マウンテンの甘口抹茶小倉スパ
土曜日のお昼
集まっていた同級生が発言。
「名古屋までいかんけ？」
「なにしに？」
「“甘口抹茶小倉スパ”食べに」
なん…だと…。
一部好事家の間では有名な奇食メニュー“和風抹茶小倉スパ”。
名古屋の喫茶店「マウンテン」で食べることができます。
12時に富山を出発すれば
東海北陸自動車道を突っ切って名古屋までは３時間弱なのでちょうどおやつ頃に到着できる！
そう考えた我々は厳然として立ち上がり
「行くか」
「行こう」
そういうことになった（夢枕獏 風）。
途中の城端SA（から利用できる「ヨッテカーレ城端」）で
美味しいと評判のおにぎりを食べつつ…
写真は「サケ・イクラ」と「ホタルイカ沖漬け」おにぎり。
ノリがびっちり巻かれてて具がわからない！笑
他にも「白エビ唐揚げ」や「ウド」のおにぎりなど
多種多様なおにぎりが味わえます。
こんな↓
そんな休憩をはさみながら３時間くらいで…
「マウンテン」到着！（登山を試みているのは友人のＩ氏）
お店の前には人だかりができて
この看板の前で写真を撮っているカップルなんかもいました。
なぜか店内にあったアルマジロのはく製。
アルマジロって可愛いよね。
危機が迫ると丸まって回避するとか
抜本的な解決になってないような気がしてなんかアホ可愛い。
それは一種の現実逃避なのではなかろうか。
そしてお目当ての“甘口抹茶小倉スパ”が…
これだー！！↓
でーん！
ででーん！
どどーん！！
ずどどどどーん！！！
（写真はすべてクリックで大きくなります／店内が暗くて手ブレしているのはご愛嬌）
うわっ…。
なんというか…
この食べ物をどう形容しようか、
表現を考えるのに５秒くらい考え込んでしまうような色合いと風体をしています。
全体にナメック星人のような緑色でヌメヌメと光る、うどんのように太いパスタ。
その上にたっぷりの生クリームとアンコ（粒あん）、
さらにモモとチェリーという甘いフルーツがあしらわれて彩りも華やか。
ウェイターさんがテーブルに置いた瞬間、
生クリームと抹茶の甘く芳醇な香りがあたりに広がり
これまで持っているパスタの常識とあまりにかけ離れた香りに
背中を戦慄が駆け抜けます。
「これは…」
「うっわ…」
「……（無言）。」
「なんで俺これ食べなきゃいけないの？」
グロテスクともいえるその強烈な見た目に各自おののくこと数瞬。
しばしそれぞれが我を忘れ甘口抹茶小倉スパに意識を吸い取られます。
ハッ
数秒後
ようやく意識を取り戻した我々は
「これを食わねばならないのだ。喰わねば飛騨山脈を越えて名古屋まで到達した意味がない。そうだ喰わねば」
と当初の目的を思い出し
勇気を奮い立たせ、その勢いでもって震える手を運び一口パクリ……
おお…
これは…
この味は………
ヌルヌルヌメチャとしたパスタはフォークに絡みづらく口へ運ぶのにことさらの緊張を強いて…
皿の上で動物のように動く細長い緑色は蛇や蚯蚓など気味悪い連想を引き起こし…
口に含むと温かみと甘さ、抹茶の香りとアンコ・生クリームが舌鋒を甘く包み…
しかしそれでいて強烈な油の風味とくどくしつこい味わいが口中をなぶり…
意識は涅槃か桃源郷、あるいは黄泉比良坂を遥か駆け巡り…
土中に住む軟体動物を連想させる柔らかさを持った麺は噛むごとに独特の浮遊感をもたらし…
「味わいたい」という理由ではなく「早く飲み込んでしまいたい」という意志の力でもって咀嚼を繰り返し…
飲み込んだ後に残るのはやはり油と生温かさと、なんとも言えない甘ったるさ。
うげえ。
はっきり言っておいしくない。
けれどまぁ
美味しくないからこそ
この店のこのメニューは様々なメディアで取り上げられ有名になったのだし
こうしてわざわざ県外から何時間もかけて食べにくる馬鹿なお客さんも沢山来るわけで、
（実際、駐車場は「湘南」やら「品川」やら県外ナンバーでいっぱいでした）
このメニューに関してはこの味が正解なのです。
ごちそうさまでした。
…というわけで、
名古屋が全国に誇る寄食メニューを心ゆくまで堪能できました。
飲食店ビジネスの世界ではこういうのもアリなんだなぁと改めて蒙を啓かれた気分です。
（実際、おそらくこの寄食めあての12人の団体客なんてのも一緒に入ってました）
なので後悔はしてません！
ええしていませんよ！！
実際にこれを頼んだのは友人Ａ君ですし！！！
（自分が頼んだのは「ミニハンバーグカレー」で上記パスタはちょっと味見させてもらっただけ）
というわけで…
結局Ａ君は小倉スパを食べきれず彼の皿だけガッツリ残る結果に…。
最初のひと口食べた後は「あっ、意外とイケル！」と言って喜んでいたのに…。
食べ物を残しちゃいけないぞ☆
でも正直完食は無理です。
興味のある方は（自己責任で）ぜひ一度どうぞ。
＜マウンテン - Wikipedia＞
Wikipediaに記事がある喫茶店（！
