明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

味よしの瓜〜召されさぶらえ〜

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写真はマクワウリ。
地元では「甘瓜」と呼んでいますが、正式にはマクワウリと言うそうな。
ジャングルのように野放図に育った畑でおばあちゃんが育てています。

ウリ科ですからカボチャのように大きな葉が前後左右に勢力を広げるなかに、音も立てずにボトリボトリと落ちている…という感じで、成っています。
無造作に実をつけています。

味のほうは、呼び名の通り甘いウリで、スイカともメロンとも違う「ウリ」と言ったらこの味というやさしげな甘さと食感が楽しめます。
調べてみると、なんでも2世紀頃の遺跡からもから種子が発見されているそうで、日本人に古くから親しまれている味なのだとか。

わかる感じがします。
たぶんこれは現代向けに品種改良されているとは思いますが、それでも甘さが過剰ではないし、見た目が「フルーツ」というより、どこをどう切り取っても、古き良き田舎の感じが残る「瓜」なのです。
過剰じゃないあまさ、やさしい味わい。
そういう、日本に昔からある植物の味だなあと思うのです。
身の黄色もビビッドなイエローではなくてほんのりと黄色い、いわばパステルイエロー。
(日本の伝統色に合わせると「黄蘗(きはだ)」というのに近いかな…?)

実家の近くに「瓜割清水」という、湧き水の出るところがあるのですが、きっとその清水で冷やしたウリもこれだったでしょう。
あ、そうそう。大河ドラマ真田丸』で秀吉が瓜売りのモノマネをするシーンがあって
「味〜よ〜しの瓜〜 召されさ〜ぶ〜ら〜え〜」
という調子をつけたセリフが嫌にも耳に残るのですが、そのとき瓜売りが打っていた瓜もおそらくこのマクワウリなのだとか(早口言葉みたいだ)。

夏に冷やして食べるとうまい。