明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

池上さんの解説による尖閣諸島問題



騒がしい尖閣諸島のあたりですが
そのことについて池上彰さんが解説している動画があったので紹介します。

わずか10分であなたも国際社会通!

中でも特筆すべきなのは
後半の中国の戦略のなかで「2010年までに尖閣を含めた第一列島線
「2020年までにグアム以西の太平洋の第二列島線」を軍事的に中国の支配下に置くと、
1980年代から計画されていた。 ということ。

そんな計画があったとは知らなかった。
中華帝国おそろしすなぁ。
それでもってその計画通りにことが進んでいるというのがまた恐ろしい。

日本がこの中華軍国拡大主義に対向するには
アジア各国を含めた国際社会の中で
軍事力を以てする中国の領土拡大には強い懸念を表明するとかなんとか
平和主義に立脚する自国の立場を明確にして
中国の軍事力を封じ込めるための国際協調を呼びかける…というのが望まれます。

麻生元首相が「自由と繁栄の弧」という
自由主義経済・民主主義政治という共通の価値観を持つ国家群で連帯していこう…
という提言をしていましたが
これはこういった中国の思惑と実態を十分に鑑みての事だったと思われます。
実際に麻生政権下で日印安保共同宣言が結ばれたりしました。

つまり日本に始まり韓国・東南アジア・オーストラリア・インドへと至る「自由と繁栄の弧」が
そのまま覇権中国に対する包囲網にも変わり得るという発想です。
(著書『自由と繁栄の弧』内では、中国にも市場経済と軍事への透明性の導入をすべきだ、と
ただ敵対するだけでない内容のことが書かれていますが)

がっ!

みなさんは覚えておいででしょうか。

前首相が東シナ海について中国側へ発言していた内容を。

<東シナ海を「友愛の海」に 日中首脳会談で鳩山首相2009.10.10 23:19 - MSNサンケイニュース>

<【鳩山ぶら下がり】ガス田問題「東友愛の海にする努力必要」(17日夜) (4/4ページ)2010.3.17 20:51
- MSNサンケイニュース>

>日中間の懸案である東シナ海のガス田問題では、
鳩山首相が「共同開発し東シナ海を『友愛の海』にしていこう」と呼びかけると、
>温首相は「基本的には賛成だが、国民感情の問題がある」と応じた。
>問題解決で具体的進展はなかった。

友愛の海(笑)。

ちなみにその友愛の海では
上のガス田「白樺」、中国がゴタゴタに乗じてさっさとガス掘削始めちゃってます。

<中国が「白樺」掘削か 東シナ海ガス田 資源エネ庁「可能性高い」 - 日本経済新聞>

資源エネルギー庁は24日の自民党外交部会で、
>中国側が東シナ海のガス田「白樺」(中国名・春暁)の単独での掘削に踏み切った可能性が高いとの認識を明らかにした。
>日本側は中国側が掘削に踏み切れば対抗措置を取る方針を表明しており、
沖縄県の沖での中国漁船衝突事件をきっかけにした日中関係の悪化に拍車がかかりそうだ。

友愛の海(笑)。


勢力地域拡大の明確な意図を持って
実際に軍事的に武装艦や潜水艦を派遣して
産業的には共同開発という話になっていたガス田を一方的に開発するような国に対して

>「東シナ海を『友愛の海』にしていこう」

もう片腹大爆笑って感じですよね。

こういった発言を軽々しくしてしまう理想主義的(たくさんオブラートに包んだ表現)な
鳩山前首相を党首に仰いでいた民主党が、
長年外務大臣を経験して国際政治の現実を見据えていた麻生総理を相手に戦い、
昨年夏の衆院選で大勝利したときの暗澹たる気持ち。
それが最近ようやくみなさんにわかっていただけつつあるようで
嬉しいです。

まぁ何がきっかけであれ
現代日本は民主主義政治を取っている民主主義国家なのですから
国民全員が政治に関心をもつようになるのはいいことだと思います。

民主主義政治は衆愚政治に陥ってしまうことが一番怖いですからね。

政治を軽蔑するものは、軽蔑すべき政治しか持つことができない。 (トーマス・マン魔の山」)

という言葉もありますしね。