明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

今年も高校野球を見て来ました

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夏といえば高校野球でしょう。

まぁ、そんなことはないぞという人もおることでしょうが
夏=高校野球=甲子園! という短絡的直情型野球狂思考の人もそれなりに居ます。
俺が割とそれです。

というわけで母校の野球応援に行って来ました。
1回戦を順当に勝ち上がり、今日は2回戦でした。

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別にもともと野球部ではなかったので
母校とはいえ応援に行く義理も理由も実はそんなにないのですが。
都合よく天気もよく休みの日だったですのでね。

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天気予報では気温は軽く30度を超え
グラウンドレベルは35度以上の暑さでしょうが
そのなかで球児たちは笑顔すら見せながらプレーしていましたね。

ま、笑ってしまうほどの暑さなのかもしれないし
夏の甲子園予選予選大会略して“ナツタイ”その本番なんてのは
彼らにとって一種の狂騒状態であることは間違いない。

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否が応にも青春という言葉を思わせる
リア充、いや、「あだ充」的な場面が次々と繰り広げられて
プロ野球の試合を見るのとはまた違ったオモムキが高校野球にはあるですね。

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投げる、打つ。

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捕る、投げる。

たったこれだけのことに
自分のすべてを懸けて3年間を過ごした球児たちの。
積み上げてきたものが結晶する、結実する。
その瞬間を。
見るのには、確かに、確かな、面白さという言葉を使うのがためらわれるくらいの何かが。

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(なかには打ったり投げたりしない人たちもいる)

過ぎてみれば一瞬だった
高校時代の3年の
最もキャプチャしておきたいハイライトのその瞬間を
それを横からかすめ取るように
スタンドから眺めることで
後輩たちの青春にタダ乗りさせてもらっているのです。

まあいいじゃねえか見られていても減るもんじゃない。


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試合はというと
相手高校の先発サウスポーのひょうひょうとしたピッチングに封じ込まれ…。
リリーフされたアンダースローも全く打ち崩すことができず。

一方コチラの投手は3回にコントロールを乱し押し出しで1点を与えてしまい…。

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なんと被安打1で負けてしまいました。
スコアは押し出しによる1点のみの1-0。

見ていても
打たれてないので負けた気がしないというか
こちらのほうがヒットを5本も多く打っているのに最終的に負けていて
不完全燃焼というか、物足りないというか、残尿感というか。

なにしろ悔しさの残る試合結果となってしまいました。
念が残るから「残念」というのでしょうか。
でも「無念」という言葉もあるなあ。

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結果的に押し出しで決勝点を与えてしまった背番号1のエース。
試合後の礼もなんだか礼と言うよりも
自身が敗戦の原因となった悔しさに苛まれてひときわ大きな肩を落としているように見えます。

傍から眺めていただけですらそうなのだから
実際にやっていた人たちの悔しさというのは
その身にあまる大きさでしょう。

だけれども。
その悔しさや悲しさこそが
梅干しのツボに全身を浸して沈没できてしまうような深さの悔しみが
身を裂くようなその痛みの実感こそが
やっぱりあれも青春だったのだと
5年後か10年後くらいに今日のことを思い返した時に
そんな風に思うんじゃないかと。

あだ充でもリア充でもなかった
10年前に高校生だったセンパイとしては
思うんですよね。


そういう感想というか感傷を得られた観戦でした。
あとは余談になりますが。

ああええと、エースの彼の名誉のために一応言っておきますが
四死球は出したものの被安打1に抑えたというのは
全然肩を落とすことなんかない、胸を張っていい、すごいことです。

あと、なんでも富山高校の監督は
少し前まで富商の監督をしていた人で
何度か甲子園出場経験もある名伯楽なのだそう。
母校だから監督しているらしいです。

道理で、というか、普通プロでもここまで堅実な試合運びはできないと思うので
試合後にその情報を知って少し納得してしまいました。
堅い守備で相手のミス(押し出し)で得た1点を守り切る。
これはねー、相手側にたってみればなんとも玄人好みの唸ってしまうような名試合ですよ。
弱者の戦法というかね。

なんでも練習は1日2時間しかできないらしいです。
(悔しいことに)富山高校は偏差値60 over の進学校なのです。
限られた練習時間で工夫をこらした練習をして堅実な守備力を培い
これしかない、という戦法で、これしかない! という勝ち方をする。
うーむ…。
敵ながら、あっぱれ。

普通1点リードで迎えた最終回、ランナーを出したりしたら
ピッチャーも守備陣も心臓がドキドキして浮き足だってしまいますよ。
プロですらそうだというのですからいわんや高校生をや。
それなのに最後はショートゴロゲッツーを決められてゲームセットですからね。
その落ち着きっぷりというかコントロールっぷりというか人心掌握っぷりは
傍目には強豪校のそれでした。

勝った富山高校は、明日(県内レベルでは)強豪校の砺波工業と対戦。
今日の試合を見た限り、いいピッチャーを打ち崩すという期待はなかなかできません。
一方砺波工業は、出稽古というか練習試合や他校への遠征で経験豊富なはずですから
アンダースローのような変則ピッチャーへの対処法もある程度知っているでしょう。

冷静に見れば富山高校の勝ち目は薄いように思えますが
フタを開けてみるまでわからないのも勝負というもの。
まして番狂わせが身上の高校野球ですから!

100回やって1回しか勝てないとしても、その1回が明日来ないとは限りません。
呉西のよしみで砺波工業に仇をうってほしい気持ちと
あんな勝ち方をしたんだから
富山高校に番狂わせを起こして欲しい気持ちと
半々です。

まぁ、もう、どっちが勝っても関係ねいやという気持ちも、多少あります。笑。
頑張れ高校球児たち。
夏はキミらのモノだ。