明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

アンドロイドアプリ「週刊Dモーニング」と電書漫画について

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画像はアンドロイドアプリ「週刊Dモーニング」紹介ページ。
あっアンドロイドだけじゃなくてiPhoneでも使えるっぽい。

今月からこのアプリを使っています。
なにしろ毎週最新号の『モーニング』が読めて月額500円と、えらい割安ですから。

割と画期的なサービスだと思っているこのアプリをサクッと紹介しますよ。
機能に関してはリンクのページをご参照いただければだいたい分かるのですが
講談社の「ウリ」にしているところと
それに対して実際使ってみて思ったことなどを書いていきます。


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水曜から日付が変わって木曜日の0:00になると
自動的にアプリに最新号の内容がダウンロードされてきます。
3DSの「いつの間に通信」みたいな感じだと思っていただければ
(持ってる人には)わかりやすいかと。

実際に使ってみてなのですが(と言ってもまだ2週分しかダウンロードしていないのですが)
この機能は便利ですね。

家に居ながらにして…
居ながらにしてどころか、寝てれば。
最新号が勝手に届く! という…。

これが未来ってもんですよ。
俺が寝てる間に機械が働いてくれる!
人間の労力を減らしてディジタルなマッシーンがその分がんばって
俺に怠惰を賜ってくれる!

それが未来ってもんですよ。


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カラーページもそのまま見られ
横にすれば見開きもそのままみられます…。
というのがウリらしいのですが。

タブレットPCならそれもまだいいのでしょうが、なにしろ俺が…



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スマホしか持ってねえ!!



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(参考:ちくわしか持ってねえ)

画面の大きなタブレットPCでも持っていればまだマシなんでしょうが
いかんせんこれを見れるのがスマートフォンしかないので
見開きの迫力というものが全く無いですね。

(ちなみに上の雑誌画像は今月のアフタヌーンに復刻再掲載されている『寄生獣』1話)。

なので


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大方をこのように縦画面で1Pずつ読む形になるのですが
それでも漫画単行本サイズの半分…以下くらいですかね。
(ちなみに下の漫画は桜玉吉『深夜便』)。

なんというか、スマホサイズの画面で、絵的な迫力を求めるという方が酷なもので。

スマートフォンで読む以上

「おお… すごい絵だ…」とか
「うわー… すごい迫力だ…」とか
「この見開き… 超いい…!」とかいう

漫画の絵から受ける感動は、ほとんど諦めなければなりません。

もちろんタブレットPCがあれば多少マシにはなるのでしょうが
それだって普通の雑誌サイズを見開いたのと同等以上の画面をもつタブレットというのは
「Nexus7」など7インチタブレットが主流になっている現状を鑑みれば、稀でしょう。



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そして、デジタルアプリらしく色々便利ですよ、ということも。

この01、02に関してはアナログの紙の雑誌をペラペラめくった方が楽で早いレベル。
アンケートはもともと送っている人は便利だと思いますが
スマホが悪いのかブラウザが悪いのか、文字入力がバグりがち。

コマやページを共有できるというのは
自分がオモシロイと思った漫画を他人におすすめしやすい便利な機能では有りますが
実際に使ってみると


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こんなかんじで
ページが縮小されてしまって
1Pまるごとにするとセリフがほとんど読めないポンコツ機能なんですよね。

まぁ、実際にはスマートフォンスクリーンショットを撮る機能でキャプチャできてしまうので
そちらの非公式な方法ででやったほうが楽で簡単で速いです。
読む→キャプチャ→紹介 という流れが全てスマホ上でできてしまうのは
楽で面白いですけどね。

これもうちょっとうまくやればTwitter上のTLが作品紹介で埋め尽くされる可能性があるほど
面白い機能だと思うんですけどね…。
まぁネタバレとか著作権の問題の兼ね合いが難しいのでしょう。

