明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

日本酒「獺祭」、「十四代」など

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画像は島根県松江市にある蕎麦屋&日本酒カフェのお店「誘酒庵」。

< 誘酒庵 - まいぷれ[松江] >

先日の島根旅行で松江で飲んだとき訪れました。


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こちらのお店はご覧のとおり
日本酒がズラッと並んでいて、島根の地酒をはじめとした全国の地酒を楽しむことができます。


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というわけで飲んだり。
飲んだり。

メニューが豊富だと飲み比べができるので、日本酒だけでも飽きませんね。
その中でも…


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おっ、「獺祭(だっさい)」があるじゃ~ん!

友人S「なにそれ? おいしいの?」

俺「そう! …らしい。ネット(主に2ch)でやたら評判がいいから一度飲んでみたかったんよね」

友人S「それならこの『十四代』ていうのもうまいよ」


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俺「そうなん」

友人S「一回東北の酒蔵に見学行ったことがあって、そこの蔵主に『東北で一番うまい地酒は何ですか?』と聞いたら、(自分の蔵の酒ではなく)この『十四代』だ! って言ってた」

ほほう…。
でもって値段を見てみると…



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獺祭が☆1つで小さいグラス600円!
十四代に至っては☆☆2つで1杯800円!!

……たっけえ~~~~~~~~~~~~~~!!!


まあ… いいか… 旅行だから… たまにだから…


そんなわけで必死で自分を説得して頼んでみました。

どちらも(店内が暗いので本当はわかりませんが)無色透明。
グラスに鼻を近づけると吟醸酒独特の甘い香りが漂います。

まずは『獺祭』から飲んでみると…




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うまい。笑。

舌の上に置くと、まず純粋な甘み、冷たさ、液体の柔らかさが感じられ
口中の温かさ、舌の体温で次第に温められた酒が急激に花開き
豊かな味わいと香りが口いっぱいに広がります。
雑味がなく、甘みと香りが踊る。
これはいい日本酒だぁ…。

よく、いい日本酒のことを「メロンみたい」、「ジュースみたい」ということがありまして。
まぁ~、手垢のついた画一的で幼稚な表現で、ハッキリ言ってキライな言い方なのですが


うわあ、まるでメロンみたい、そしてジュースみたいだあ!


笑。
こう思わずには居られませんでしたね。
思わず手で膝を打ちながらニコニコと、続いて「十四代」へ。

いくら旨いと言っても、この「獺祭」を飲んだあとじゃあ、並大抵の酒では霞むでしょ…
なんて思いながら、一口。


…。


………。


………………。



……………………… !





ちょっと言葉を失いました。
口に含んだとき、水を飲んだのかと思うほどあっさりと入ってきます。
そうして1~2秒、口の中で弄んでいると、突然、酒の底にある旨みと、甘みが
舌の上で確かに形作られます。

これは…。

大抵のものは(類型的な表現であっても)何か説明する方策というのは思い浮かびますし
表現に困るということはそうそうないのですが…。
この酒に関しては、なんと表現していいかちょっと思い浮かばない旨さですね。
強いて言うなら、言葉を失ううまさ。


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「これは… 一体なんと表現すべき酒でしょうか」



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「きれいだ」


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「きれいとしか言いようがない」
「きれいさとはこんなにもすごいものかと思い知らされる酒だ」


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「日本酒の持つ可能性は私か考えていたよりもはるかに無限だった」
「そのことを今……」


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「教えられた」

(以上、尾瀬あきら夏子の酒』12巻より)

この『十四代』を飲んだあとでは、あの雑味がないと思った『獺祭』ですら余分があるように
その旨みであるはずの“香り高さ”すら“雑味”に感じられてしまうような。
うまさが蛇足に、余計なものに感じられてしまうような。
ひたすら純粋な酒。

卑近な例でわかりやすく例えるなら
獺祭がメロンジュースだとするなら、十四代は極上のガムシロップ。

ひたすら余計なものがない、純粋なうまさ…と、こういえば
夏子の酒』に出てくる「きれいだ」という表現を思い出した理由もわかっていただけるでしょうか。



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友人Sが「十四代」の一升瓶を抱きかかえて恍惚とした表情になってしまうのものも納得。
まるで顔つきまで変わってしまうみたいだあ…。
(プライバシー保護のため顔にモザイクを施してあります)。


コラが雑すぎるか。笑。
どちらも美味しいお酒なので、機会があれば飲んでみてね>『獺祭』、『十四代』。