明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

藤子不二雄A自伝『78歳いまだまんが道を…』

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画像は先日読んだ本。
笑ゥせぇるすまん』や本書の題にもなっている『まんが道』の作者、藤子A先生の自伝です。

作者自身の写真を表紙に見た目が“タレント本”ぽいけど、当時78歳だしやっぱり“自伝”という方がしっくりきますね。
内容は正に自伝で、幼少期の富山での暮らし、上京して2畳の両国下宿時代やトキワ荘時代、そして手塚先生や藤子F氏の思い出話は、『まんが道』読者なら間違いなく楽しい内容。
「手塚先生の手伝いに行ったら、編集者が外の公衆電話を使いに行った瞬間に裏口から出て行って、他社の仕事をするために某旅館でカンヅメになった。しかし敵もさるもので、場所が割れ、冷房もない当時、2階の窓を開けっ放しで仕事をしていたら、編集者がそとから『そこにいるんでしょう!わかっているんですよ!!』と小石を投げつけてくるのには参った。手塚先生と身を伏せて隠れた……」なんて、漫画になっていないおもしろエピソードも満載!

まんが道』でもおなじみのエピソードの「いっぺん実家に帰ったらもう仕事をする気がしなくなって、いろんな会社の仕事を落としまくって干された…」という話も出てきます。
その他『プロゴルファー猿』や『笑うせぇるすマン』制作秘話、コンビ解消のいきさつなど、『まんが道』に乗っていない『まんが道』的なエピソードがすごく多くて楽しい。

一番印象的だったのは「藤本氏というのは、仕事仲間というより、僕の最初の友だちでした。いや、友だち以上の不思議な関係でした。天才だと思っていますし、尊敬しています」というひと言。
泣くでしょ。