明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

東京旅行 at 2012年3月

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先週、東京へ遊びに行ってきました。
写真は早朝の池袋と秋葉原
どちらもターミナル駅のある大きな街ですが、7時前のこの時間だとやはり閑散としていますね。

写真で見ると清々しい感じを受けますが
この時間でもやはり深夜バスを降りた瞬間鼻を突く排気ガスの臭いというか
空気の悪さを感じます。

なにをしにいったかというと

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東京ドームで行われたマリナーズVSアスレチックス戦を観戦しに行っていたのです。
写真はイチロー
この日のイチローは内野安打2本、中前打2本(内1本はタイムリー)の計4安打

開幕戦から4安打するというのはイチローの長いプロ野球人生の中でも初のことらしく
1本もヒットを見られなかったらどうしよう…
こっちは大していい席でもないところに4,500円も支払っているんだぞ…
と内心ドキドキしていたのですが4本も見られて良かった。
ヒット1本あたりの観戦料は1,125円。

割安です。
いやまあイチローのヒット以外の部分もあるのでイチローのヒットだけで割るのは正確ではありませんが。
特にシアトルまで行って見ることを思うと東京ドームで見られるというのはありがたかったですね。

それでも、帰ってしまって見られなかった次の日の2戦目ではイチローはノーヒットだったので
やはりそう思うと4本もヒットを見られて良かった。
イチローも2本ずつくらいに分けて打ってあげればよかったのにね。

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えーと話は再び早朝にもどりまして。
東京までは深夜バスで行ったんですね。
そうするとバスは6時前くらいに池袋に到着するわけです。

しかしそんな時間に到着されても困る。
店もあいてないしそんな時間にやることもない。
もう東京に自分の部屋も無いので、どこかやっているマンガ喫茶やファミレスなんて店に入るとお金がかかる。

深夜バスでいくとだいたいいつも
くたびれた体を手持ち無沙汰な状態で東京という大都会に宙ぶらりんさせなければならない羽目になるのです。

という話で教わったのが「早朝からやってる風呂にはいると気分がさっぱりするよ!」というアドバイス

そうして探して見つけたのが上の写真の「燕湯」です。
毎日、朝6時から営業しているということで有名な銭湯だそうです。
早朝の営業をしているお風呂屋さんは東京にはいくつかあるようですが
その中でこちらを選んだのはヤクルトファン的に縁起のいい名前だったのと
すごい昔っぽい歴史ある銭湯、入浴が楽しめそうだと思ったから。

瓦屋根の玄関の下には白いのれんがはためいて
なんと風情と趣のある佇まいであることか!
なんでも昭和25年築の建物で、文化庁登録有形文化財にも指定されているそうです。

<国指定文化財等データベース「燕湯」 - 文化庁>

お風呂なので中の写真は撮れないですが
間取りはシンプルで、玄関で男湯と女湯に左右分かれていて
脱衣所の入り口に番台がありそこで入浴料(450円)を支払い
その番台には銭湯の女性が閻魔様よろしく鎮座していて利用者のマナーに目を光らせている…
といういかにもまあ「昔ながらの銭湯」という銭湯です。
脱衣所の高い天井の、渋い色合いの木組みの板が歴史を感じさせてステキ。

お風呂には富士山のペンキ絵がババーンと!
おおー。銭湯って感じ。
最近あんまりありませんからね、こういう銭湯らしい銭湯って。

で、ここの銭湯の特筆すべき点というのは、そういった昔ながらの銭湯を楽しめるということでそれはつまり…

風呂めっちゃ熱い!!

あっつー!
なんやこれ熱い!!!


という思わず声が出てしまうほどの熱い「江戸っ子が(やせ我慢して)入る風呂」が楽しめます。
それもそのはずで、湯に付けられた湯温計は45度付近を指しています。

45度て。
あほかと。
分度器かと。
三角定規かと。
直角二等辺三角形の三角定規のあのとがってる両サイドの部分の角度かと。
言いたくなりますよね。

いざ湯に足をつけると熱さというよりも痛みがピリピリと膝から腰、腰から背骨を通って脳天へと走っていき
「ぐぅっ…」
とうめき声を漏らしながら奥歯を噛み締めて腰まで浸かると
全身の皮膚が粟立つような快感に似た刺激に包まれ
肩まで浸かろうもんなら水上に残った顔と頭の毛穴がぎゅううと音を立てて収縮し
髪の毛が逆立っていきます。なんだこの熱さは…!

マジか。
マジかお前。
マジで江戸っ子はくぬようなとんでもねぇあっちぃ風呂に入ってるというのかよべらんめえ

てやんでえこんな熱い風呂、100まで数えるどころか20も入っていられねえやちきしょうめ
ええお前、あたりきしゃりきのコンコンチキめ…
と。

自然と甚だ怪しい江戸弁が口をついて出てしまうほどの江戸っ子気分に浸れます。
おおこれが名にし負う江戸の銭湯か…と、そういう感慨が得られるお風呂でした。

一度お湯から上がると、お湯の水位のラインで一直線に肌が真っ赤になってるのが見られます。
てやんでえべらぼうめ。
俺っちはマルマインかよってんだ(参考)

それでも不思議なもので、2度目に入ると熱さにも慣れ
むしろこのくらいの温度でなければ物足りなく感じるのではないかと思うようになります。

やはり早朝営業のお風呂は珍しくまた便利だからか朝7時頃にもかかわらず
荷物を多く持った旅行客や、くたびれたスーツ姿の出張サラリーマンなど
多くのお客さんがこの江戸式入浴を楽しんでいていました。

ほとんど熱湯のような熱い風呂に浸かって
深夜バスの中で長い時間同じ体勢で居たために鈍くなった血流も激しくなったような感じで眠気も吹っ飛び
実に気分がサッパリとしました。
いいお湯でした。

<燕湯 - 公式サイト>