明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

6/28 館山復帰登板の思い出

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画像は神宮球場のソーセージ盛り。
普通盛り600円!
昔は500円だったけど値上げしています。

中身はひたすらソーセージ。
この場所、このメニュー以外では、ソーセージを一皿まるごと食べ続けるということはなかなか無いでしょう。
ドイツ人ですらソーセージにはザワークラウトを添えるというのに。
ひとりで食べると胸焼けします。
ビールに合うのはよいけどね。


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買ったあと、そのとなりにある
ケチャップとマスタードをたっぷりとかけます(ケチャップとマスタードは2:1くらいがいい)。

牛の乳搾りみたいにして中身を絞り出すこの容器(握る部分が柔らかい)は
アメリカでは割とポピュラー(らしい)けど、日本にはほとんどここにしかない(らしい)という
珍しいものになっています。確かに神宮球場以外ではみたことない。

ここで「ちょっと多すぎるかな…」というくらいケチャスタードをかけていかないと
大量のソーセージに足りなくなってあとで後悔するハメになるので
たくさんかけていくべきです。


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この日は館山昌平投手の復帰登板で
神宮球場は2014~15年で見ても最も多い入場人数になったといいます。

当然、ライトスタンドも満員御礼で
試合途中から入場したような人は座る席がなく、通路の階段に腰掛けているような有り様でした。
ふだんの神宮球場では、いくら日曜日とはいえこれほど満員になることはないのですが。

この日ばかりは特別でした。

館山が、神宮に、帰ってくる。

そのことは、我々スワローズ・ファンにとっては非常に大きな意味を持つことなのです。
ヤクルトファン以外の人や、ヤクルトファンでもここ2年くらいにファンになった人にとっては
ピンと来ないことかもしれませんが(そもそも2年ほとんど投げてないのだ)、
09年の16勝(最多勝)を始め、10~12年あたりのCS争い、
そしてクライマックスシリーズでのピッチングを見ている人にとっては
ちょっと、ひと言では言い尽くせない、なにかを言葉で表そうとするよりも
ただぐっと拳をにぎってその説明を求める人の目の前に突き出すほうが
なにか言いたいことの本質を捕まえているような気がする。
そんな選手です。

賞賛、尊敬、信頼、愛情、落胆、同情、礼賛、激励、叱咤、絶望、希望……
館山に対するこの想いを、長いリハビリを経て神宮のマウンドで投げる館山を見た時に湧き上がるこの感情を
きちんと文章にして表すことができる気がしないから、いっそしない。
ただ、わかってくれと願う。
わかってくれるはずだと信じている。信じられる。
館山の姿を見続けてきた同じスワローズ・ファンであれば
何も言わなくても、感じていることは同じだと、信じることができる。

そういう、特別な選手が、館山昌平というピッチャーです

試合前からライトスタンドは満員で、みっちり埋まった人たちはみんな一種異様な興奮に包まれ
グラウンドに館山が現れた時には、どよめきのような、万雷の拍手と、歓声と、怒号に近い喜びの声が
神宮球場を満たしました。

そしてスターティングメンバーを告げるウグイス嬢のアナウンス。
「9番ピッチャー、館山」。
数年前までは、何度も聞いたはずの、聞き慣れていたはずのこの響きに
思わず胸が熱くなりこみ上げてくるものを抑えられず、試合前から嗚咽してしまいましたね。

なっ 泣いてなんかないもん! ちょっとソーセージのカラシが染みただけだもん!

と、強がることができるので、ほらやっぱりマスタードをたっぷりかけていてよかった。
誰に対して強がっているのか。笑。

それにしてもこの日のスタンドは
人数が多いこともありやはりこれまで感じたことのない熱気があり、
それは、同じく満員だった古田や宮本の引退試合とも違った雰囲気で
「我々が館山を勇気づけなければならない」、「俺が館山を応援する」、
「俺の応援で、館山を勝たせてやる」――。
観客ひとりひとりのそんな思いがひしひしと感じられるライトスタンドでした。

「だって、そうでなければ、あまりにも館山がかわいそうだ」。

そんな風に思い立って、この日、神宮球場に足を運んだ人も多かったのではないでしょうか。


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あの館山が神宮のマウンドで投げている。
その光景を見るだけで、万感胸に迫ります。

試合は、先制するも高橋由伸の3ランや相川の犠牲フライなどで逆転され
残念ながら館山は5回投げ切ることができず降板となりました。
(相川と館山のバッテリーは名コンビだっただけに、館山に負け条件をつける相川の犠牲フライには
複雑な思いがしましたね)。

それでもその後、山田の逆転2ランなどで、結果的に6-4で勝利!

本人に勝ち星はつかなかったものの、復帰登板を勝利で飾ることができました。
負けなくてよかった…。
ありがとう山田。

あと6回に登板したオンドルセクや、回をまたいで投げたロマンやバーネット。
特にバーネットは在籍が長いので、全盛期の館山を知っていたからこそ
鬼気迫る全力投球でピシャリと抑えてくれました。

はためにも凄く気合が入っているのがわかったし、実際、8回は2人の打者を相手に
2本バットを折って抑えるというものすごいボールを投げていました。

もっと資源とか大切にした方がいい。


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この日、天気はよく、6月とは思えないほど暑くなりました。
(この暑い暑い天候も、戸田で調整を続けた館山には有利に働き
普段、空調の効いたドーム球場で投げている菅野には不利に働いたかもしれません。
そうだとしても、それは館山の努力の成果だ)

暑すぎたのでビールを飲み過ぎました。
涙をビールでごまかした。

館山はこのあと、中10日という長い休養を経て
再び一軍のマウンドに上がる予定だといいます。

そのときには、きっと、この日出しまくっていたフォアボールも少なく
投球イニングも長く、次こそは白星を自身の手にしてくれると信じます。

がんばれがんばれ館山!

よくやったよくやった館山!