明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

砺波チューリップフェア開幕中!

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画像はチューリップフェア開催中の砺波チューリップ公園。
今年でなんと60回目になるんですって!
飽きもせずよくもまぁ…。

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入り口のひとはチューリップハットをかぶって来場客をお出迎え(チューリップフェアーだけに)。

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中に入ると、
「チューリップフェア」という名前通り
至る所に植えられた、色とりどりのチューリップが咲き乱れている…
はずなのですが。

夜にはまだまだ気温10度を下回る日が続きますし、
全体としては
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こんなかんじ。
全体的に緑色っぽいです。

花の見頃は今月末~来月初旬ということで
本当はゴールデンウィークに開花時期を合わせているようです。
そして上の黄色いチューリップの写っている写真右側の人は
おそらくKNBかどこかのアナウンサーのふくらはぎです。
地方局女子アナマニア垂涎の写真…?

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会場見取り図。

ではなぜそのまだ花もろくに開いていないようなフェアーに行ったかと申しますと。

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デン。
これを見に行ったのです。

これがなにかと申しますと、
小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ってきた耐熱カプセルです。

これが

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この砺波市美術館に展示されにきていたのです。

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宇宙数万キロを旅してきたはやぶさ(のかけら)をひと目見ようとこの人だかり。
ちなみに中は撮影禁止だったので、
上記カプセル写真は毎日新聞からの引用です。

<はやぶさ:カプセル一般公開に2100人が列 - 毎日jp

実際にこの目で見てみた感想としては
意外に小さいというか
紋様のように燃え残った金属が大気圏突入時の物凄さをものがっているというか
(実際、この溶け方で表面が何度ほどになったかを推測するそうです)
でもまぁ意外と大したことがなかった。

なんかこうお釜を横に切ったみたいな鉄の塊というか
何がどうスゴイのか伝わってくる展示にはなっていませんでした。

はやぶさ」プロジェクトの意義や
苦難と挫折にまみれた宇宙大冒険の道のり
小惑星の粒子が回収できているかどうか不明だったという不安感
それが見事に成功していたという一大スペースオペラ
その実物がここに! 目の前に!! ヴォースゲー!!!!
という熱量が絶対的に不足していました。

一緒にパラシュートも展示されていたのですが
だって布ですよ! パラシュートって!

いや厳密にはもちろん綿布ではないおそらくハイテクノロジーが詰まった布ですが、
なんかこう、宇宙感というか、宇宙の遙か彼方まで行って帰ってきた素材にしては、
ありふれた見た目というか…。 その辺にありそうな感じがひしひしとあります。

求めているのは!
こう!
計器とかメーターとかパネルとかが一杯ついた!
松本零士的な宇宙的メカニカルですよ!

なにかこう
もう少し「ぐっ」と心をつかむ展示が欲しかったですね。

だって模型とかミニチュアとかはもう筑波のJAXAで見ちゃったし…。
あそこにはHIV… じゃない。 HIS… じゃない。 HTV! 
こうのとり」と名付けられたISSへの補給機の実物大模型なんかもあったり、
解説のおねえさん(美人)がいて丁寧に解説してくれたりで非常に充実していました。

それを知ってしまっているのでね。
どうしても物足りなさは感じてしまいます。

あと別にJAXAの人が近くに居るわけでもないので

「すごい耐熱ですけどじゃあ素材は何で出来てるんですか?」とか
「例えばこれを大きくして、人が中にはいっても大気圏突入は平気?」とか
「2位じゃ… 鉄じゃダメなんですか?」とか

ちょっとした疑問を誰かに聞くこともできませんですしね。
ちなみに外殻の素材はCFRP炭素繊維強化プラスチック)というもので
ロケットの噴射ノズルにも使用されている素材だそうです。

いやまぁ
そりゃ家に帰って調べればこういうふうにさっと出てきますけどさ。
せっかく実物のモノがそこにあるんだから
それに関して専門知識を持った専門家にそのモノを目の前にして話を聞けるならそれに勝るものはないでしょう。

撮影禁止なのも納得がいかない。
なんのための撮影禁止なのか。
写真を撮られることでいかなるデメリットがあるというのか。

人の流れが遮られる、ということであれば
「撮影は流れを遮らないために一人◯枚まででお願いします」
という風にすることも可能ではないのか。

とかく日本の博物館や美術館は撮影禁止が基本ですが、
(美術館は著作権の問題があるのである意味仕方ないですが)
数少ない海外経験から言うと
海外の博物館では写真撮影OKが基本姿勢なようです。

台湾の故宮博物院やイギリスの大英博物館、ヴィクトリア&アルバート博物館などでは
基本的に撮影が可能で嬉しかった。

美術館に関しては著作権が残っていたり
カメラのフラッシュが絵を痛めるということもあるでしょうから
(であれば「フラッシュ禁止」にすべきで「撮影禁止」にすべきではないと思いますが)
まだ理解はできます。

問題はこのカプセルですよ。
このカプセルに
美術品と同じように撮影することで侵害される著作権・デザイン権のようなものがあるというのでしょうか。
もちろん機能としての発明という意味合いでのパテントというか著作権のようなものはあのるでしょうが
それは一般客の写真撮影によって侵害されるものではないはずです。
(大体去年からメディアによって撮影されてるし、他地域でもとっくに一般公開してるし)

あるいはカメラのフラッシュでモノが傷んじゃうとか?

えっ大気圏突入してきてるのに?


んなわきゃないと。
つまりこういうこすっからい「撮影禁止」の裏に、
日本人のケツの穴の小ささというか小田舎的ケチ臭さというか
上から目線で「特に理由はないけどダメなものはダメなんですぅ~」というような小役人精神が透けて見えます。

撮影を禁止する正当な理由があるなら申し開いて掲示してみせろ!
理由もなしに禁止するのは主催者側の横暴ではないか!

…ふぅふぅ…ハァハァ…。

撮影禁止なら禁止でね。
他の展示にもう少し力を入れて欲しかったというか。
係員の人ばっかり大勢いて
金と力の使い方間違ってるだろうと言いたくなりました。
廊下の角曲がるたびに係員が立ってる必要はないでしょう。

全体として
本当にはやぶさの凄さを主催者側が分かってやっていたのか疑問、というか。
これがどれだけすごいものなのか、分かっていないけど話題になるからとりあえず持ってきてみました、
みたいなお座なりな雰囲気がある残念な展示でした。

ま、その辺が官製イベントの限界というか…。

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駐車場にあったチューリップテレビの機材車。
うーむ正にこのイベントを報道するためにあるかのような地方局ですなあ。