明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

『春ゆきてレトロチカ』感想メモ

実写ミステリアドベンチャーゲーム『春ゆきてレトロチカ』をクリアーしたので感想をメモ。
核心には触れないもののあらすじ程度のネタバレあり。

 

●あらすじ

ミステリ小説家の河々見はるかは、編集者の山瀬明里とともに、四十間永司の実家・四十間家を訪れる。

四十間家には不死の伝説があり、食べると不老になるという果実“トキジクの実”を当主が受け継ぐという習わしがあった。

 

その受け継ぎの儀式を行う桜の木の下に白骨死体が埋まっているというニュースが世間を騒がせ、永司はその白骨死体の正体と、トキジクの実についての調査をはるかに依頼したのだった。

はるかが四十家を訪れた日、殺人事件が発生する――。

 

●ゲーム内容

四十万家に伝わる謎を、過去の書物や大正時代の小説(小説の体をした実体験文)などから読み解き、最後に現代の殺人事件を解決する。

それぞれの事件ではるかが謎解きの探偵役となり、手がかりをもとに犯人に迫る。

ひらめきや推理などシステムはかなり工夫されていてドラマを見るように、小説を読むように楽しめる。

それなりに頭を使わなければならないものの基本的にはコマンド選択なのでクリアー自体はできるようになっているはず。

 

●感想

全体としては楽しかった。ドラマ感覚で楽しめる良作ミステリゲーム

実写のゲームって珍しいから好きだな。

古くは『街 ~運命の交差点~』とか『428』とかのサウンドノベルもあるけど、これは殆どが動画でよりドラマっぽくなった。

ストーリーや映像も全体的にクオリティーが高くて最後まで楽しめたのがよかった。

 

最終的には壮大な謎になるものの、個別の話は1話1~2時間程度のプレイ時間になってて気軽に遊べるのもドラマっぽくて現代的。助かる。

大正レトロなシーンとか、「プレイヤーに真犯人を当てさせる!」という気概のあるゲームに仕上がっているのは好印象。つまりプレイヤーのことを信頼しているというか、1から10まで懇切丁寧に解説するのではないゲームデザインになっていた。

 

こういう謎解きアドベンチャーゲームは「クリアーしてほしいけど全員にとって簡単だったらつまらない」という難しさがどうしても付きまとうと思うけど、(急に脱出ゲームになるところ以外)クリアーまでそう詰まるところなく進行できたのはよかった。

やっぱりエンディングまで行くとゲームには他のメディアにはない満足感が生まれる。

 

気になった点

逆に気になった点やストレスになった点もいろいろ挙げておく。

文章の量はこちらのほうが多くなるだろうけど、それは「全体に文句のほうが多い」ということではなくて、丁寧に説明しようとするとどうしても煩雑な内容になるから仕方ないのであって、全体として楽しめたというのは繰り返しておく(あとミステリだから褒めようたってストーリーやトリックや謎解きを詳細に説明できないのもあるし)。

 

ユーザーインターフェース(UI)やや分かりづらい

ひらめきタイムのUIが独特で、手がかりを当てはめる際にZR(R2)でつかんで動かすというのになかなか慣れなかったり、置けるところの色が変わるという仕様に気づくのにすこし時間がかかった。

 

実写だからこその“不死の実”への違和感

実写なのは本作のユニークなところで際立たせている長所なんだけど、逆にそれが難しいなと思うところもあり、たとえば作品のリアリティーラインとして、“不老”というのは、実写で作品を作ったときに、やっぱり現実にはありえないことだから、ナシだと思う。

始皇帝が水銀を不老の妙薬と思って飲んで水銀中毒で死ぬというのが現実世界のリアリティーだけど、作品では不老はある前提になってて、せめて登場人物が「不老なんてあるわけないだろ!」という態度でいてほしかった。

これがアニメ絵の空想科学アドベンチャーとか、『かまいたちの夜』方式のシルエットであればそこまで違和感はなかったかもしれない。

章クリアー後の評価システムは本当に必要?

