明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

「はやぶさ」帰還!

イメージ 1

イメージ 2

画像は↓から。
http://twitpic.com/1wh78q

半年ほど前の日記にも書いた小惑星探査機「はやぶさ」が、
無事帰還しました。
はやぶさ還ってこい! - 2010年1月17日>
http://blogs.yahoo.co.jp/katada_dayagari2/61081460.html

60億キロ、7年間に及ぶ長い旅を終え故郷に還ってきた「はやぶさ」は昨夜、
予定通りオーストラリア・ウーメラへドンピシャリと試料採取カプセルを投下し、
本体は大気圏突入の際に燃えて無くなりました。

おかえりと同時にさようならを言わなければならないという切ない宇宙船なのです。


>日本の小惑星探査機「はやぶさ」が、13日夜、7年ぶりに地球に帰還しました。
>「はやぶさ」からは、小惑星の石が入っている可能性のあるカプセルが分離され、
>オーストラリアの砂漠のほぼ予定どおりの場所に落下したことがヘリコプターから確認されました。

このカプセルの中に小惑星イトカワ」の欠片が詰まっている……「可能性がある」!
という、非常にふわふわした表現なのですが(笑)、
イトカワ着陸後に通信の遅れやらなんやらでどうも予定していたような動作が取れなかったらしいのです。

本当はイトカワに向かってバキューンとバズーカのようなものを打ちこみ、
岩石や砂や砂礫を巻き上げてカプセルに入れる計画だったらしいのですが、
「失敗しちゃった(テヘ」、
ってな記録が残っていたそうです。

ただ、
本体着陸時に多少の粉塵が舞い上がっているはずなので、
それが少しでも入っていれば大成功! ということらしいです。

とはいえ砂が入っていなくても、
様々な新技術の実用や探査機の実運用がいかに困難であり、
いかにそれを地球帰還まで成功させたかという経験・ノウハウを詰めている時点で十二分に「成功」といえる水準だそうです宇宙計画的に。

上の画像はその際にはやぶさが撮影した地球のようす。
「瀕死」のはやぶさが、
なるべく地球を向くように姿勢を動かしながら撮影した5~6枚の写真の、
最後の1枚に地球が映っていたそうです。

<「はやぶさ」最後の力で撮った故郷 - 読売オンライン>
http://www.yomiuri.co.jp/space/news2/20100614-OYT1T00140.htm

小惑星探査機「はやぶさ」は大気圏突入の直前、最後の力を振り絞って、
>数千キロ・メートル離れた地球の写真を送ってきた。

>日本時間13日午後10時2分に撮影した白黒写真を送信中の同28分、
はやぶさが地球の裏側に入ったため、地上との交信が途絶。
>写真のデータも途切れたが、地球の姿が奇跡的に写っていた。

はやぶさは同日午後7時51分、機体の前面から地球に向けてカプセルを放出後、
>底面にあるカメラを地球に向けようと、180度向きを変えた。
>姿勢制御用のエンジンはすべて故障しており、
>長距離航行用のイオンエンジンの推進剤を直接噴出して、機体を回転させる離れ業を再び演じた。
>(2010年6月14日02時10分 読売新聞)

なんでもこの撮影は技術者の人が
「最後にはやぶさにふるさとを見せてやりたい」
と挑戦することになったのだとか。

…(´;ω;`)ブワッ

<「はやぶさ」大気圏突入前、地球撮影に挑戦 - 読売オンライン>
http://www.yomiuri.co.jp/space/news2/20100613-OYT1T00056.htm

>相次ぐ故障を乗り越えて帰ってきたはやぶさに、その「目」で、もう一度地球を見せたい――。
はやぶさ計画を率いる宇宙航空研究開発機構川口淳一郎教授らが撮影を思い立った。




はやぶさの艱難辛苦の旅の道のりはこのあたりをご参照いただくとして↓

<迷子-満身創痍-最後は燃え尽き… けなげ「はやぶさ君」に共感広がる - 産経msn>
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100612/scn1006122244000-n1.htm

<「はやぶさ」大気圏突入、60億キロの旅帰還 - 読売新聞>
http://www.yomiuri.co.jp/space/news2/20100613-OYT1T00818.htm

<探査機「はやぶさ」が地球に帰還、回収カプセルを発見 - asahi.com
http://www.asahi.com/science/update/0613/TKY201006130193.html

なにより地球に帰還できたことが素直にうれしいですね。
じんわりと感動を味わいました。

記事にはまさに燃え尽きる瞬間のはやぶさの写真も何枚か…。
まるで流れ星のようで、
ちょっとセンチメンタルになるくらいキレイですよ。

これらの写真や動画の、
はやぶさがオーストラリアの美しい夜空に星のように燃え尽きる様子を見ると、
宮沢賢治の童話『よだかの星』を思い出します。


>寒さや霜(しも)がまるで剣のようによだかを刺(さ)しました。
>よだかははねがすっかりしびれてしまいました。
>そしてなみだぐんだ目をあげてもう一ぺんそらを見ました。
>そうです。これがよだかの最後でした。

>もうよだかは落ちているのか、のぼっているのか、
>さかさになっているのか、上を向いているのかも、わかりませんでした。
>ただこころもちはやすらかに、その血のついた大きなくちばしは、
>横にまがっては居ましたが、たしかに少しわらって居(お)りました。

>それからしばらくたってよだかははっきりまなこをひらきました。
>そして自分のからだがいま燐(りん)の火のような青い美しい光になって、
>しずかに燃えているのを見ました。
>すぐとなりは、カシオピア座でした。
>天の川の青じろいひかりが、すぐうしろになっていました。
>そしてよだかの星は燃えつづけました。いつまでもいつまでも燃えつづけました。
>今でもまだ燃えています。




やはり「はやぶさ」もよだかのように
星になったのだと思わずにはいられません。