公式でこういう機能をやる以上、ただ「利用者の良心に委ねる」…というだけでは
やはりダメだと考えているのでしょう。

以上のことについてメリットとデメリットをまとめると…

【メリット】

・雑誌を買うより安い!
・木曜日に勝手に届く!
・(スマホ本体の機能を使えば)Twitterなどへの共有が手軽!
・移動時などにも読みやすい
・雑誌を定期購読していくと溜まっていくものですが、データだからいくらでもOK!
・バックナンバーも読めるので、単行本を買うコストカットになるかも! (手間はかかる)

【デメリット】

・(スマホでは)読めることは読めるけど、本当に「読めるだけ」って感じ
スマホの電池が減る! (けっこう減るので、結局出先では使いづらい)
・漫画を読んだ時の感動が明らかに減る! (たぶん個人差があります)

ということでしょうか。

やっぱり特に気になるのは画面の大きさと
読んだときに感じる違和感…というか、紙とモニタの違いですね。

実際、スマホでこの号の『モーニング』を読んだあと
コンビニで同じ号を立ち読みしたら、その絵の迫力、線の迫力というものが段違いでしたから。

同じ漫画を読んでいるはずなのに、紙の雑誌のほうが圧倒的に面白く感じる!

やっぱり漫画は紙で読むものですね。

というのも、
(大方の漫画のせめて主線までは)「原稿用紙」という紙に書かれて作られてる以上
その絵は「紙の上で美しく見える絵」という判断基準で
意識/無意識のうちにジャッジされてるはずですから。
絵を描いている作者も、見ている編集者も。

そうすると「紙」でなく「モニタ」で見るとやっぱり
「なんか違う…」という感じが現れてしまうのだ…という推測を、しています。

これはスマホだろうが大画面タブレットだろうが
モニタで見ている以上その微妙な差というのは現れるはずなので
本質的にはこの感動の量の違いは画面の大きさ変わっても依然としてあるのではないかと。

(だから逆に、主線からPC作画しているような漫画は
. モニタで見るのに適している…と思うんですよね。俺理論では)

これは月額500円という破格さなので使っていますが
先に上げた『寄生獣』の載っている『月刊アフタヌーン』1月号からも
実は電子書籍販売が始まっていて
毎月『アフタヌーン』を買っていて
その分厚さと質量と雑誌が埋めていく部屋のスペースに悩まされていた身としては、かつては

「『アフタ』が電子書籍で読めるようになったらすぐ移行しよう…」

くらいに思っていたのですが
こちらは1冊680円と、紙と値段が変わらない上に
付録がついていないという実質的には割高なのです(付録は応募すれば郵送でもらえる)。

そしてプラス
この「Dモーニング」を使ってみたことで
現状では読んだ時の質というのはモニタより紙のほうが上だなあと。

紙の雑誌で読んだ時の、ハラハラしながらページをめくる感じ。
目でコマを追うリズム。
タチキリの勢い。迫力。
突如現れて目に飛び込んでくる見開きの驚き、感動。
漫画がそこにあるという実感。

情緒的なものそうでないものも含めて
漫画は紙で読んだほうが面白いと思ってしまったので
しばらくは分厚くて重くて一冊買うごとに確実に着実に部屋の空間を狭めていく
厚い紙束でできたアフタヌーンを、買い続けようと思います。

だって『寄生獣』とか紙の雑誌の見開きで読んだほうが絶対おもしれーもん!

大げさに言えば、漫画作品に対して常に真摯でありたいと思っていますので。
まぁ単純に言っても、そっちの方が面白く感じるので、そのようにするだけです。

タッチパネルをタップする感触より、紙をめくる動きのほうが、実感的で、上等だ。
そこにあるのは「直感的」ではなく「直感」だから。
「雑誌の再現」ではなくて「雑誌」そのものだから。
電子書籍」ではなくて「書籍」だから。実物だから。

紙はいい。
しかし古雑誌は溜まっていく。
ジレンマ。
おわり。