群馬県高崎市の焼きまんじゅう
画像は群馬県高崎市の焼きまんじゅう。
高崎駅そばの焼きまんじゅう屋さん「オリタ」まで行ってきました。
http://gourmet.yahoo.co.jp/0003718668/
自転車で…。
ギーコギーコとペダル漕いで行きました。
遠かった…(練馬区から高崎市までちょうど100kmくらい)。
ライブドアの地図で調べたときは
「うはwwwwww高崎まで100キロwwww25km/hで行けば4時間で到着www楽勝wwww」
と思ってました。
,j;;;;;j,. ---一、 ` ―--‐、_ l;;;;;;
{;;;;;;ゝ T辷iフ i f'辷jァ !i;;;;; 25km/hで走れば片道4時間…
ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゙ 往復200km程度は日帰りも余裕…
`Z;i 〈.,_..,. ノ;;;;;;;;>
,;ぇハ、 、_,.ー-、_',. ,f゙: Y;;f そんなふうに考えていた時期が
~''戈ヽ `二´ r'´:::. `! 俺にもありました
結論から言うと無理でした。
無理無理無理無理カタツムリよ!
環七から国道17号(中山道)に入り、
後はひたすら北上していくんですが、
30分走ったところで埼玉県に入っあたりではまだまだ余裕で、
前日食べたラーメン二郎がエネルギーとして残っているのを実感しながら鼻歌まじりで漕いでた。
30km地点くらいまでは余裕だったんだけれども、
じょじょに疲労がたまってきて漕ぐのがしんどくなり、
時速も30km/h→25km/h→20km/h→15km/h→…と目に見えて遅く、
しんどく…
帰りたく…
ともに分かちがたく…
しかし泣きついてもすでに50kmくらい来ているので帰っても意味ない。
最初は
「まぁ25km/hつっても信号もあるし、
実際は平均20km/hくらいになって5時間で到着すればいいかな?」
と思っていたんですが、
実際は、
「よし高崎まであと40キロか…2時間で着くな…」
と思ってから1時間後、
「あ、アレ? 高崎までまだ30キロ? 1時間で10キロしか減ってないってどういうこと」
となり、さらにその1時間後、
「あと20キロ…あと2時間で到着…。さっきも“あと2時間”って言ってたような…」
漕いでも漕いでも減らない残り距離に、
絶望。
原因は疲労だったり向かい風だったり車道を走れないことだったりいろいろあるんですが、
まぁ一番の問題は体力が尽きたことですね。
もう…ほんとに…60キロ走ったくらいで苦痛で苦痛で、
でもそれを我慢して漕いでると急に筋肉の痛みが無くなって多幸感が訪れる、
「ランナーズハイ」現象を人生で初めて体験して、
自転車を漕ぎながらやたらとニヤニヤして見たり、
耳たぶをひねるだけでこの境地に入れるバキすげえとか思ってみたり、
「中国拳法はその“復元”を日常化することを伝統とするッッッ!」というセリフを思い出したり、
群馬県の山々を見て
「そうだ、人生に意味なんてないんだ!」
と朗らかに何かを悟ってみたり、
いろいろと限界を迎えていました。
群馬県内に入ったあたりで、
すでに当初の予定からぐっと遅れた午後2時かそれくらい。
当初は日帰りを考えていたのですが、
体力も限界を迎え、
気がつけば漕いでる時間より休憩をしている時間の方が長くなるような有様で、
こりゃ無理だ
と諦めのよいワタクシは高崎市内の自転車屋で「輪行袋」を買い求め、
帰りはJRさんのお世話になることを大決定。
体力もアレですが、
心のスタミナもありません。
まぁいいか。
なにはともあれお店には到着しました。
おお、焼いてる焼いてる。
早速お店に入ると、
地元のおばあさんらしきお客さんが二人。
お店は漫画のころから引っ越ししているらしく、
店内で焼きまんじゅうを食べられるスペースは2人分だけになっていました。
お店のおばさん「アンタ若いんだからちょっと立って待ってて」。
えっ…。
