富山のラーメン「まるたかや」で「赤割」
写真は「ラーメンまるたかや砺波店」。
まるたかやというのは富山県に数店舗あるラーメン店です。
富山県では有名なお店で
内外で有名な「ブラックラーメン」よりも
富山のラーメンのオーソドックスな味わいの醤油ラーメンがいただけます。
お店は昭和初期の屋台ラーメンが発祥だとかどうとか。
何しろ昔からあるお店なので、こういう歌にも残されています。
ラーメンが食べたくなったよ冬の日に
そしたらいくよ まるたかやまで (万葉集)
すみません今作りました。
まず頼んだのはおでん3点盛りと牛串に生中。
ラーメンじゃないんかーい!
というツッコミが当然浮かんできますが
この「まるたかや」はおでんを常備しているラーメン店なのです。
なんか富山市中心部に発祥をもつラーメン屋で古いお店では
おでんを用意しているお店が散見されますね。
おそらく、今ほど居酒屋産業も発展していない昭和前期に
ラーメン屋と居酒屋はそう区別されていない存在で、おつまみ需要があったのでしょう。
また、屋台で出せる料理というころでおでんを併売していたのかもしれません。
おでんもしっかり味が染みてて
ダイコンやこんにゃくには特製の「味噌」がかけられていてこれがうまい。
牛串も豚串も最上級まで柔らかく煮られ
豚串は脂がトロットロでごはんやお酒によく合う味です。
あと生中に柿ピーの小袋がついてくるのが嬉しい。
おでんとビールが住んだらラーメン・ぎょうざセット。
餃子は遅れて出てくるので写真写すの忘れました。
ラードを取った後の背脂みじん切りであるところの「あぶらかす」をタップリといれるのが
まるたかやの特徴になります(テーブル上に置いてあって入れ放題)。
餃子が食べたくて頼んだ餃子セットはご飯と漬物と餃子がついてプラス300円。
でも餃子単品も270円なのでそれほどお得じゃないんですよね。
ご飯いらなかったな…。
写真に写っていない瓶ビール(大)を飲み、餃子(5個)も食べたところで…
再びおでんと、この日の目的でもあった「赤割」400円。
これは焼酎とぶどう酒を割って飲むという昔からあるカクテル(?)だそうで
これも富山市の古いラーメン屋ではたまに見かけます。
きれいな赤色をしている。
いつもは見かけながらも車なので飲めなかったのですが
この日はもう飲んでるのでついに飲むことができました。
注文すると
おばちゃん「ぶどう酒と焼酎の割合は何対何にしますか?」
ワタクシ「えっ」
おばちゃん「6:4とか、5:5とか、4:6とか」
ワタクシ「そういうのがあるのか…。えーと、一番普通ので…」
5:5のものになりました。
味としてはファンタグレープのシロップ。
焼酎とぶどう酒を割ったものなので、アルコールは高め(20度前後?)。
口当たりは甘いですが、これをたくさん飲むと悪酔い間違いなしな感じの味ですね~。
和製カクテル、昭和カクテル、ジャパニーズ・トラディショナル・カクテル… という味わいです。
昭和の味だなあ…
と、この酒を飲んでいた半世紀前くらいの人々に思いを馳せる感慨がなくもない。
おでん、ラーメン、餃子(ごはん)、おでん…
生中、瓶ビール、赤割…
満腹、満腹……。
しかし、ラーメン屋で3,000円を超える会計に。
うーむ。
なんか思ったより高くついちゃいましたね。
ラーメン屋で飲むというのはカロリー的にも暴力的なことになりがちなので
(翌朝の腹がたゆんたゆんになっているのが発見された)
しばらくは自重したいと思います…。