明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

夏目漱石とか

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最近読んでる。
画像はこないだ読み終わった『草枕』。

夏目漱石って明治の文豪のイメージがあるし、
実際そのとおりなんだけど、
実は江戸時代末期(1867年・慶応3年)生まれなんだよね。

でもそれから1916年(大正5年)まで生きているから、
その生涯にまるまる明治を含んでいる。
江戸に生まれて明治に生きて、大正時代に死んだんだって。

草枕』といえば
「山路を登りながら、こう考えた。
 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」
という有名な書き出しから始まる小説だけど、
ちゃんと読んだことがある人って意外と少ないのでは?

そう思うのは、最後まで読んでもなんだかよくわからない小説だったから。
作者曰く「非人情」、
自分がする体験を、
フィルターを通して、
まるで他人が感じて居るように感じたらそこに「画」が描けるはずだ。
とかいう視点で物語が進むので、
なんだか主人公は特に他者に進んで干渉もしないし干渉もされないし、
ストーリーと呼べるようなものは・・・
あるような・・・ないような・・・

まぁなんだかよくわからない小説なのだった。
冒頭の一文みたいに、ところどころ面白い部分もあったりするけど、
全体としてなにを言いたかったのかといえば「???」
でもまぁ昔だししょうがないなよくわからないのは。

引き続き「三四郎」を読んでるんだけど、
冒頭からなんか展開が速い。
主人公・三四郎はたまたま列車に乗り合わせた女となぜかいきなり温泉旅館に泊まることに。
風呂に入っていたらなぜか女が入ってきて
「お背中をお流ししましょうか」
とか言ってくる。
そして下女がいらない気を利かせて
「お布団が一つしかなくて・・・ホホホ」
今日出会ったばかりの見ず知らずの美女と同じ布団で寝ることに。
どーする、どーすんのよ三四郎!!?

続きはウェブで!!

いやまじで「三四郎」は青空文庫にもあるのでウェブで読むことも可能。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card794.html




まぁなんだかよくわからいけど、
なんとなく夏目漱石って好きなんだよね。
ちゃんと読んだ小説ってその『草枕』と、
一部を教科書で読んだ『坊ちゃん』と『こころ』ぐらいしかないんだけど。
昔の緑色な千円札でずっと見ていたから一方的な親近感があるみたい。

小説の中にやたら食べ物が出てくるのと(「三四郎」でも冒頭から主人公が駅弁食べてる)、
自分もジャムが大好きだったり生卵ごはんが好きだったり、
それが原因で(?)胃潰瘍で死んじゃったり、
食い意地が張ってるところも親近感を感じる(笑)。

ロンドン行ったらホームシック(?)になって、
「夏目狂セリ」って電報打たれちゃったりね。

作品にもどことなく全体的にセンスオブユーモアというか、
冗談好きの匂いが漂ってるのもいいっすよ。

「皆は電車に『乗る』と云う。我輩は電車に『運ばれる』と云う」
ってところとか、
日本にも急速に訪れつつある「近代」に懐疑的な視線を送り、
「近代」とは人間の人間性を奪ってしまうものではないのかという感覚とかね。
(日露戦)戦勝に沸く東京を見て冷ややかな意見をぶっかけるところ(「三四郎」)とかね。

それでいてニヒリズムに陥らないのはやっぱりセンスオブヒューモアのおかげのような感じがするしね。







まぁなんでもいいや。
読書量のはなしでは、昨年も結局年間100冊は読めませんでした。
96冊でオワタ\(^o^)/
卒論のせいだ卒論の。

チャーリーとチョコレート工場』を横目に見ながら。
これ意外と面白いね(笑。