名古屋から６時過ぎに高速に乗って家に着いたのは９時頃でした。
きちんと計画を立てれば日帰り旅行も余裕ですね。
集まっていた同級生が発言。
「名古屋までいかんけ？」
「なにしに？」
「“甘口抹茶小倉スパ”食べに」
なん…だと…。
一部好事家の間では有名な奇食メニュー“和風抹茶小倉スパ”。
名古屋の喫茶店「マウンテン」で食べることができます。
12時に富山を出発すれば
東海北陸自動車道を突っ切って名古屋までは３時間弱なのでちょうどおやつ頃に到着できる！
そう考えた我々は厳然として立ち上がり
「行くか」
「行こう」
そういうことになった（夢枕獏 風）。
途中の城端SA（から利用できる「ヨッテカーレ城端」）で
美味しいと評判のおにぎりを食べつつ…
ノリがびっちり巻かれてて具がわからない！笑
他にも「白エビ唐揚げ」や「ウド」のおにぎりなど
多種多様なおにぎりが味わえます。
こんな↓
そんな休憩をはさみながら３時間くらいで…
「マウンテン」到着！（登山を試みているのは友人のＩ氏）
お店の前には人だかりができて
この看板の前で写真を撮っているカップルなんかもいました。
なぜか店内にあったアルマジロのはく製。
アルマジロって可愛いよね。
危機が迫ると丸まって回避するとか
抜本的な解決になってないような気がしてなんかアホ可愛い。
それは一種の現実逃避なのではなかろうか。
そしてお目当ての“甘口抹茶小倉スパ”が…
これだー！！↓
でーん！
ででーん！
どどーん！！
ずどどどどーん！！！
（写真はすべてクリックで大きくなります／店内が暗くて手ブレしているのはご愛嬌）
うわっ…。
なんというか…
この食べ物をどう形容しようか、
表現を考えるのに５秒くらい考え込んでしまうような色合いと風体をしています。
全体にナメック星人のような緑色でヌメヌメと光る、うどんのように太いパスタ。
その上にたっぷりの生クリームとアンコ（粒あん）、
さらにモモとチェリーという甘いフルーツがあしらわれて彩りも華やか。
ウェイターさんがテーブルに置いた瞬間、
生クリームと抹茶の甘く芳醇な香りがあたりに広がり
これまで持っているパスタの常識とあまりにかけ離れた香りに
背中を戦慄が駆け抜けます。
「これは…」
「うっわ…」
「……（無言）。」
「なんで俺これ食べなきゃいけないの？」
グロテスクともいえるその強烈な見た目に各自おののくこと数瞬。
しばしそれぞれが我を忘れ甘口抹茶小倉スパに意識を吸い取られます。
ハッ
数秒後
ようやく意識を取り戻した我々は
「これを食わねばならないのだ。喰わねば飛騨山脈を越えて名古屋まで到達した意味がない。そうだ喰わねば」
と当初の目的を思い出し
勇気を奮い立たせ、その勢いでもって震える手を運び一口パクリ……
おお…
これは…
この味は………
ヌルヌルヌメチャとしたパスタはフォークに絡みづらく口へ運ぶのにことさらの緊張を強いて…
皿の上で動物のように動く細長い緑色は蛇や蚯蚓など気味悪い連想を引き起こし…
口に含むと温かみと甘さ、抹茶の香りとアンコ・生クリームが舌鋒を甘く包み…
しかしそれでいて強烈な油の風味とくどくしつこい味わいが口中をなぶり…
意識は涅槃か桃源郷、あるいは黄泉比良坂を遥か駆け巡り…
土中に住む軟体動物を連想させる柔らかさを持った麺は噛むごとに独特の浮遊感をもたらし…
「味わいたい」という理由ではなく「早く飲み込んでしまいたい」という意志の力でもって咀嚼を繰り返し…
飲み込んだ後に残るのはやはり油と生温かさと、なんとも言えない甘ったるさ。
うげえ。
はっきり言っておいしくない。
けれどまぁ
美味しくないからこそ
この店のこのメニューは様々なメディアで取り上げられ有名になったのだし
こうしてわざわざ県外から何時間もかけて食べにくる
（実際、駐車場は「湘南」やら「品川」やら県外ナンバーでいっぱいでした）
このメニューに関してはこの味が正解なのです。
ごちそうさまでした。
…というわけで、
名古屋が全国に誇る寄食メニューを心ゆくまで堪能できました。
飲食店ビジネスの世界ではこういうのもアリなんだなぁと改めて蒙を啓かれた気分です。
（実際、おそらくこの寄食めあての12人の団体客なんてのも一緒に入ってました）
なので後悔はしてません！
ええしていませんよ！！
実際にこれを頼んだのは友人Ａ君ですし！！！
（自分が頼んだのは「ミニハンバーグカレー」で上記パスタはちょっと味見させてもらっただけ）
というわけで…
最初のひと口食べた後は「あっ、意外とイケル！」と言って喜んでいたのに…。
食べ物を残しちゃいけないぞ☆
でも正直完食は無理です。
興味のある方は（自己責任で）ぜひ一度どうぞ。
＜マウンテン - Wikipedia＞
Wikipediaに記事がある喫茶店（！
名古屋から６時過ぎに高速に乗って家に着いたのは９時頃でした。
きちんと計画を立てれば日帰り旅行も余裕ですね。