いやイイですけどね…。
お婆ちゃん①「ウチの子供も孫もねぇ~、ここのお店のおまんじゅうと焼きそばが好きでねぇ~」
お婆ちゃん②「ああ~、あの奥さんが作ってらした焼きそばねぇ~」
おお、
『孤独のグルメ』で主人公・ゴローちゃんが食べたくて食べられなかったあの焼きそばか。
お店のおばさん「そうねぇ、今じゃ二人とも亡くなっちゃって」
えっ、
あのマンガに出てくるおじいさんも、
おばあさんも亡くなってしまったのか…。
まんじゅうを食べる前から切ない気持に。
お婆さんたちはまんじゅうを10本くらいお持ち帰り。
ようやく注文を聞かれたので、
アンコが入っているモノと入っていないモノを1本ずつ注文。
おばさん「ちょっと待っててね…(焼き中)…ウチのはねタレがおいしいから」
『孤独のグルメ』と同じ自慢をしている…。
なんでもまんじゅうに塗る味噌はずっと手作りしているんだとか。
確かにタレは粘り気があってうまそうな色をしている。
それを焼いたばかりのまんじゅうに塗ると、
まんじゅうの熱でタレが溶けてつやつやになる。
ほう…こりゃあうまそうだ
まずはアンの入ってない方から食べてみると、
タレは甘じょっぱくておいしい。
「ぽたぽた焼き」的な砂糖醤油の味でコクがあっておいしい。
まんじゅうの生地は歯ごたえのある蒸しパンというか、
普通のまんじゅうの皮より固め。
焦げの部分にタレがよくからんで、
カリカリ部分を噛むと「じゅわ」っとタレが染み出てくる部分が特においしい。
おばさん「どう? おいしいでしょ(←よく話しかけてくる)」
あ、おいしいです…。
さて…アン入りは…
ぐ
これは思った通り…複雑な甘さだ
いや…もの凄い甘さと言ってもいい。
いや実際しっかり甘いです。
疲れていたので甘いのもおいしかったんですが、
アンの入っていない方が好きです。
(写真の4個の方がアンなしで2個の方がアン入り)
結構ボリュームがあります。
おなかいっぱいになってごちそうさま。
おばさん「330円になります」
安い…。
どうやらアンなしが160円でアン入りが170円の模様。
昼過ぎから風が出ていて、
お店を出たときも冷たい風が。
くわぁ~ さみぃ~っ
上州の空っ風っていうけど…これかァ
うう~ こいつは骨身にしみるぅ
ゴローちゃんの気持ちを感じながら、
最後に高崎観音を遠くから眺めて帰りました。
デカっ!
41メートルあるそうです。
(ちなみにウルトラマンは全長40メートルだとか)
お店のおばさんは「時間があれば榛名山とかもいいよ」と言ってましたが、
時間も元気もないのでその辺の山を眺めて終わり。
どれがなんの山かもわからなかったけれども、
あの山の中のどれかが榛名山だったはずだ。
たぶん。
自転車を中に入れた輪行袋を担いで土曜夜の池袋を乗り換えるのはなかなか大変でした。
思ったより長文になってしまた。
ごちそうさまでした。
高崎駅そばの焼きまんじゅう屋さん「オリタ」まで行ってきました。
http://gourmet.yahoo.co.jp/0003718668/
自転車で…。
ギーコギーコとペダル漕いで行きました。
遠かった…(練馬区から高崎市までちょうど100kmくらい)。
ライブドアの地図で調べたときは
「うはwwwwww高崎まで100キロwwww25km/hで行けば4時間で到着www楽勝wwww」
と思ってました。
,j;;;;;j,. ---一、 ` ―--‐、_ l;;;;;;
{;;;;;;ゝ T辷iフ i f'辷jァ !i;;;;; 25km/hで走れば片道4時間…
ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゙ 往復200km程度は日帰りも余裕…
`Z;i 〈.,_..,. ノ;;;;;;;;>
,;ぇハ、 、_,.ー-、_',. ,f゙: Y;;f そんなふうに考えていた時期が
~''戈ヽ `二´ r'´:::. `! 俺にもありました
結論から言うと無理でした。
無理無理無理無理カタツムリよ!
