明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

まゆ

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なんか呉服屋の店頭に飾ってあったので歩道からパシャリ。
着物一反を作るのに、これだけの繭が必要だそうです。

へぇ。

直径50センチ、深さ30センチほど?のカゴに山盛りいっぱいのカイコが必要となれば
そりゃもうそれを育てたり糸を繰る手間というのは大変すぎるものですね。
シルクが高級というのもうなづける…。

実際にここから絹糸を取るときは、これを釜で茹でて糸を引っ張って紡がなければならないのですが
それがくっさいんだよね!
小学生の時体験学習でやったことあるけど。

この白くてコロンと丸くなっている繭を見るとふわふわで、なんだか可愛くて、いっそメルヘンで
想像しづらいのですが、結局コレ、中に虫入ってますからね!
食品なら異物混入どころの騒ぎじゃない。

いや、異物というか、虫が本体なのですが。

で、虫を煮ることってなかなかないじゃないですか現代。
虫をナベいっぱいに茹でて茶色くなっている煮汁を見ることってないじゃないですか。
そのにおいをかぐことって無いじゃないですか。

だから、そのにおいを他のものでどう説明したものかと思うのですが
ちょっと思い出してみても(昔の記憶なので正確には思い出せませんが)他に例がなく
なんと言ったらいいのでしょう

鍋いっぱいに虫を敷き詰めて煮しめたにおい…


としか言い様がない臭いが、します。しました。

据えたような
ウッとなるにおい。
二日酔いの時にはあまり嗅ぎたくないような…。

そういった虫と、虫に関わる人の手間賃が加わっているので
絹はやはり高級品になるのも仕方ないですね。

絹というのは、命のカケラを着ているのだなあ。
動物の毛皮みたいに愛護団体からヤイヤイ言われることは少ないですけどね。
カイコは良くてミンクはダメなのかええおい愛護団体。昆虫差別主義者たちめ。

反物に限らず
いろいろなものの原料を想像すると
どの製品にもこういった、普通は知らないような苦労とかがあると思うので
工場見学とか
何か機会があれば、世の中の色々なものの作り方というのを
知りたいですね。