2018/05/06 坂口劇的サヨナラ打!
画像は日刊スポーツ。
ヤクルト劇的V大引・川端・坂口ベテラン3人衆活躍
https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/201805060000877_m.html
><ヤクルト4-3広島>◇6日◇神宮
>土壇場の連続だった。
>1点をリードされた9回2死、代打の大引の同点ソロ。延長戦に突入し、再び1点をリードされた延長10回2死一、二塁には川端が同点適時打。
>最後は延長11回2死一塁から坂口が右越えにサヨナラの二塁打。ベテラン3人衆の活躍で、劇的な勝利を飾った。
いやもう、すごい試合でした。
9回裏ツーアウトランナー無し。
1点ビハインドでマウンド上は広島の守護神中崎。代打に大引。
「そんなに一発のある打者じゃない…もうほとんどゲームは決まりだな…」
という油断が中崎にあったかどうか。
二球目に投じた甘いスライダーを、ベテラン大引が見逃さずにフルスイング!
「あっ」
という心のダメージが画面越しに伝わって来るように中崎は振り返りもせずガックリ肩を落として、果たして打球は大きな放物線を描き神宮球場の真っ赤に染まるレフトスタンドに吸い込まれた。
「大きく上がった打球、風は強く吹いている、風は強く吹いています!」とは、フジテレビONEのアナウンサーの言葉。
試合は土壇場も土壇場、徳俵いっぱいに追い込まれたところで起死回生の同点ホームラン!
大引も一塁を回ったところで天を掴むようなガッツポーズ!
試合は延長に突入するが、敵もさるもの。なにしろセ・リーグを目下2連覇中、3連覇を目指す覇者広島カープ。
こちらも10回表のツーアウトから菊池の2塁打、バティスタが石山にバットを折られながらもしぶとくセンター前に弾き返し勝ち越し点を挙げる。
再び追い詰められた11回裏、リリーフの今村が坂口、バレンティンに連続のフォアボール(今村はこの日8球を投げてフォアボール2つという高効率フォアボーラー)。
無死1・2塁となって、ヤクルトベンチはなんとここで投手の風張蓮を代打に送る。(ちなみにこの日、広島の先発は九里亜蓮だった)
なんとなく強打者の風貌を持っているものの…
あえなくスリーバント失敗でワンナウト。
まぁしょうがない。
打者でさえ難しい状況でピンチバンターに起用されたむしろ気の毒な場面であった。
続くバッターの西浦はフルカウントから高めのボール球を空振り三振でツーアウト!(力んだかな〜)
いよいよ万事休すか…と思われたところに、先日は広島・今村から危険球を受けて一時抹消されその後調子が上がってこない「天才」川端!
初球を軽く振ると、ボールはふわっとセカンドとショートのあいだに浮かび…
「初球打ち、センター前、詰まっているどうだ、落ちた、落ちた! 追いつくぞ、また追いつくぞ! ヤクルト、今年は、執念が違うッ! チーム一丸、諦めずに戦います! これが今年のヤクルトスワローズ! 執念のセンター前同点タイムリーでした川端慎吾ッ」
とアナウンサーの絶叫とともに、センター前にポトリ。
セカンドランナー坂口が還って、再び同点!
9回と同じく10回もツーアウトから、驚異の粘り腰を見せ、試合は11回へ。
11回表は期待の若手左腕・中尾輝(ひかる)が登板し、ランナーを2塁・1塁に背負うも無失点に抑えた。
11回裏、広島・一岡の前に田代、山田が簡単に凡退してツーアウトに追い込まれるも、19歳の古賀がフォアボールを選びツーアウト一塁という場面。
バッターは坂口。
3ボールから、真ん中付近の甘い球を2球見逃し、フルカウントに。
この「ツーアウトフルカウントで、ランナーが1塁にいる」という状況がくせものなのです。
というのは、この場合、ファーストランナーは投球と同時に走り出す「オートマチックスタート」になるため。
(投球後すぐスタートし、三振だろうがフォアボールだろうがゴロだろうがフライだろうがひたすら先を目指して走り続ける)
あるいは、坂口は最初からこのオートマチックスタートを目指してフルカウントまで待ったのかもしれない。
一撃でランナーをホームに返す確率を高めるために。
そして6球目、緩い変化球を思い切り引っ張った。引っ叩いた。
アナウンサーは思わず「行け!行け!」と叫び、ラインドライブのかかった打球は、追いすがる右翼手から逃げるようにライト線へとスライドしていき、ライト最深部にズドンと落ちる。
ライトの下水流が懸命にバックホームするも、キャッチャー會沢がタッチするころには、一塁ランナー古賀がすでにホームイン!サヨナラ勝ちを決めていた。
坂口はセカンドベースでガッツポーズ、ナインは歓喜の輪を作り、坂口を取り囲んでいた…
https://twitter.com/notikprm7010/status/993113510795096064?s=19
この動画を見てわかる通り、いくらオートマチックスタートとはいえ、古賀がほとんどスチールのごとく、いやスチール以上に投球モーションを盗んだスタートを切っていた。
これで広島神宮3連戦を2勝1敗で勝ち越し!
