明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

『城崎裁判』(作 万城目学)読んだ

写真は『城崎裁判』という短編小説。 『鹿男あをによし』や『偉大なる、しゅららぼん』などの万城目学の作になります。 題名が『逆転裁判』にすこし似ているね。 出版というか販売は「本と温泉」というところ。 いいですね。 どちらも僕の愛してやまないもの…

『水晶宮物語─ロンドン万国博覧会1851』(松村昌家/ちくま文庫)感想

画像はちくま文庫公式サイト。 『水晶宮物語 -ロンドン万国博覧会1851』という本を読みました。そうしたらこれが、すごくおもしろくていい本だったので、感想を残しておきます。 『エマ』で出てきたり後書きでオススメされたりしていたので購入しましたが、…

『オブ・ザ・ベースボール』(円城塔・文春文庫)感想

画像は円城塔の小説『オブ・ザ・ベースボール』。読んだので感想を書いておきます。 ●あらすじ 主人公は何処ともしれない田舎町に住む青年(年齢は明示されてないけど多分青年)。この退屈な町には、一年に一度くらいのペースで空から人が降ってくる。主人公…

『プロ野球感動名場面完全読本』(ニッポン放送編著/ベースボールマガジン社)感想

ラジオ局ニッポン放送が行っているプロ野球中継番組『ショウアップナイター』。なんでも、今年は放送開始から50週年ということで、過去の名試合の実況を集めた本が売っていました。本屋で立ち読みしたところ面白かったので購入。ソフトカバーで1600円+税と…

なぎら健壱『東京酒場漂流記』(ちくま文庫)感想

『タモリ倶楽部』に出てはお酒を飲んで赤ら顔になって帰っていくおじさんことなぎら健壱さんの酒エッセイを読みました(本業はフォークソングの歌手)。ちくま文庫というところがすごい。『東京酒場漂流記』。内容はタイトルのとおりで、本人が友人などとと…

こうの史代『この世界の片隅に(上中下)』感想

写真はこうの史代作『この世界の片隅に』。いま映画上映中の原作漫画です。先週、映画を見てとても感激したので買いました。映画館の入っているショッピングモールの本屋には置いてなかったので、ネット通販で買いました。というか、目の前のシネコンでかけ…

西住まほ推薦ラノベ『機甲狩竜(パンツァーヤクト)のファンタジア』(内田弘樹/富士見ファンタジア文庫)感想

写真は富士見ファンタジア文庫『機甲狩竜のファンタジア』(作・内田弘樹)。 「西住まほ、愛読!」という、ガルパンおじさん一本釣りな帯がついていたので読みました。 せっかく読んだのでかんたんに感想などをまとめておきます。 2016年9月17日発売だった…

『中華名人 周ロック・ホームズ―香港デラックス・ツアー殺人事件』(金春智子/ホリプロ)感想

画像は『中華名人 周ロック・ホームズ―香港デラックス・ツアー殺人事件』。 金春(こんぱる)智子さんという方が書いております。 (今調べて知ったけど、この人本業はアニメ脚本家で、比較的最近だと『君に届け』のシリーズ構成とかやってたのね…!) (金…

『酒中日記』(吉行淳之介編/中央文庫)感想

画像は先日の日記で少し触れた文庫本『酒中日記』。 せっかくなのでかんたんに感想を書いておきます。 ちなみに『酒中日記』って同名の映画があるようですが、本作とは特に関係がないですね。 『小説現代』の昭和41年1月号から連載され、計32人の「酒」にま…

藤子不二雄A自伝『78歳いまだまんが道を…』

画像は先日読んだ本。 『笑ゥせぇるすまん』や本書の題にもなっている『まんが道』の作者、藤子A先生の自伝です。 作者自身の写真を表紙に見た目が“タレント本”ぽいけど、当時78歳だしやっぱり“自伝”という方がしっくりきますね。 内容は正に自伝で、幼少期…

『うなぎ 人情小説集』と築地・川扇のうな茶漬け

画像はこのまえ読んだ本『うなぎ』。 ジャケ買いです。 ジャケ買い。 だってこんな表紙卑怯だろうよ! うまそうだもん! めっちゃ! めっちゃうまそう! うなぎ!うなぎのどんぶり!略してうな丼! 中身はごくまっとうな短編小説集です。 そのすべてが「うな…

半村良『僕らの青春 下町高校野球部物語』面白かった

暑さしのぎにぶらりと図書館へ行ったらば。 こういう本を見つけました。 半村良『僕らの青春 下町高校野球部物語』(河出書房)。 この半村良という人の本を読むのは初めてなんだけど 著作リストを見ると『戦国自衛隊』が一番有名かな? 知らなかったけど直…

丸谷才一『無地のネクタイ』

という本を読みました。 丸谷才一の本って初めて読んだんだけど、面白かった。 あたたかみある口調で内容は鋭くシャープ。 政治社会を切り、文学芸術を語り、洒脱。 たまにはこういう良い文章を読むと目が洗われますね。 色々と「その通りだ!」と思うところ…

『富の山の人』読んだ

を読みました。 筆者は実際に「越中富山の薬売り」をしている売薬業の方なのだそう。 富山の売薬業が江戸時代から現代まで300年にわたって続いた理由や 持続可能な事業を行う「完全な商人」たる条件をすべて満たしているという薬売りの“強み”を 三井財閥創始…

『坑夫』(夏目漱石/新潮文庫)

を読みました。 久しぶりのソーセッキ。 なんだか実際の体験談を聞き書きしたものを小説風にまとめた小説ということです。 青空文庫でも読めますよん。 <坑夫 - 青空文庫> 以後、引用はすべて上の青空文庫から。 ☆あらすじ 家出した ポン引きに「坑夫にな…

