明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

映画『リンダ リンダ リンダ』観たり。

イメージ 1

画像は映画『リンダリンダリンダ』と、
構図などをパク…インスパイア…お、オマージュとして使用した『涼宮ハルヒの憂鬱』12話。

<『リンダリンダリンダ』 - Wikipedeia>
http://swiki.jp/w/6ckaa9nbb3dcc

2005年の映画なのですが、
部屋のケーブルテレビJ-COMのオンデマンドで見られたので、
観てしまいました。

きっかけはHDDレコに入っていた『ハルヒ』のその12話『ライブアライブ』を見て、

「そう言えば(ライブシーンの元ネタの)『リンダリンダリンダ』って、
 ずっと見ようと思ってて観てないなぁ」と思ったこと。

思えば、
「(暫定的に)00年代を代表するアニメ作品」とも言われる『涼宮ハルヒの憂鬱』を、
リアルタイムで見られたというのは、
これも東京にいたおかげで体験できた多くのことのひとつであって、
なんというか、よかったと思う。
(まぁ途中までYouTubeで見たんだけど)

これを見てアニメの表現の奥深さというか幅広さというか、
アニメというのは、
高校生らしさというか「青春」というようなものを表現するのに、
不足のない表現方法なのだと知って、
12話の脚本・演出をしていたヤマカン(山本寛というアニメーター)の名前も知って、
アニメの表現能力の奥深さというようなものを感じたのだった。
たしかハタチのころであった。しみじみ。

閑話休題

でもってその元ネタが家に居ながらにしてテレビからストリーミングして見られるということが判明したので、
これまで1度も使ったことのなかった機能をせっかくだから一回くらい使ってみようかという気持ちもあったので、
使ってみて観たのです。
315円。

以下その感想。

いやー…退屈でした。
これは、
椅子に体を拘束されて、
否が応にもストーリーに集中しなければならない映画館で見ないと、
真価が分からないパターンの作品かもしれませんですね。
ライブシーンもあるので音響設備も大事かも。

あらすじとしては、
メンバーが欠けてしまったバンドに、
韓国人の留学生(主人公)に無理やり入ってもらって、
文化祭のステージまで残り3日しかないけどメンバーみんなで頑張って練習して、
歌う。
という話。

だがこのひたすら退屈って感じは、
ある意味日本映画らしい日本映画といえるかもしれない。
情緒的というかね…。

見どころは最後のライブシーンだけです。
雨の文化祭でのライブという、
この映画の一番のエッセンスを『ハルヒ』では抽出していたようです。

わからないのは、
主人公が韓国人である必然性はなにか? ということ。
日本語ができないことがストーリー上多少の障壁にはなっているものの、
なんだかそれを超えられたのか超えられてないのかぼんやりとしたまま話は進んでいった。
イヤ俺がしっかり観ていなかったと言えばそれはそれでその通りなんだけどさ。

もっと簡単な話にしてよかったんじゃないの。
バンド組んでケンカして歌って仲直りする、っていう。
 
ですが、
リアルな青春っぽさはよく出ていました。
同じく高校(の文化祭のような事件)を描いてた『69 -sixty nine-』より、
リアルな空気感がありました。
(問題はそれで面白くなっているかどうかということなんだが)

イヤ本当に、
観てて面白いのは最後のライブシーンだけなんですけど、
それも主演に日本語の上手じゃない人をすえたおかげで、
ブルーハーツの曲の魅力がなんか…伝わらない。

日本語が上手でないから

オワラライウラヲウラオウー キミドボグドセガイノダメー

とか言われても…。
えー。

ブルーハーツが好きなので、
なんか…すごく残念です。

いっそ韓国語で歌って下に字幕出すような方が潔かった。

ただ「女子高生がバンドやって仲良くなる」、
というだけより、
「韓国人留学生の主人公が女子高生のバンドでブルハを歌って仲良くなる」という、
キャッチーさがでるのはわかるけど、
その設定も本当にキャッチーなだけで、
韓国人である意味がないし。

なんだかなぁ。

クライマックスで映画の見せ場で売りであるはずのブルーハーツ曲のライブシーンが、
日本語の発音が上手でない主人公にしてしまったがために、
その魅力が半減してしまっていると言わざるを得ない。
と思うのです。

個人的には
「『涼宮ハルヒの憂鬱』のライブシーンの元ネタになった映画」
以上の印象は得られませんでした。

ハルヒ』では忠実にパk…オマージュされているので、
ハルヒを知っていれば、
映画を見ながら「すごく…ハルヒです…」とニヤニヤする楽しさはありますが。

さっさとライブシーンやればいいのにもったもったもったもった…
中盤にライブシーン1曲入れて、
メンバーの(寝てる時の)夢とかいらないシーンを削って90分くらいにまとめれば、
退屈感は減少されていただろうと思うのですが。