環七から国道17号(中山道)に入り、
後はひたすら北上していくんですが、
30分走ったところで埼玉県に入っあたりではまだまだ余裕で、
前日食べたラーメン二郎がエネルギーとして残っているのを実感しながら鼻歌まじりで漕いでた。
30km地点くらいまでは余裕だったんだけれども、
じょじょに疲労がたまってきて漕ぐのがしんどくなり、
時速も30km/h→25km/h→20km/h→15km/h→…と目に見えて遅く、
しんどく…
帰りたく…
ともに分かちがたく…
しかし泣きついてもすでに50kmくらい来ているので帰っても意味ない。
最初は
「まぁ25km/hつっても信号もあるし、
実際は平均20km/hくらいになって5時間で到着すればいいかな?」
と思っていたんですが、
実際は、
「よし高崎まであと40キロか…2時間で着くな…」
と思ってから1時間後、
「あ、アレ? 高崎までまだ30キロ? 1時間で10キロしか減ってないってどういうこと」
となり、さらにその1時間後、
「あと20キロ…あと2時間で到着…。さっきも“あと2時間”って言ってたような…」
漕いでも漕いでも減らない残り距離に、
絶望。
原因は疲労だったり向かい風だったり車道を走れないことだったりいろいろあるんですが、
まぁ一番の問題は体力が尽きたことですね。
もう…ほんとに…60キロ走ったくらいで苦痛で苦痛で、
でもそれを我慢して漕いでると急に筋肉の痛みが無くなって多幸感が訪れる、
「ランナーズハイ」現象を人生で初めて体験して、
自転車を漕ぎながらやたらとニヤニヤして見たり、
耳たぶをひねるだけでこの境地に入れるバキすげえとか思ってみたり、
「中国拳法はその“復元”を日常化することを伝統とするッッッ!」というセリフを思い出したり、
群馬県の山々を見て
「そうだ、人生に意味なんてないんだ!」
と朗らかに何かを悟ってみたり、
いろいろと限界を迎えていました。
群馬県内に入ったあたりで、
すでに当初の予定からぐっと遅れた午後2時かそれくらい。
当初は日帰りを考えていたのですが、
体力も限界を迎え、
気がつけば漕いでる時間より休憩をしている時間の方が長くなるような有様で、
こりゃ無理だ
と諦めのよいワタクシは高崎市内の自転車屋で「輪行袋」を買い求め、
帰りはJRさんのお世話になることを大決定。
体力もアレですが、
心のスタミナもありません。
まぁいいか。
なにはともあれお店には到着しました。
おお、焼いてる焼いてる。
早速お店に入ると、
地元のおばあさんらしきお客さんが二人。
お店は漫画のころから引っ越ししているらしく、
店内で焼きまんじゅうを食べられるスペースは2人分だけになっていました。
お店のおばさん「アンタ若いんだからちょっと立って待ってて」。
えっ…。
いやイイですけどね…。
お婆ちゃん①「ウチの子供も孫もねぇ~、ここのお店のおまんじゅうと焼きそばが好きでねぇ~」
お婆ちゃん②「ああ~、あの奥さんが作ってらした焼きそばねぇ~」
おお、
『孤独のグルメ』で主人公・ゴローちゃんが食べたくて食べられなかったあの焼きそばか。
お店のおばさん「そうねぇ、今じゃ二人とも亡くなっちゃって」
えっ、
あのマンガに出てくるおじいさんも、
おばあさんも亡くなってしまったのか…。
まんじゅうを食べる前から切ない気持に。
お婆さんたちはまんじゅうを10本くらいお持ち帰り。
ようやく注文を聞かれたので、
アンコが入っているモノと入っていないモノを1本ずつ注文。
おばさん「ちょっと待っててね…(焼き中)…ウチのはねタレがおいしいから」
『孤独のグルメ』と同じ自慢をしている…。
なんでもまんじゅうに塗る味噌はずっと手作りしているんだとか。
確かにタレは粘り気があってうまそうな色をしている。
それを焼いたばかりのまんじゅうに塗ると、
まんじゅうの熱でタレが溶けてつやつやになる。
ほう…こりゃあうまそうだ
まずはアンの入ってない方から食べてみると、
タレは甘じょっぱくておいしい。
「ぽたぽた焼き」的な砂糖醤油の味でコクがあっておいしい。
まんじゅうの生地は歯ごたえのある蒸しパンというか、
普通のまんじゅうの皮より固め。
焦げの部分にタレがよくからんで、
カリカリ部分を噛むと「じゅわ」っとタレが染み出てくる部分が特においしい。
おばさん「どう? おいしいでしょ(←よく話しかけてくる)」
あ、おいしいです…。
さて…アン入りは…
ぐ
これは思った通り…複雑な甘さだ
いや…もの凄い甘さと言ってもいい。
いや実際しっかり甘いです。
疲れていたので甘いのもおいしかったんですが、
アンの入っていない方が好きです。
(写真の4個の方がアンなしで2個の方がアン入り)
結構ボリュームがあります。
おなかいっぱいになってごちそうさま。
おばさん「330円になります」
安い…。
どうやらアンなしが160円でアン入りが170円の模様。
昼過ぎから風が出ていて、
お店を出たときも冷たい風が。
くわぁ~ さみぃ~っ
上州の空っ風っていうけど…これかァ
うう~ こいつは骨身にしみるぅ
ゴローちゃんの気持ちを感じながら、
最後に高崎観音を遠くから眺めて帰りました。
デカっ!
41メートルあるそうです。
(ちなみにウルトラマンは全長40メートルだとか)
お店のおばさんは「時間があれば榛名山とかもいいよ」と言ってましたが、
時間も元気もないのでその辺の山を眺めて終わり。
どれがなんの山かもわからなかったけれども、
あの山の中のどれかが榛名山だったはずだ。
たぶん。
自転車を中に入れた輪行袋を担いで土曜夜の池袋を乗り換えるのはなかなか大変でした。
思ったより長文になってしまた。
ごちそうさまでした。