明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

『劇場版シティーハンター新宿プライベートアイズ』感想

イメージ 1

新しい『シティーハンター』の映画を見てきました。

https://cityhunter-movie.com
公式↑

簡単な感想を簡単にメモ。

年代的にももともと原作の熱烈なファンというわけではないけど、冴羽リョウ(常用外)というキャラクターや槇村香のハンマーなどは知っていた。

コミックバンチで連載していた『エンジェルハート』も単行本を何冊か買っていたし。

だから原作に強い思い入れがあるわけではないけどガイヨウは知ってるよと。

あらすじとしては、最新の軍事技術を開発した研究家を父に持つモデルの女の子が狙われ、それをリョウたちが守るというもの。

そこに新興ベンチャー企業の社長が絡んだり武器商人が絡んだりしてどんどんオオゴトになっていく。

それにしても、何より強く思ったのは、やっぱり『Get Wild』の曲が持つ強さ。

途中、退屈なシーンが続いて中盤がダレるとか、いかんせん声優さんが全員旧アニメそのままで年を召されているので(特に女キャラは)声が厳しいとか、脚本がガバガバな点がさすがに目につくとか
感じていたはずの不満がエンディングの『Get Wild』のイントロを聴いただけで
「あれっ、なんか、やっぱり、いい映画だった気がしてきた…」
となるからすごい。

他にもいい点をあげておくと、アクションシーンの作画や銃のリロード描写などはおしなべてハイレベルで見応えがあった。

ショットガンの銃身を糸のこぎりで切り落として短くするリアリティーとか男の子ごころをくすぐられる。

悪い点は、ウーン、昔アクション漫画やアニメで活躍していたキャラクターが、現代の軍事機器に相対するときに生まれる冷めた感じがあるというところかなあ。
ルパン三世』の最新アニメシリーズでもハッカーSNSを取り入れていたり。本作ではリョウが最新の軍事ドローンや(タチコマみたいな)多脚軍事ロボと戦うんだけど、それがこう、とくに説明もなく、なぜか敵の銃弾は全く当たらないという…。

それがアクション映画の常といえばお約束でそうなんだけど、2010年代の最新テクノロジーをふんだんに登場させておいて、「それはそういうものなんだよ!」って1980年代の勢いで押そうとするところにミスマッチがある。
あの状況なら、せめてひと言「お前は楽に殺さんぞ、なぶり殺しにしてくれる」的なわざと当ててないことにするセリフを入れるだけでもよかったんじゃないかなー。

でも客席はいっぱいでした。
『キャッツアイ』の友情出演もあって、盛り上がるところは少なくない(主題歌も流れるし)。
だからもう北条司ファンに贈るファンムービーと割り切っちゃって、もっと主題歌押し、もっとお祭り騒ぎな怒涛の展開をつなげていくほうがよかったのでは。

対軍事ドローン戦闘なら『ゴルゴ13』でも何年か前にやってるし、そのときはどうやって切り抜けたか詳しい方法は忘れたけど、ゴルゴのほうが大人漫画なぶんなのか、撃退方法に説得力があってよかった。

ところどころ惜しい感じがしましたね。脚本をチーム制にしたほうがいいと思う、こういう映画の場合は。

もっとこう…もっと…格好よくスタイリッシュに…ケレン味を効かせて…ギャグも「もっこり」一辺倒じゃなくて…(それが原作通りだとしてもエッセンスを活かして現代の笑いを作れるはず)…

逆に『シティーハンター』というコンテンツにはまだポテンシャルがあるなと感じました
スポンサーさえいれば『ルパン三世』みたいに新作テレビシリーズもできるんじゃないかなあ。その場合は声優さんの変更も必要だろうと思うけど。
あとまあ『ルパン』はパチンコがすごいからシティーハンターとは事情が違うかな…

冒頭からミニが疾走する戦闘シーンがあったり、エンドロールでは原作(テレビアニメ)の名シーンが紹介されたり、昔からずっと好きだった人には楽しめるのかなと思います。
よくもわるくも古い点があるね。下ネタの頻度とかね。ちょっと昔に忠実すぎるかもね