明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

空とビールと花火と本塁打

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その場所へ行くと条件反射で心が浮き立つ場所というのがある。
例えば日曜日の秋葉原歩行者天国の中央通りを人々が無秩序に歩き回っているところへ自分の身を躍らせると、おもちゃ屋へ行った子どものように意味もなく興奮してワハワハと笑いだしたくなる。

青山一丁目の駅から神宮球場へ向かうこのイチョウ並木も好きだ。
東京には珍しく、木と緑が大切にされている。
春には緑、秋には黄金色に染まる木々は、自然と季節が持つスペクタクル性を、思い出せてくれるのだ。
道の途中には有名なカフェがあるらしく、カップルや若い女性がいつも行列を作っているけど、考えてみれば、足を踏み入れたことはないなあ。

そのあたりに行くと、もう、神宮球場から応援歌を奏でるトランペットのメロディーと、スタンドのざわめき、喧騒、球場に向かって足早に歩く人たちが耳や目に飛び込んできて、いてもたってもいられなくなる。
早くスタンドに入って席を確保しないと、自分の座る席がなくなるような錯覚に陥ってしまう。

チケットを買い、コンコースに入り、いざスタンドへ上がっていく。
狭い通路から空を見上げると、暮れかかった濃い青色の空に、3メートル四方はあろうかという応援旗が大きく振られてはためいている。
トランペットの音はなお大きくなっている。
僕はもう、ほとんど我慢できずに、走り出したいような気持ちに駆られる。
ウキ、ウキウキ。
胸が猿みたいに高鳴る。

小さな坂道を登りきると、一気に視界が開ける。
目に飛び込んでくるのは、ライトスタンドを埋め尽くす人、人、人。
鮮やかな色の人工芝。
一心不乱にがなりたてる客の狂騒。
その視線の中心に、野球をしているいい大人たち。いや、野球選手たち。

ああ。
やっぱり神宮球場は最高だ。

毎回、毎回、一度の例外もなく、このコンコースからスタンドへ上がっていくとき、僕は興奮して坂道を登っていく。
(帰るときには大いに落胆したり、憤慨しながら坂道を降りていくことも多々ある)

先週の金曜日もそんな気持ちでスタンドに上がった。
今日の先発は石川雅規と、前回ノーヒットノーランをくらいかけた広島のルーキー加藤。
試合は投手戦の様相を見せていた……。

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この日の神宮球場は「地ビール対決」と銘打って、普段は販売していないクラフトビールを数種類販売していた。
東京の「東京ブルース」を始め、対戦相手の広島からは「宮島ビール」そして、とくに関係のないブルックリンラガー、エーデルピルス、レーベンブロイの計5種類が、1杯500円で飲むことができた。

ビールはそれぞれ大手ビールとは違う個性的な味わいだったように思う。思う、というのは、さすがに4杯目くらいになってくると、割とベロベロだったので、味覚に自信がなくなっっていたからだ。
それにしても、屋外で飲むビールはどうしてこうもおいしく感じるのだろう。
(この日はヤクルトが勝ったから、おいしさも、なおさらだ!)

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ビールのツマミに、新潟県燕市で作られている「燕餃子(350円)」を味わいつつ、この日特別協賛のアイム・ユニバース社による花火300発を鑑賞。
神宮の夜空に季節外れの花火が打ち上がった。
試合は荒木貴裕選手のホームランも打ち上がり、3対1で勝利!

燕餃子は(燕が入っているわけではありません)、焼き餃子ではなく水餃子で、皮のツルッとした舌触りと、あんのキャベツの甘みがなんとも言えないうまさで、球場に行ったらまた買いたいくせになる味わい。
美味しい餃子とビールがあって、野球が見られて、しかもヤクルトが勝つ!
控えめに言って天国。
最高のロケーション。

なんというか、神宮球場って、いい意味で東京らしくない、新しくない、とてもいい雰囲気のいい空間なんだよなあ。
風を感じるし、空が広いし、そうなると、必然的に、ビールがうまい。
季節を感じるし、スワローズが野球をやっている。
負けることも多いけど、勝つことだってあるのだ。
何度行っても飽きないし、また足を運びたくなる。
もっと書きたいことはあるけど今日はこのあたりで体力とPCの元気が尽きた。