GW9連戦は3勝6敗と惨憺たる結果に終わったけれど、最後に溜飲を下げる、快裁を叫びたくなる勝利を得た。
執念、男の執念。
大引も一塁を回ったところで天を掴むようなガッツポーズ!
試合は延長に突入するが、敵もさるもの。なにしろセ・リーグを目下2連覇中、3連覇を目指す覇者広島カープ。
こちらも10回表のツーアウトから菊池の2塁打、バティスタが石山にバットを折られながらもしぶとくセンター前に弾き返し勝ち越し点を挙げる。
再び追い詰められた11回裏、リリーフの今村が坂口、バレンティンに連続のフォアボール(今村はこの日8球を投げてフォアボール2つという高効率フォアボーラー)。
無死1・2塁となって、ヤクルトベンチはなんとここで投手の風張蓮を代打に送る。(ちなみにこの日、広島の先発は九里亜蓮だった)
なんとなく強打者の風貌を持っているものの…
あえなくスリーバント失敗でワンナウト。
まぁしょうがない。
打者でさえ難しい状況でピンチバンターに起用されたむしろ気の毒な場面であった。
続くバッターの西浦はフルカウントから高めのボール球を空振り三振でツーアウト!(力んだかな〜)
いよいよ万事休すか…と思われたところに、先日は広島・今村から危険球を受けて一時抹消されその後調子が上がってこない「天才」川端!
初球を軽く振ると、ボールはふわっとセカンドとショートのあいだに浮かび…
「初球打ち、センター前、詰まっているどうだ、落ちた、落ちた! 追いつくぞ、また追いつくぞ! ヤクルト、今年は、執念が違うッ! チーム一丸、諦めずに戦います! これが今年のヤクルトスワローズ! 執念のセンター前同点タイムリーでした川端慎吾ッ」
とアナウンサーの絶叫とともに、センター前にポトリ。
セカンドランナー坂口が還って、再び同点!
9回と同じく10回もツーアウトから、驚異の粘り腰を見せ、試合は11回へ。
11回表は期待の若手左腕・中尾輝(ひかる)が登板し、ランナーを2塁・1塁に背負うも無失点に抑えた。
11回裏、広島・一岡の前に田代、山田が簡単に凡退してツーアウトに追い込まれるも、19歳の古賀がフォアボールを選びツーアウト一塁という場面。
バッターは坂口。
3ボールから、真ん中付近の甘い球を2球見逃し、フルカウントに。
この「ツーアウトフルカウントで、ランナーが1塁にいる」という状況がくせものなのです。
というのは、この場合、ファーストランナーは投球と同時に走り出す「オートマチックスタート」になるため。
(投球後すぐスタートし、三振だろうがフォアボールだろうがゴロだろうがフライだろうがひたすら先を目指して走り続ける)
あるいは、坂口は最初からこのオートマチックスタートを目指してフルカウントまで待ったのかもしれない。
一撃でランナーをホームに返す確率を高めるために。
そして6球目、緩い変化球を思い切り引っ張った。引っ叩いた。
アナウンサーは思わず「行け!行け!」と叫び、ラインドライブのかかった打球は、追いすがる右翼手から逃げるようにライト線へとスライドしていき、ライト最深部にズドンと落ちる。
ライトの下水流が懸命にバックホームするも、キャッチャー會沢がタッチするころには、一塁ランナー古賀がすでにホームイン!サヨナラ勝ちを決めていた。
坂口はセカンドベースでガッツポーズ、ナインは歓喜の輪を作り、坂口を取り囲んでいた…
https://twitter.com/notikprm7010/status/993113510795096064?s=19
この動画を見てわかる通り、いくらオートマチックスタートとはいえ、古賀がほとんどスチールのごとく、いやスチール以上に投球モーションを盗んだスタートを切っていた。
これで広島神宮3連戦を2勝1敗で勝ち越し!
GW9連戦は3勝6敗と惨憺たる結果に終わったけれど、最後に溜飲を下げる、快裁を叫びたくなる勝利を得た。
執念、男の執念。
3時間58分。
それが見られた試合だった。
それが見られた試合だった。