ヘルニア手術の思い出
写真は入院のいとまに読んだイブニングといかみりん2種。
サークルKサンクス系列で売ってるいかみりんと
ローソンで売っているいかみりんは違うのですが
富山県ではサンクスが全てローソンになってしまって
サークルKでしか右のいかみりんは手に入らない。
そして右のタイプの方がおいしい。
このいかみりんは手術の前日の夕飯の後にこっそり食べたもので
「もし手術が100万が一くらいの確率でうまくいかなくて
明日死んでも人生最後に食べるものがこのいかみりんになっても、別に悔いはないなぁ」
とまで思うくらいのレベルでは好き。
といっても大げさなことではなくて、たぶんプッチンプリンと同じくらいのレベル。
だって俺がいつ死ぬかわからないけど
その前夜の夕飯の後にプッチンプリンを食べていないで死ぬよりも
食べて死んでいたほうがいいでしょう。
あっ、うん、よしよし。プリンも食べたししんでもいいな、ってなるよ。
入院中は他に楽しみもないので
リアルタイムで起きた出来事をノートにメモしていたおり
それを元に手術当日の動きを記しておきたいと思います。
別にそれをインターネットという公共空間に書き付けて全世界に向けて公開したところで
何があるというわけでもないのですが。
そんなことを言い出したら全世界のブログサービスやSNSは全部無意味になるからね。
~腸日記~
1:30 目が覚める。前日は21:30に就寝したのだ。早すぎる。ケータイをいじって過ごす。
2:30 再び眠る。
5:55 空いていた向かいのベッドに人が来る。うるさくて時間を確かめたら6時前で殺意を抱く。
病院というのはなんだかんだ、よるも夜中も物音がしたりするし看護師の巡回もあり
落ち着いて眠れない。
7:00 看護師が来て体温と血圧の測定。36.1度。血圧は60-93だか。
ほとんど眠ったまま計られるので数値ははっきりと覚えていない。ただ「低すぎない?」と
看護師に言われたが知ったことではない。血圧など意志の力でどうとなるものではない。人知外である。
7:20 他の患者のベッドへ朝食が運ばれてくる音がするが手術前なのでメシ抜き。
『魍魎の匣』読む。ワンセグで『ZIP』見る。MOCO'Sキッチンはイカフライのサンドイッチ。
もこみち「イカはいかが」。
8:00 医者が現れ手術予定部位にマジックで印をつけていく。
8:10 点滴を打つ。両親来る。
9:05
ガラガラと点滴台を転がしながら手術室へ歩いて行く。手術室に入ると看護師が変わる。
手術室の前には深いステンレスの手洗い場と、強力そうな赤い色のシャボン液がある。大きなドアを開けて入る。
中は思ったよりも広い。手術台に乗せられて病院着を脱がされる。代わりに一枚の青い布を渡される。
青い布を掛け布団のようにして、手術台に寝転がる。布の下は全裸である。実に心もとない。
手術室には看護師二人、医師二人。
給食当番のような形の使い捨て帽子を渡されるのでかぶる。
これで全裸ではなくなった。
給食当番のような帽子をかぶった全裸の人になった。
点滴に麻酔を入れると刺した針がピリピリと痛む。
手術は局所麻酔で行われる。
局所麻酔ってえのはどういう理屈で痛みを感じなくなるところとそうでないところを分けるのかわからない。
麻酔薬は全て左腕に刺した点滴の針から一点集中的に血液に投入され全身に行き渡るはずなのに。
膝の裏に大きなシップのようなものを貼ったのがなにか仕掛けになっているような気がする。
そうして手術台の上に寝転んで
まな板の上の鯉の気分を満喫して(あまりいい気分ではなかった)、
医師が小型のバリカンで手際よくさっさと刈るべきものを刈るといよいよ手術が始まるようである。
長くなるので日を改めます。