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(増田俊也/新潮社)

あけましておめでとうございます。 と言ってももう明けてから5日も経ってしまっているわけですが…。 今年初めに書くブログの内容はこちらの本の感想です。 (迫真)。 という表情で腕組みをしているのが タイトルにもある「木村政彦」という人です。 簡単に…

『ハプスブルグ家』(講談社現代新書/江村洋)

結構前に読んだ本なのですが 感想をまとめてあったけどUPしてなかったので。 .txtにまとめてあったものをコピペするだけなので 語尾とか内容とか雑になっているのはご容赦くださいな。 たしか旅行中によんでた本です。 文中で小難しい言葉が一杯使われてて後…

『オタクはすでに死んでいる』(岡田斗司夫/新潮新書)

地震以後、 避難所で苦しい生活を強いられている被災者の方々のことを思うと 普通に外で遊んだりご飯を食べたりお酒を飲んだりするのも なんとなく気がはばかられる昨今ですが 皆様いかがお過ごしでしょうか。 外で遊ぶのが(気分的に)難しいこんなときだか…

『フルメタル・パニック! ずっと、スタンド・バイ・ミー』(賀東招二/四季童子/富士見ファンタジア文庫)

10年ぶりくらいに読んだ『フルメタ』。 なんだか○○が死んだり(誤解だった)、 メインヒロイン・かなめが主人公・宗介たちの組織ミスリルと敵対する組織に裏切ってたり、 その組織の男に唇やら体やらを許しそうになったりなんだか大変なことになっている。 …

『背番号1の打撃論 小さな体でもホームランが打てる!』(若松勉/ベースボールマガジン新書)

元ヤクルトスワローズ監督で 現役時代は「小さな大打者」と呼ばれた若松さんの自伝的新書。 内容はいかにしてプロ入りし、中西太バッティングコーチとフォームを作り上げ 二度の首位打者など活躍を重ねることになったかというようなことで 実際に「打撃理論…

『日本の酒』(坂口謹一郎/岩波文庫)

初出は1960年初頭の岩波文庫。 なんでも『世界の酒』なる本が先にあって その続編というか次に書かれた本らしいです。 坂口謹一郎というのは応用微生物学の人で 発酵学や醸造学の権威なのだとか。 内容的には日本の酒づくりの歴史や方法 分類の仕方や問題点…

『SCHOOL GIRL COMPLEX』(青山裕企/イースト・プレス)

という写真集を見ました。 写真はこちらから <アキバBlog-思春期の甘酸っぱいエロス 「スクールガール・コンプレックス」> いやアマゾンの表紙画像を使えばいいんだけど それだと帯の画像がないから「貞本義行氏絶賛!」という売り文句がなかったのでね。 …

『海と毒薬』(遠藤周作/新潮文庫)

昭和31年に書かれた 戦時の米国人捕虜の生体実験を材に取った小説。 主人公は昭和のニュータウンに住むサラリーマン。 肺気腫だかなんだかで通院している。 その医院の先生が、過去に九州の大学病院でなにか事件を起こしていたことを知り その事件を調べてい…

『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦/角川文庫)

を読みました。 画像はハードカバー版のもの。 アジカンのジャケットイラストでおなじみ(?)の、 中村佑介さんが表紙イラストを描いています。 いまノイタミナで放映中のアニメ『四畳半神話大系』と、 同じようなキャラクターと同じような舞台で展開される…

『ミニ・ストーリー ―小型車の革命』(ローレンス・ホメロイ 著/小林彰太郎 訳 二玄社)感想

という本を読みました。 今乗っている、 「ミニ」(旧ミニ)という車の開発経緯というか開発秘話がまとめられた本で、 BMC社会長サー・レオナード・ロードが、 技術者であるアレック・イシゴニスに新しい小型車の設計を特命し、 それが完成するまでがまとめ…

随筆『硝子戸の中』(夏目漱石/新潮文庫)読んだり

画像は『硝子戸の中』。 新潮文庫から出ている夏目漱石の本は、 大体全部読んだと思っていたけど、 これだけは何故か買っておいてずっと本棚に突き刺さったままになっていました。 グサーッ。 以下、 なんだかまとまらない感想とか、 気に入ったところとか、…

『孤高の人』(新田次郎/新潮文庫)感想ー

というわけで画像は『孤高の人』。 新潮文庫で上下巻がでています。 昨年人気を読んだ映画『剱岳 点の記』の原作者・新田次郎による、 有名な山岳小説です。 この小説を原案とした漫画『孤高の人』が、 週刊ヤングジャンプで連載中。 その漫画の帯が付いた新…

本の話でもしますかー

寒いっすね。 年の瀬! って感じがします。 こう寒いと、 朝ふとんの中から這い出るのも一苦労で、 一生ふとんの中にこもって過ごしたくなりますよね。 もし天国というものがあるのなら、 それは冬の朝の布団の中にあるような気がします。 けれども人はいつ…

漫画『ちはやふる』がおもしろい

画像は『ちはやふる』という漫画。 講談社の女性向け青年誌『BE-LOVE』にて連載中。 単行本はもうすぐ7巻が発売になる模様。 たまたま仕事で読む機会があったので読んでみたところ、 これが存外面白かったという話をします。 ひと言でいうと「かるた部マン…

『日本人の知らない日本語』(作・蛇蔵&海野凪子/メディアファクトリー)

を読みました。 面白かった。 日本語教師の奮闘ぶりを描くコミックエッセイ。 詳しく言うと、 日本で外国人に日本語を教える日本語教師の日本語で書かれたエッセイですニホン。 さて日本と何回言ったでしょう。 任侠映画大好きなフランスのマダムとか、 サム…