かもすぞ
凄いタイトルの本。
『くさいはうまい!』著・小泉武夫/文春文庫
最近、細菌に凝っててね。
……えぇえぇ、下手なシャレですよ。
『もやしもん』っていうイブニング連載中の漫画が好き。
主人公は「菌が肉眼で見える」という特殊能力の持ち主。
それが某農大(モデルは東京農大?)に入学して菌と発酵となんやかんやを学んでいくという
コンセプトがよくわからん漫画。
まあ面白けりゃいいんだよコンセプトなんてどうでも。
そんでまぁ、その菌マンガの影響で、ちらっと本屋で見かけて買ってみたら、面白かった。
世界のいろいろな発酵食品の紹介と解説、それらの効能(?)の科学的説明。
著者は立派な教授の人らしいです。
本の中では、表紙の納豆から、甘酒、味噌、パン、キムチ、酢、チーズ等等、世界のあらゆる発酵食品が
紹介、解説されてる。
いくつか挙げると「くさや」の項では
「新島は東京から150キロメートルも離れた島であり、昔は医療体制がほとんどなく…島民は身体に異常をきたすと、薬の代わりにくさやの漬け汁を飲んだのに頼ったというのです」
とか、発酵食品の素晴らしさを伝えたい!と言う強い意志が感じられる。
あと「なれずし」(握りずしの元となった?発酵食品)の項で
「富山県礪波平野の南端にある…『井波別院瑞泉寺の太子伝会』では…参詣者になれずしを振舞う習慣が今でも残っています」
という、隣町の情報が書かれておりました。
『太子伝』と言えば井波町(現南砺市)の最大のお祭りじゃあないですか。
井波町民は毎年そんなことしてたのか……と隣町のことを東京で知りましたよ。
というか母親の故郷ですよ>井波町
そんなことしとったがけ?
まあそれはいいとして。
著者・小泉教授の「発酵ラブ」は、「どんなものでも一口は実際に食べてみる」という姿勢に強く現れており、
その発酵食品遍歴でも強烈だったというのが
・イヌイットのキビヤック
・韓国のホンオ・フェ
・スウェーデンのシュールストレミング
上から順に説明していくと、
・キビヤック
というのはこれが強烈な作り方をするもので、
①まずアザラシを獲ります
②内臓を取ります
③そこに海鳥を詰め込みます
④土中に埋めて9ヶ月間発酵させます(現地では三年間かかる。寒すぎて夏以外は発酵しないので)
⑤掘り出したら完成です。
さて、一体どれを食べるんでしょう?
アザラシは発酵でドロドロです。
海鳥は、体表の羽毛以外ドロドロです。
基本全部生のままです。
正解は海鳥の「内部」。
羽毛は発酵しないので、そのまま「袋」として残ってる。
そのお尻をブチッと引きちぎって、口をつけ、そこからずるずると内容物をすする……。
内容物は液状化してるのですすれるらしい。
考えただけでも臭そう、というかまずそう、というかそれは本当に食べ物か?
でもそう言っちゃいけないのです。
海鳥を発酵させることによって、そのまま食べるより何倍ものビタミンを取ることができ、
イヌイットの生活にはなくてはならないものらしいのですから。
という強烈な食い物。
慣れると病みつきになるらしい。
あの植村直己もこれのファンになったとか。
あーえーと②と③についても説明したいんだが、ちょっと時間がないので今日はここまで!
気になる人は買って読んで!文庫だから安いし!
著者は『もやしもん』の中に出てくる樹教授のモデルだと思う。たぶん。
上の三つの食べ物も『もやしもん』の中に出てくる。
『もやしもん』のアンチョコの可能性が高い。
『もやしもん』とあわせてオススメ。
『くさいはうまい!』著・小泉武夫/文春文庫
最近、細菌に凝っててね。
……えぇえぇ、下手なシャレですよ。
『もやしもん』っていうイブニング連載中の漫画が好き。
主人公は「菌が肉眼で見える」という特殊能力の持ち主。
それが某農大(モデルは東京農大?)に入学して菌と発酵となんやかんやを学んでいくという
コンセプトがよくわからん漫画。
まあ面白けりゃいいんだよコンセプトなんてどうでも。
そんでまぁ、その菌マンガの影響で、ちらっと本屋で見かけて買ってみたら、面白かった。
世界のいろいろな発酵食品の紹介と解説、それらの効能(?)の科学的説明。
著者は立派な教授の人らしいです。
本の中では、表紙の納豆から、甘酒、味噌、パン、キムチ、酢、チーズ等等、世界のあらゆる発酵食品が
紹介、解説されてる。
いくつか挙げると「くさや」の項では
「新島は東京から150キロメートルも離れた島であり、昔は医療体制がほとんどなく…島民は身体に異常をきたすと、薬の代わりにくさやの漬け汁を飲んだのに頼ったというのです」
とか、発酵食品の素晴らしさを伝えたい!と言う強い意志が感じられる。
あと「なれずし」(握りずしの元となった?発酵食品)の項で
「富山県礪波平野の南端にある…『井波別院瑞泉寺の太子伝会』では…参詣者になれずしを振舞う習慣が今でも残っています」
という、隣町の情報が書かれておりました。
『太子伝』と言えば井波町(現南砺市)の最大のお祭りじゃあないですか。
井波町民は毎年そんなことしてたのか……と隣町のことを東京で知りましたよ。
というか母親の故郷ですよ>井波町
そんなことしとったがけ?
まあそれはいいとして。
著者・小泉教授の「発酵ラブ」は、「どんなものでも一口は実際に食べてみる」という姿勢に強く現れており、
その発酵食品遍歴でも強烈だったというのが
・イヌイットのキビヤック
・韓国のホンオ・フェ
・スウェーデンのシュールストレミング
上から順に説明していくと、
・キビヤック
というのはこれが強烈な作り方をするもので、
①まずアザラシを獲ります
②内臓を取ります
③そこに海鳥を詰め込みます
④土中に埋めて9ヶ月間発酵させます(現地では三年間かかる。寒すぎて夏以外は発酵しないので)
⑤掘り出したら完成です。
さて、一体どれを食べるんでしょう?
アザラシは発酵でドロドロです。
海鳥は、体表の羽毛以外ドロドロです。
基本全部生のままです。
正解は海鳥の「内部」。
羽毛は発酵しないので、そのまま「袋」として残ってる。
そのお尻をブチッと引きちぎって、口をつけ、そこからずるずると内容物をすする……。
内容物は液状化してるのですすれるらしい。
考えただけでも臭そう、というかまずそう、というかそれは本当に食べ物か?
でもそう言っちゃいけないのです。
海鳥を発酵させることによって、そのまま食べるより何倍ものビタミンを取ることができ、
イヌイットの生活にはなくてはならないものらしいのですから。
という強烈な食い物。
慣れると病みつきになるらしい。
あの植村直己もこれのファンになったとか。
あーえーと②と③についても説明したいんだが、ちょっと時間がないので今日はここまで!
気になる人は買って読んで!文庫だから安いし!
著者は『もやしもん』の中に出てくる樹教授のモデルだと思う。たぶん。
上の三つの食べ物も『もやしもん』の中に出てくる。
『もやしもん』のアンチョコの可能性が高い。
『もやしもん』とあわせてオススメ。