明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

映画『レ・ミゼラブル』感想

イメージ 1

というわけで、1000円で見てきました。



最初の画像は原作小説に描かれている挿絵のコゼット。
ウィキペディアにありました。

<レ・ミゼラブル - Wikipedia>

簡単にあらすじと感想をまとめておきます。


【あらすじ】

パンを1つ盗んだ罪を発端に19年間刑務所に入れられていたジャン・バルジャン
ようやく仮釈放されるが前科者に世間は冷たく仕事も糧も得られない。
そんなとき暖かく迎えてくれた教会で、バルジャンは生まれ変わる決意をする。

名を捨てて出世し市長となったバルジャンは、哀れな孤児となったコゼットを養子にする
しかし刑吏で警察官のジャベールに身分がばれ、逃亡生活に
大きく成長したコゼットは革命に熱を燃やす青年と恋に落ち、
バルジャンは前科者である自分がいては“娘”の未来に障害になると思い、姿を消す。


ざっとこんな感じ。


【感想】

●一言でいうと

すごいボリューム感と重厚感で素晴らしいの一言に尽きますね
これはアカデミー賞最有力候補でしょ。
すごく真面目な映画です。

(まさに今日「アカデミー賞の前哨戦」と呼ばれるゴールデングローブ賞を獲得したとか)


ミュージカル映画なので

最初っから最後まで歌いっぱなしでしたね! それにしても!
「歌ばっかり」と聞いてはいたものの予想以上でした。
ミュージカル映画が苦手な人は合わないだろーなーと。

基本的にミュージカル映画は『CHICAGO』以来好きなんですが
それでもさすがに、警部に追われている夜の静かな場面で
そこまでヒソヒソ声で喋っていたのに、突然

「匿ってくれて~ ありがとう~ ラララ~♪」

とか歌い出したのは笑いました。
声張りすぎやろうと。
腹式呼吸完璧やなと。

ミュージカルはミュージカルなのですが
『CHICAGO』とはまた毛色が違って明るく楽しいミュージカルではなくて
暗くて重いストーリーなのでちょっと驚きでした。
踊りもないし。


●いかにも超大作!

舞台は19世紀前半のフランスなのですが
再現されたセットや衣装が素晴らしいできで
エキストラの多さや背景の作り込みなど(CGも多用しているでしょうが)に
人員も時間もリッチに使った贅沢な映画だなあと伝わって来ました。

すでにアカデミー賞8部門にノミネートされているというのも納得です。

元々が大作の長編小説なので
2時間半以上の大作映画ではありますが、それでも駆け足感は否めません。
ともかく歌いっぱなしなのでひたすら歌とメロディに流されて行く感じでした。

とにかくどの画面もきっちりと作りこんであり見る者を圧倒する迫力に満ちています
これはDVDやテレビの画面で見ると、長いしつまらないだろうなぁと思ったり。

椅子に縛り付けられてみる映画館で鑑賞するのが正しい映画でした。
ものすごいちゃんとした映画でいい映画と思いますし面白かったですが
やっぱり158分となると見るだけで疲れますね!


●ストーリーとしては

主人公ジャン・バルジャンが出所してから死ぬまでの波瀾万丈な半生を描いていて
教会で改心してコゼットを救出して逃亡しながら自らはこの世を去っていく… という
日本語にするなら『バルジャン侠気伝』と名付けたい内容でした。

イカンな急に東映映画の香りが…。

『バルジャン侠気伝 ~華都の漢の一代記~』

これでどや。
(何がだ。


●まとめ

・男ジャンバルジャンの半生を描いた感動ミュージカル巨編
・原作小説に負けない超大作っぷり! セットも衣装も人数も。ついでに時間も。
・鑑賞後に深い感動が生み出される、骨太で実直な、映画らしい映画でした。
・でもその分見ると疲れるので見るのに覚悟が要りますね。
・ずっと歌いっぱなしでメリハリがないから疲れてまぶたが重たくなってきますよね。
・だからこそ「(集中できる)映画館で見てよかった」と思いました。音響も映像もすごいし。
・素晴らしい映画でした。こちらの体力が奪われるほどの。

注意点としては、ひたすら長いことと
ミュージカル映画が苦手な人は、素直に合わないと思います。


●瑣末な感想

・幼少期のコゼットかわええー。上の挿絵にそっくり。
・『レ・ミゼラブル』って世界名作劇場シリーズのアニメにもなっているんですね。
・↑アニメもやっぱりコゼットが可愛い。
・しかし、フランスの小説を元にしたフランスが舞台の映画で、全編英語で歌いまくっているのはフランス人はどう思うんだろう…。


こんなかんじでした。おわり。