明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

『中華名人 周ロック・ホームズ―香港デラックス・ツアー殺人事件』(金春智子/ホリプロ)感想

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画像は『中華名人 周ロック・ホームズ―香港デラックス・ツアー殺人事件』
金春(こんぱる)智子さんという方が書いております。

(今調べて知ったけど、この人本業はアニメ脚本家で、比較的最近だと『君に届け』のシリーズ構成とかやってたのね…!)
(金春智子 - Wikipedia)

瀬川ユウキの漫画『バーナード嬢曰く。』でこのシリーズが取り上げられていて、(ダジャレの)タイトル名だけは知っていたのですが、ひょんなことから手に入れたので読んでみました。
平成の奇書ともいうべきこの本をせっかく読んだので簡単にあらすじと感想をまとめておきます。

●あらすじ

フリーライターの主人公・和都村(わとむら)は、香港への取材旅行で周富徳とばったり会う。
周富徳とは、以前取材させてもらったことがあり顔見知りだったのだ)
そしてそれとは関係なく、取材先の中華料理店で、殺人事件(?)に遭遇する。
日本の人気漫画家のアシスタントが食事中に死んでしまったのだ。
現地警察は自殺と断定したが、和都村から話を聞いた周富徳は殺人事件と断定。
実は周富徳は、話を聞くだけで厨房にいながら事件を解決する、「厨房探偵」…「周ロックホームズ」と異名を取る人物だったのだ!
和都村は周の助手として情報集めに奔走する。
人気漫画家の黒い噂、パワハラ、盗作、コミケ、コスプレ…?
あらゆる情報を集め、素材を組み合わせ、完成した真実、その味とは!?

●感想

ひどいタイトルだなあ(笑)。
ダジャレの出落ちなタイトルかよ!という先入観があるだけに、中身は意外とちゃんとしてて、軽く読めるライトミステリという感じで好印象でした。
コメディタッチ多めの2時間のサスペンスドラマというかんじ。
非常にこう、ミステリ小説のセオリーに沿って書かれているというか、オーソドックスな進行で、最後まで安心して…というのも変だけど、楽しんで読むことができました。

昔のコミケの話とか出てくるのも個人的に興味深かった。

少し残念な点を言えば、これ主人公が周富徳じゃなくてもよくない?という…見も蓋もないな!(笑)
なんかもっと中華料理の話とか料理描写がガンガン入ってきてくれても良かったかなーと思います。

謎なのは、出版社がホリプロなところ。
なんで!?(笑)
同じホリプロ所属の伊集院光にラジオでネタにしてほしい。

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あと、この『周ロックホームズ』シリーズは他にも何冊かあるらしく、上の『バーナード嬢曰く。』で取り上げられていたのは、正確には↑の志茂田景樹版。
こっちもチャンスがあれば読んでみたい。
志茂田景樹って読んだことないけど(奇抜な髪型で見た目の印象だけは強いけど)、『戦国の長嶋巨人軍』とかも読んでみたいんだよなあ。