明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

黄泉比良坂って島根県にあったのね

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画像は島根旅行の際に見かけた看板。
「信号左折700m 黄泉比良坂(よもつひらさか)」とあります。

< 黄泉 - Wikipedia >

>太古の日本には黄泉路が存在し、黄泉比良坂(よもつひらさか)で、
葦原中国とつながっているとされる。

イザナギは死んだ妻・イザナミを追ってこの道を通り、
>根の堅州国(ねのかたすくに)に入ったという。

(中略)

>『新約聖書』中のギリシャ語「ハデス」、『旧約聖書』中のヘブライ語「シェオル」(en:Sheol)を
>漢文訳の『聖書』では「黄泉」と訳しており、日本語訳聖書においては、
>口語訳聖書では「黄泉」、新共同訳聖書では「陰府(よみ)」、
新改訳聖書では「ハデス」と訳されている


さらにこのイザナギイザナミのエピソードによく似たエピソードは
ギリシャ神話でも「オルフェウス」という神様の逸話が有名で

>オルペウスの妻エウリュディケーが毒蛇にかまれて死んだとき、
>オルペウスは妻を取り戻すために冥府に入った。

(中略)

>ハーデースは、「冥界から抜け出すまでの間、決して後ろを振り返ってはならない」という
>条件を付け、エウリュディケーをオルペウスの後ろに従わせて送った。
>目の前に光が見え、冥界からあと少しで抜け出すというところで、
>不安に駆られたオルペウスは後ろを振り向き、妻の姿を見たが、それが最後の別れとなった


< オルペウス - Wikipedia >

こういう神話の共通性は世界史の不思議なこととして語られることのひとつですね。
これをユングは「集合的無意識」というなんだかよくわからない語で説明しましたが、まぁ
「人間と、人間の脳の構造は同じなんだから多少場所が離れてたって考えることは似たようなもんじゃろ」
というようなことでしょう。

えーとつまり
キリスト教の神話や西洋の神代の時代にも共通する概念
「冥界」、「あの世」、「彼岸」=「黄泉の国」に通じる道が黄泉比良坂であって…

おい、ここ左折したら黄泉の国行けっぞ!

という驚きの看板でしたね。
こんな神話に通じる場所が普通にあるというのはさすが島根県、というか
「黄泉比良坂」と「交差点」、「左折」という単語の組み合わせがなんとも、妙です。

正しい意味での「聖地巡礼」ができますなこれは…。
もちろん、左折はしませんでした。