各シナリオクリアー後に、プレイヤーにはS~D(?)の評価が下される。アクションゲーム『ベヨネッタ』とかにもあるシステムではあるんだけど、これって個人的には不要だと思う。

Sが取れても別にうれしくないし(一度も間違わなかった謎というのはその程度の難易度の謎ということだ)、かと言って難しい章で何度か間違えてDって言われると腹は立つ。

百歩譲ってアクションゲームならまだ繰り返しプレイをして腕を磨いて、ノーダメージクリアーをするとかひとつのモチベーションになるかもしれないけど、このゲームの場合、要するに犯人とトリックと正しい選択肢を覚えて(あるいはメモって/攻略サイトを見て)、それを選ぶだけになるだろうし。

何より、メインのストーリーの大きな謎を、(プレイヤーが数度間違えたとしても)ストーリー上は無事解決できて「ああよかったよかった」と思っているところに「ところでお前は選択肢○回間違えたから評価Dね。よっ、ダメ探偵!」って冷水ぶっかけられて喜ぶ人は少ないのではないか。誰がどの立場で評価してるのあれ。

SやAをいくつとっても、不可解な謎に引っかかって1~2度「D」と言われてしまったら、やはり後者の嫌な思いのほうが強く印象に残ってしまう。

最終章にもっと爽快感がほしい

クライマックスになる犯人当てが「うわ~~~~コイツが犯人だったのかあ~~~~意外~~~」というのではなく、「うわ~~~こんな秘密があったのかあ~~~超驚きぃ~~~」ということでもなく、割とカッチリしたミステリ論法というか、「この人はこのアリバイがあるからできない」、「この人はこの理由があるからできない」、じゃあ残るのはこの人……? という消去法で選んでいくのが、ミステリ小説としてはあっているのかもしれないけど、ゲームとしてはもうひと声ほしかった。

消去法で絞り込んでいくのであれば、ゲームの進行としては「犯人はこいつだ!」と一発で当てさせるのではなくて、「犯人としてありえないのはこの人だ、理由はこれこれこうだから」という細かい謎の提示と解決を繰り返していくほうが、ストーリーとプレイヤーの感情がシンクロしやすかったのかな。

実写ゲームならではの難しさ

たぶんだけど、作ってる側も「ここもうちょっとわかりやすくするためにこうしたかったなあ」という思いはテストプレイのときとかに出ていたはず。だけど難しいのが、実写の場合は「じゃあシナリオやセリフをいじって撮り直そう!」というのはできない。正確に言うとできないことはないだろうけど費用や時間が膨大にかかるようになっちゃう。

だから、ミステリー系アドベンチャーゲームに重要な「いかにプレイヤーを正答に誘導しつつ、でもちょうどよくわからないくらいの謎感を残すか」という調整が難しかったのではないかな(ほかの『かまいたちの夜』みたいなサウンドノベルとかがすべてうまく行っているとは言わないけど、調整の容易さの問題)。

 

総合

とはいえ繰り返して言うように全体としては楽しめた。「これおもしろい?」って聞かれたら「ちょっと引っかかるところもあるけどおもしろかったよ」と答えるだろうし、ミステリファンとかサスペンスドラマが好きな人とかにもふつうにおすすめできる佳作と思いました。

実写ゲーはたまに出るとうれしい。細く長く続け実写ゲームの火。

世田谷美術館のピーターラビット展へ行った

世田谷美術館 ピーターラビット

世田谷美術館ピーターラビット展へ行った。

www.setagayaartmuseum.or.jp

展示内容は『ピーターラビット』原画や貴重な私家版、初版本、日本にはじめて掲載された明治39年のピーターうさぎ(農業関連の雑誌に翻訳されて掲載された/当然無許可)など。

 

さらにフォトスポットとして⇑の写真なども。

5年前、ベアトリクス・ポターの生誕150周年で類似のピーターラビット展が行われて東京富士美術館へ行ったことを思い出した。

www.fujibi.or.jp

さまざま貴重な原画が展示されていたものの見るのが2回めというのも多く、5年前ほどの衝撃はなかったかな。

 

