び、
行列が途切れることはなかった。
量が多いと話には聞いていたけど、
今まで行ったことのなかった「ラーメン二郎」。
ちょうど腹が減っていたので大もりを頼もうかと思ったけれど、
店の扉と食券販売機に
「大盛りはチャレンジメニューではありません」
と書かれていたので尻込み。
店は広くなく、カウンター席のみで10席。
ずっと満席状態だった。
カウンターやどんぶり、食券が油でべたべたしていた。
店全体が脂ぎっているようで、
吸い込む空気までが豚の脂が溶け込んでいるかのようなネットリとした雰囲気。
頼んだのが写真三枚目の「小ラーメンブタ」。
煮豚が多く入った、ほかの店でいうチャーシューメン的存在。
しかしこれが「小」・・・？
どこが・・・？
しかしこの暴力的な量が二郎の特徴で、
味より量がウリらしいのです。
たしかに客は全員男性で、
入る前から出るまでと、行列していた人、
合わせて30人くらい見ましたが、
女性客は一人もいなかった。
男のラーメン店なのだ。
ラーメンが茹で上がる頃に、
店員が「にんにく入れますか？」と聞いてくるので、
他の客の真似をして「ヤサイニンニク」と店員に告げると、
写真のように立体的にヤサイトニンニクが盛られたどんぶりが目の前に置かれる。
（大盛りにしなくてよかった）
と思う。
どんぶり下部に沈む麺にたどりつくまでに、
書いて字の如く山盛りにされた野菜を食べつくさなければいけない。
ばりばりもりもりむしゃむしゃごくん。
野菜いため１皿分はあろうかという野菜を食べつくすと、
濃厚スープに沈んだ極太縮れメンがようやく顔を出す。
この時点で結構腹は膨れている。
（つくづく大盛りにしなくてよかった）
と思う。
この豚肉が一切れあれば、
普段なら十分夕飯のおかずとして成り立ち、
メインディッシュになりそうなサイズの煮豚が５～６枚浮いている。
豚肉は柔らかく煮られていて、
噛み付くと程よい歯ごたえとともに旨味が口中に溢れる。
コシのないメンと一緒に食うと豚肉と麺と濃厚スープが渾然一体となってウマイ。
しかしとにかく量が多い。
ひたすらに多い。
食っても食っても減らない。
極太縮れメンにからみつくスープは濃厚でひつこく、
口を爽やかにしてくれるネギなどの薬味は存在しない。
黙って食べる。
苦しくても食べる。
スープを吸って重たい麺を口に詰め込むだけ詰め込み、
噛みしめ、飲み込むことを繰り返す。
自然と汗が吹き出し、
酷使された口とのどの筋肉が疲れてくる。
戦うように食わなければならない。
それが二郎のラーメンなのだ。
口の悪いラーメンマニアからは「豚の餌」と呼ばれることもある二郎のラーメン。
実際、
味は２の次で、
「美味い」と手放しに褒められる味ではない（化学調味料も多いみたい）。
けれども、
目の前にどんぶりを置かれた時にはそのボリウムに圧倒され、
食べ始めるといつの間にかその味に夢中になり、
『千と千尋』の両親のように一生懸命食べまくり、
食べ終わった後は１日くらい何も食べなくてもいいような気分になり、
（実際、食後20時間は腹が減らなかった）
腹が減ってくるとなぜかまた食べたくなるような気分になる、
摩訶不思議な中毒性がある。
それが熱狂的なファンを生む謎の魅力の秘密なのだろうと思う。
（店内には男しかおらず、それが全員背を丸めこむようにして熱心にラーメンと戦っている、
一種異様な雰囲気もその中毒性を作ることに一役買っている）
ごちそうさまでした。
■その他の感想
８割方食べ終わって、
残り２割を食うのが苦しくて苦しくてたまらなかったとき、
店内のラジオからZARDの『負けないで』が流れてきた…。
負けないで もう少し 最後まで 走り抜けて…
坂井泉水に言われちゃあもう少し頑張るしかないですよね。
妙に場面に合っていて笑ってしまったｗ
がんばって完食しました。
普通、
飯を食っただけでは得られない謎の達成感がある。
そしたら次の日すげー腹出てんの。
効果てきめん。
びっくりしたわ。
たゆーん…(´･ω･`)
