明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

京都のラーメン第一旭

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概して、関西のほうがなんでもうまいと思う。
もちろん味覚というのは個人によって異なるし、好みというのはそれぞれだけれど、それを差し引いても、東京でふつうに売っているものより、関西で売っているもののほうが、うまい。
より正確な表現にするなら、俺の好みに合うということだけど、写真の「第一旭」のラーメンを食って、しみじみ感じた。

何しろ土地の者ではないので知らなかったのだけれど、有名店らしい。平日の昼過ぎに訪れたにも関わらず行列が店の外に伸びていて、10分くらい待った。
チャーシュー麺を頼んだのだけど、醤油のコクと豚肉の旨味がありながらしつこくなく、柔らかめに茹でられた細ストレート麺が素直に合っている。
あ、うまい。

「うまさ」が過剰じゃない。
自己主張が強くない。
肩に力が入っていない。

東京の「こだわりのラーメン屋」は、ときに威圧的ですらある。
そういう店では、店全体に一種の緊張感が漂っていて、客のこちらもムムッと臨戦態勢になったりする。
ラーメンを自己表現の道具か何かと勘違いしている店って、あるような気がしませんか。

話を第一旭に戻すと、油の少ないチャーシューも柔らかく煮込まれていてうまかったし、中央にある九条ネギとモヤシもさりげなくよかった。
京都人のように、泰然としている…とまで言うと表現が文学的に過ぎるけど(自己主張の強い文章)、とにかく、好感。
「いやみのない味」と言うのがいいかもしれない。
過剰をもってよしとする風潮すら感じる昨今のラーメン界隈において、ある種反駁的なこの味わいは、とてもいいものであるなと感じました。

関東と関西の味覚差は、一説には水の差であるという。
火山灰、関東ローム層からなる関東の水はミネラル分の多い「硬水」であり、関西の水は「軟水」であると。
そして我が故郷である富山県は、全国でも屈指の「軟水県」だそうな。
(理由は知らない)

俺の味覚が関西寄りであるのは、そういうところにも理由がある気がする。