富山駅前のシネマ食堂街行った
写真は富山駅前の「シネマ食堂街」看板。
どういうアレかと申しますと
こんな感じの看板が立ち並ぶ
なんともいい感じの通りです。
おお… 『シェンムー』のドブ板商店街みたいだ…
昭和50年代的というか…40年代的というか…。
まるきりタイムスリップした気分に浸れます。
撮影に協力いただいた友人2名。
この寂れた飲み屋街にくたびれたスーツ姿がこれ以上ないくらいにマッチしております。
お前ら… 背中が煤けてるぜ…
小さい神社なんかもあったりして。
何しろこのエリアが
新幹線開通に伴う再開発で今年中に姿を消す…
という状況であると言われています。
だから一度ちゃんと来ておきたかったのです。
もうなくなってしまうものをなくなってしまう前に
きちんと来て見てちゃんと覚えておくということは
今いるひとの義務であるようにも感じるのです。
映画館のチケット売り場。
窓口がある2階部分が映画館だったようです。
なんでも、昔は名画や短編映画、そして映画館晩年は成人映画を放映していたそうです。
高校生の頃はピンク映画は見られないし
大学に行ったら富山を離れたしで
この映画館は1度も使ったことがありませんでした。
ピンク映画の映画館… 一度くらい行っておけばよかった。
今になって思います。
去りゆく昭和を去りゆくままにしてしまった。
駅前のピンク映画の映画館
昔はあった。今はもうない
昭和を偲ぶ歌。
いい風情の飲み屋がたくさん並んどるます。
一人じゃちょっと入るのを躊躇するような…。
煤けて…
古ぼけて…
狭そうで…
何か汁とか煙とかが染み込んでいそうで…
歴史がそこに染み込んでいて…
それがとてもいい。
昭和をテーマにしたレトロなテーマパークだってある昨今
偽物でない本物の昭和が残っている空気感というのがとても…
とてもいいです。
いくらレトロ感出しても、意図してやろうとするのはそれは偽物。
ここにあるのはレトロ感じゃなくて、レトロ。
本物の昭和風情が残っていて、それがもうすぐなくなります。
そういう本物のレトロが残っているお店が
ちょっと前はもっとたくさんあり活気もあったらしい。
さらにもっと昔の、賑わっている時代の食堂街もやはり見てみたかったなあと思うのです。
それでもまぁ
完全になくなる前に見られてよかった。
消え行く遺物を消え行くままにすることがなくてよかった。
こういうところにこそグーグルストリートビューが入り込んでいて
鮮明な記録を残しておいてほしいものですが
見ると(車が入れないからか)ここの画像は残っていません。
グーグルは無能であると言わざるをえない。