明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

イーハトーヴに旅行に行っていたのです

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突発的に花巻へ旅立ったのだった。
朝6時に東京駅を出た新幹線は3時間。
都会の喧騒と毒に浸かりきったカラダをやまびこに滑り込ませて死んだように眠っていると、はたと気づけば新花巻のその駅であった。

宮沢賢治記念館に行きたい。
脈絡なく思いついたことを、かかる費用と天秤にかけながら、最後は投げやりになった気持ちで電車と宿の切符を押さえ、とにかくそうして旅立った。

宮沢賢治がイーハトーヴと呼んだ岩手花巻の土地は、田と畑が広がり遠くに野山を望んで、100年後の現在でも、ハッキリとした田舎である。
新幹線の駅から降りてわずか200メートル行ったあたりで野良着のおばあちゃんが畑で煙を上げている。野焼きをしているのでもうもうと、もこもこの煙が立つ。
おそらく100年前もこの畑でおばあちゃんが野焼きをしていたのではないか。
そう思わせる田舎の田園風景が出迎えてくれた。

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その近くにはタンポポが咲く。万年筆から鮮やかな黄色いインクをこぼしてしまったようにバラバラと散らばっている。
きっとこれは、外来種に駆逐される以前のままの、ニホンタンポポに違いない…。
東京から3時間も北上すればそこはほとんど化外の地、悪しき人間文明の、その悪影響の届かぬところに違いない…。
なぜならここはイーハトーヴ、日本のようで日本でない、現代のようで現代でない童話世界…。
だからニホンタンポポだって残っているのだ…。
そう思って「ニホンタンポポ セイヨウタンポポ 見分け」で検索してみたら、「花の周りにある部分が開いていたらセイヨウタンポポです」とのこと…。
改めて見直してみると…。

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思いっきり開いとる…

つまりこれはセイヨウタンポポニホンタンポポを駆逐しまくった外来種。となるとここは岩手県。イーハトーヴではなく岩手県花巻市
そんな楽しい旅行でした。
時間を見つつ旅行の話はまた書きたい。