あと、上の写真にあるピーターのぬいぐるみが不出来だった。

とくにマクレガーさんの人参をかじるピーター。

この元絵のすばらしいところは、いかにもピーターが首を上げながらいかにもニンジンを美味しそうに目を細めるところなのに、その表情がまっっっっっっったく再現されていない。

 

さらに疑問なのは原作からかけ離れた内容にして、とくに原作ファンから非難の声が上がった映画『ピーターラビット』を動画付きで展示していたこと。

あんなもの展示するべきでない。

 

よかったところは、東京富士美術館での展示でもあったかもしれないけど、ピーターラビットのすごろくゲームが展示されていたり、物販では、ピーターラビット×鳥獣戯画のコラボアイテムの少ないながらも販売していたこと。

ピーターラビット鳥獣戯画は動物を擬人化してコミカルに描き、意外なほど動物の骨格やディテールにリアリティがあるという点で共通している。

ベアトリクス・ポターが鳥獣戯画に影響を受けたという証拠はないけど、もし見たらとても喜んだんじゃないかな。

 

ベアトリクス・ポターのおもしろいところというのは、動物をキャラクター化して絵本を底本としてグッズを多く販売し財を得たというところにあるけど、その使い道が湖水地方の美しい風景・故郷を保存することであったり、活動は活発に商業的ながらその用途は資本主義的ではなく自然保護主義にあったところだ。

その動物を描く際もキャラクターとして描くというより描写はリアルで観察の上に成り立っている。

(これは東京富士美術館で見た逸話だと思うけど)子供の頃、コウモリだかなんだか動物の骨格を調べるために死骸を似て標本を作ったという話だ。

「動物かわいい」という気持ちが強いのはあるんだけど、それを猫かわいがりするというよりも、好きすぎて行き過ぎてるレベルに動物好きなところがいいところだ。

かわいげのある絵本を作ったというメルヘン作家的に見られたり、そりゃもう封建的な19世紀のイギリスにおいて女性作家として身を立てて財を成したというところもフィーチャーされがちだけど、ベアトリクス・ポターの本質は“ちょっとどうかしてる人”というか動物好きが昂じて、好きすぎて突き抜けている人というところにおもしろさがある。

 

で、

そういうところを無視して「はいはいウサギかわいいよね、よかったね」という温度感で展示を作ったりすると、本質を掴まない上滑りなものになる。なっていたのではないか。

そう思わせられる不出来なぬいぐるみだった。

おざなりなフォトスポットには、ウサギを見つめるポターのまなざしが活きていないもの。

 

図録(2600円もしたので買わなかった)見本に書いてあった解説で「鳥獣戯画は月(だからうさぎがいる)であり黄泉の国を描いているのかもしれない」という意見はちょっとおもしろい。

さらに牽強付会というかこじつけであるという気がとてもするけど、「これは死んだ幼児を慰めるために作られたもので、だから内容は動物であり滑稽であるのだ。そして死んだ幼児というのは安徳天皇のことだ」という意見もおもしろかった。であれば確かに寺に奉納されているのにも筋が通る。

 

展示はともかく相変わらず物販で1万円くらい買ってしまった。

白眉だったのは先の鳥獣戯画とのコラボアイテムと、日本ならでは感の強い、ピーターラビット型のある“和三盆”。

これは世界的にもレア。

2個買った(1個1000円)。

1箱1000円の和三盆を2個買うのに2600円の図録を買わないのかよ! と自分でも思わないではなかったけど、図録は前の東京富士美術館で買ったんだよな……

で、新規作品もないから(あたりまえ)図録の内容ってそりゃかぶるよな……

いや逆に、だからこそ買って見比べるという楽しみかたもあったな……

(ちょっとだけ改めて前回の図録見てみたらジェレミー・フィッシャーどんがマスに丸呑みされかかってる絵とかポターが羊の品種改良で表彰されていたときのものとかも展示されていたようなので、やはり今回のものより豊富な内容でおもしろかったと思う)

