富山市鯰温泉でなまずになる
ナマズが教えてくれた温泉だから鯰温泉と言うのだそうです。地震を起こすと悪評の高いナマズですが、この温泉においては崇められていると言ってもよいでしょう。
なにしろなまず駐車場。なまず温泉は「なまずが縁となって発見された温泉」という意味でわかりますが、その伝で言うと、なまず駐車場はなまずが見つけた駐車場であるということにならないでしょうか。
いやまあ、本当になまずが見つけた駐車場なのかもしれませんが。
外灯にも、なまずの可愛らしくてユーモラスなイラストが描かれています。
ちなみに中の温泉は、鉄分をたっぷり含んでまさに沼のような赤褐色の内湯と、それとは別の源泉から引っ張る、無色透明な外湯の2種類が楽しめます。設備としては銭湯のようで、シャンプーなどはありません。
トマトジュースのようにこってり赤い内湯は、浸かるとまさに錆の匂いで、「ああ温泉に浸かっているな」という実感が強くあります。タオルをつけると真っ赤に染まるのでご注意を。
なるほど、この沼のような温泉に浸かっていると、たしかに自分がナマズかウナギにでもなったような気がするな…。色が濃くて不透明で、なんともぬまぬましているいいお湯でした。
あと、「温泉から上がるときは、お湯で洗い流さずにそのまま上がると、温泉成分が肌に残って効能が長続きする」というので、この温泉でもそうしたのですが、そうすると、翌日の夕方あたりに首を拭いたウエットティッシュが赤く染まってゾッとすることになる(なった)ので、こちらもご注意を。