明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

館山が居ないヤクルト負けてもた

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画像は2011年のすぽるとで特集された館山昌平投手。
サイドスロー気味のスリークォーターというかスリークォーター気味のサイドスローから
最速150キロを超える直球と多くの球種を投げ分ける、力のあるピッチャーです。

ヤクルトには“小さな大エース”石川雅規投手がいますが
今年は開幕投手も務めて今年こそは優勝するぞという意気込み新たに投げ込んでいました。
まぁ、開幕戦、負けましたけどね。

で、その館山投手なんですが…

< 【ヤクルト】館山ひじ靱帯手術、全治1年 - nikkansports.com >

肘の靭帯が(また)切れてしまって今季絶望…どころか
来年の開幕にすら間に合うか不明という大怪我をしてしまったんです…。

>04年に受けた靱帯再建手術で再建した靱帯が再断裂していた。
>全治には1年を要する見込みという。

(略)

>館山は

>「手術で再建した靱帯は、プロの世界では5年持てばいいとも言われてきた。
>ここまでよく持ったなと。成本さんやイムさんの靱帯再断裂を見てきた。
そろそろ僕の番かなと、去年くらいから、いつか来ると思っていた。

>マウンドに上がった以上、切れるかもと思っても、ふっ切れて全力で投げてきた。
>投球とはストレスがありますから、いつか切れるという覚悟はありました。
何とか優勝の力になるため、監督の駒として働きたいと思っていました。

>残念ながら、試合中に切れたので悔いはないです。
>監督には『しっかり治してこい』と言われました。
>復帰できる環境がスワローズにはそろっている。
>リハビリにしっかり取り組めば、ここまで復帰できる。不安はない」


>と話した。

泣かせるじゃあないですか!

同じ怪我をしていた選手たちの姿を見て、なお
「いつか切れると思っていた」、「吹っ切れて全力で投げてきた」、「悔いはない」…。
その覚悟、腹のくくり方、境地。

(風貌も相まって)まるで侍か武将のよう…。

個人的に戦国具足を着せてみたい野球選手ナンバーワンの武将顔ピッチャーですが
メンタルまでサムライのようで
その悲壮感というか切ない覚悟に、“滅びの美学”のようなものまで
感じてしまいます。

公式ブログでは自身の状態や心境についてこのように語っています。

< ご報告 - 館山昌平オフィシャルブログ2013年4月7日 >

>一言でいえば靭帯断裂でした。

(略)

>覚悟は出来ていました。

>昨年もCS前に
>『ここまで来たら、無理したい、靭帯さえつながっていれば少々のことは無理したい』
>と発言しましたが、いつかこうなることは予測がついていました。

>全ての公式戦において、
>いつかは切れるのだから常にベストを尽くそう、
>それが今日かも知れないから全力で打者と勝負しよう、と、
>肩肘飛ぶ覚悟でマウンドに立ってきました。



もうね…。

「武士道とは死ぬことと見つけたり」――。

この心境ですよね。

去年のCSも2011年のCSもその身を焦がすようにして
魂を燃やすようにして熱投を繰り広げてくれていたことを、思い出します。

優しそうな温和な風貌から
マウンド状でも声を荒げたり無闇にカッカすることなく
それでも心のなかに誰よりも熱いものを持っている投手で
投げるごとにその熱が背中からじわじわと漏れ出してきて
陽炎のように、何か空気が揺れているのを見ました。

熱は心にあればいい。
ことさら他人に見せつけなくていい。
強い覚悟と、悲しい覚悟を持って、ボールを投げ込んでいました。

今年、もうその投球を見ることはできません。

スワローズの戦力的にも
心情的にも辛く悲しいことですが
館山本人がリハビリを耐えてまたヤクルトに戻ってくる気マンマンなので
ファンがそれを応援できないということはありません。

一年でも二年でも待ってます。


…いや、二年は厳しいな。
一年、一年でお願いしたい。


というわけで今日からの巨人戦1戦目
ローテーション通りに行けば当たるはずだった館山の代わりに
2軍から上がってきたプエルトリコWBC代表のピッチャー・ロマンが先発。

負けました。

ロマンはそこそこ頑張ってたんですけど中継ぎがね…。
今季はここまで中継ぎ陣がメロメロ。
信頼出来る中継ぎ投手というのがおりません。

そういう意味でも長いイニングを投げられる館山が居なくなったというのは
チームにとってとても大きな痛手なんですよね…。

せめて1ヶ月くらいで帰ってくるなら週に1回登板の先発投手ですから
1軍半くらいの選手でその間だましだましなんとか誤魔化すということもできなくはないですが
一年となると…。

イニング投げられない先発投手が代わりに投げるとなれば
その分中継ぎ投手たちにも負担が増え消耗する。
元々貧弱な中継ぎ陣が消耗すれば
メロメロが超メロメロに。
もうどうしようもない状態になってしまうということに。
なってしまいます。


ひょっとしたら小川監督最終年になるかもしれない今年
チーム勝ち頭の館山を欠くのは大変なダメージですが
なんとか残りのチーム一丸となって、強い心でペナントレースを闘いぬいて貰いたい。

自身が壊れることも厭わずに投げ続けた館山のように。