明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

書かざるをえない、書かずにはいられない、ヤクルトの弱さ…

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珍しいことに、仕事が早く片付いた。
それはこの土日に出勤していたからでもあり、明日火曜からはまた異常な忙しさが身に襲いかかるとわかっている、エアポケットのようなポッカリとあいた自由な時間だった。

今年のヤクルトスワローズは苦境にあえいでいる。
とにかく勝てない。
泥の中を這うように苦しい戦いが延々と続いている。

勝負ごとだから、いっとき、苦しいことはある。
けれど今年は、春先から苦しいときがずっと続いていて、もうシーズンが終わろうというのに、苦しさが終わる気配がない。

しかし今日は違ったのだ。
序盤の3回裏に6安打を集中させ、5点を先制した。

勝てるかもしれない……。
仕事をしながら途中経過を確認して、5回表に3点取られ、リードは2点差に縮まっていた。
すこし悩んだけど、アパートへ帰らずに、神宮球場へ向かう電車に乗った。
球場に着く頃には7回の表から入場できる「スリーイニングチケット」が売り始められるはずだ。

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果たしてその通りになった。
球場に到着したとき、ちょうど6回の裏が終わり、3イニングチケットの販売が開始された。
(6回表にさらに1点返され、リードはわずか1点になっていた)。

1100円支払って球場に入るまでに、リリーフの近藤投手はふたりの打者を打ち取り、すでに2アウト。
あとひとりアウトにすれば、1点リードのまま7回裏に突入し、いい形で試合を終盤に持っていくことができる。

コンコースを抜けて、あの大きな大きな電灯、カクテルライトが輝く外野スタンドへ上がった瞬間……。

巨人ファンの陣取るレフトスタンドから大歓声。
ゆうゆうとベースを走るバッター、亀井。
ソロホームランを打たれたのだった。

最大5点あったリードはなくなり、この流れで同点に追いつかれたとき、いまのスワローズに、跳ね返す力はなかった。
8回には秋吉が打たれ(疑惑の判定もあったが)踏ん張り切ることができずに、1点ビハインドに。
その後もランナーは出すもののホームに還すことができない。
あえなくそのまま敗戦。

日曜日もそうだったけど、今シーズンの悪いところを凝縮したような、悪い意味で今季を象徴するような試合を、2試合続けて見せつけられた。

言いたかない。
ヤクルトが弱いなんて言いたくない。
愛するチームが弱い弱いと書きたてるのは、悲しいし辛い。
しかしそれでも、いくらなんでも、これはない。書かずにはいられない。そういう気持ちになってしまっている。

ハッキリ言って戦力が足りない。
優勝した2015年から、ピッチャーではロマン、オンドルセク、バーネット。そして打者では川端、畠山、雄平が抜けて、9月になってようやく調子を上げているものの、山田も長く不調が続いた。
投打の柱をごっそりと欠いて、別のチームと言っていい状態なのはわかる。

しかしそれにしたって、負けすぎる。
チームの最多敗戦記録を塗り替える勢いなのだというから恐れ入る。
こんなに負けるチームを見ようたってなかなか見られるものじゃない。
こうなったらもう、どこまで負け数を伸ばすかということを楽しみにしてみたほうが建設的で生産的ではないかという倒錯した気にすらなってくる。
「敗北を知りたい」とか言う『グラップラー刃牙』の死刑囚たちはみんなヤクルトファンになれ。すぐ知れるから。

こうまで負けると、もはや現場の誰かに責任を求めるよりも、さらに上層部、球団社長・オーナーをはじめとした球団フロントに責任があるように感じるのも、当然のことだろう。
なにしろ2軍に選手が足りなくて、一度引退した球団職員を、もう一度選手として登録し直すとい恥ずかしいことを、恥ずかしげもなく、2年ぶりにやっているのだ。

【ヤクルト】新田ブルペン捕手、育成契約で現役復帰「チームのためにやろうと」

> 現在、2軍では故障者が続出中。この日のベンチ入りメンバーのうち、新田をのぞくと野手は9人だけ。捕手登録は山川と育成・大村の2人がいるが、大村は一塁で先発出場していた。23日の試合では、育成右腕・田川が代打出場するなど苦しい状況だった。球団スタッフが現役復帰するのは、15年7月の阿部健太打撃投手兼スコアラー(現スカウト)以来2年ぶりとなる。

他のチームでは寡聞ながら聞いたことが無い。
けが人が多いのはある程度仕方がないこととはいえ、それへの対策がない。

これらは現場にいる選手には権限を超える問題であって、首脳陣がイニシアティブを取ってどうにかしてほしいことだ。

ソフトバンクのように3軍を作ったり、育成・リハビリ施設を充実させたり、目に見える構造改革をやれないものか、と考える。
やれないのだろうな、という答えに落ち着く。
なぜか。

突き詰めると、企業体質に行き着いてしまうのではないか。
IT企業かつ、孫正義という強烈な社長がいて、トップダウンで決断できるソフトバンクや、先進性をもって球団改革に大成功したDeNAと、ヤクルトという会社では、あまりにも企業風土が違いすぎる。

革新と先進をもって良しとするIT企業に対して、営業年数の長い食品会社(しかも悪いことに、大企業である)というのでは、何もかも違うと言ってもいいだろう。
簡単に言うと、保守的で、官僚的で、長いものには巻かれろなのではないか。
そういう会社には、残念ながら、改革者、イノベーションを起こせる人材というのは、ハナから入社すまい。

となれば、親会社から球団社長を任命しようにも、ロクな人材がいない……と、こうなる。

球団社長が考えることは、損をしない程度に収益を上げて、あわよくば本社に役員待遇で戻るという、そういうサラリーマン的野心がせいぜいであろう。
そういうときにこそ、外部から新しい風を吹き込ませることが必要不可欠だとおもうが、そういう自浄作用(と、言ってしまおう)が、生まれ得ない構造に、なってしまっているのではないか。

ノムさん、ヤクルト来季監督に色気!?「何で俺のところに(オファーが)こないの?」


落合博満氏が現場復帰へ意欲 最下位に沈むヤクルト、ロッテに落合氏を推奨も

真中に変わって、劇薬となるべき人材、ノムさんでも落合でも、はたまた他の人でもいいが、頭を下げて監督をやってくれと頼むことのできる気概はいまのフロントには皆無である。

> 問題は、毒を飲んででも現状を打破するという覚悟、度量が球団や親会社にあるかどうか。
> 野村克也楽天監督も言っているが、処世術優先人事、情実優先人事、事なかれ主義がはびこる日本球界のそれが問題である。


ゲンダイの記事に首肯するのにもやや抵抗があるが、いやまったくその通りじゃあないか。

誰か、どうにかしてくれ。