夜高押してました
画像はこの先週の土日、庄川町で開かれた年に一度のお祭り「観光祭」で押した夜高行燈。
極彩色にぼんやりと夕闇を照らしながら行燈がゆっくりと町を練り歩くさまは
見ているとなかなか幻想的な光景であります。
しかしおぼたい。いや重たい。
これを押している者にとってはただひたすら重い。
一人で押しても当然ビクともせず
20~30人でえっちらおっちら押して運ぶ。
「ヨイヤサーヨイヤサー」とおっさんたちが怒号を上げて押していく。
推定高さ7m、重さ3トンはありそうな(適当)夜高は上り坂になると押す腕の抵抗は数倍にも感じられ
本気で押さないとピクリとも動かず、本気で押しても頑として動かず、
全員が全身の万力を込めて押していると数秒に数センチのスピードで動いてくれる。
20mほどの坂道を登り切るだけでも数分かかり、
押していると動かないのにしだいに背中や腕、腰から汗がにじみ出てくる。
これを家から2km近く離れた街の中心地まで押して持って行ってそして帰ってくることはもう
奴隷労働のような辛さがある。
はっきり言ってだやい。
それでもまあ
観光祭は
上の写真のように地域の人達が集まって2ヶ月程かけて製作した夜高をお披露目する発表の場でもあるので
それが完成して薄暗くなっていく中電気を灯して
味気ないいつもの町の中に、別世界のような極彩色の明かりがひときわ輝く瞬間を見ると
なんだかやっぱり苦労も報われるような気がしてしまうのです。
まぁ言うほど制作も行ってないんだけれども。
だってだやいし。
おかげさまで夜高行燈コンクールでは昨年に引き続き最優秀賞をいただきまして
V2という快挙(?)を成し遂げました。
最優秀賞なんてぶっちゃけ各地区の持ち回りかと思っていました
まぁたまにはだやいことをあえてして、日常にない達成感や高揚感を得るのも悪くないことです。