図録通販もあるみたいだからやっぱり買っちゃおうかな……買うか……。

 

あとまあ、けっきょく原画というのは、その後出版されているわけなので、図録を買うならじゃあ絵本買えば? というので事足りるといえば事足りるのだった。

1980円なら買ってたな……

いくらフルカラーとはいえ2600円はちょっとな……

しかしいま思えば買っちゃってもよかったよな……

ピーターのスタンプで「悪」と一文字書かれた全く使い道のないスタンプ(964円)買うくらいなら……

でもかわいいピーターに「悪」って書いてあるだけのスタンプ絶対おもしろいよな……

(「いいね」とか「ありがとう」みたいなスタンプシリーズで「良」と「悪」というパターンもあった)

でも、使い道ないよな……買ったけど……。

それにしても入場料1600円で物販で1万円使っちゃっうんだから、ピーターラビット展は美術館にとってドル箱企画だなあ。

 

また5年後くらいにピーターラビット展あったら行きたい

グランフォンド富山2022に参加した記録

 

グランフォンド富山2022 スタート前

一年に一回くらいカラダをいじめ抜く必要がある。
富山県の海抜ゼロメートルから世界遺産合掌造り集落まで一気に登って計180キロメートルを自転車で駆け抜けるサイクリングイベント“グランフォンド富山2022”に参加した。

ロングコースは2度めの参加。

 

コロナ禍で昨年、一昨年は中止。開催自体3年ぶりとなり、参加者も半分程度に絞られていた。

 

4時に起きて富山駅前のホテルを4時半に出発した。受付開始は朝5時。朝6時に富山競輪場“ドリームスタジアムとやま”をスタート。

朝焼けを拝むのもこの日くらい。

 

同時に参加した友人のT氏は昨年秋に自転車を新調したとのこと。

「おまえの自転車、前からディスクブレーキやったっけ?」

「いや、新車」

「いくらけ」

「……33万円」(限りなく小声で)

「おお」

「いや、これは20%オフでこの値段やったがや。あと俺は“30万円貯まる貯金箱”に10年くらい500円玉貯金をしとった。しかしそれを開けてみたところ20万円ちょっとしか入っていなかったがや」

「それはショックやな」

 

誰に対する言い訳かわからないけれど人は高額な買い物をしたときになにか言い訳じみたことを言いたくなるのだね。

スタートからしばらく、10人程度の班ごとに分かれてスタッフに先導される。

そのスピードが速い。

速すぎる。

時速35kmくらい出ている。

原付きバイクなら速度超過だぞう。

 

新湊あたりまでは必死でついていったものの、そこから庄川へ向かう微妙な上りの直線で無事ちぎられる。

俺も一生懸命力を入れて漕いでいるのだけど、じわじわと離されて時間が経つとそれが大きな距離になる。

いちおう、このイベント前に往復200kmのロングライド(一泊二日)をこなしたり日々チョコチョコと自転車には乗るようにしていたけど、平均時速ということを考慮せず、なるべく長く乗れるような、要するにラクな時速で乗っていたので、“高速度巡航を長時間”という乗り方をしていなかった。

全く効果がないとは言わないものの、やはりそれでは効果的なトレーニングにはならないのだ。

しかし事前の怠惰を呪っても後の祭りである。

レースはもう始まってしまった。

スタートから約40キロのこの区間がもっとも辛かった。

そもそも時間が朝6時~8時である。寝ている。いつもなら。

カラダの方が「えっえっどうしたんですか寝ている時間に。なぜこんな運動をしているんですか。えっえっ」と異議を唱えてくる。

本当はこの時間にあわせた早朝トレーニングを積むべきなのだろうけど日々の労務はそれを許さない。

普段の自転車が「ふふんふ~ん」なら35km巡航は「うおおおおおおおおおおおおおおお!」くらいの気合いで漕がなければいけない。

ほかのマシンと俺のクロモリ・フレームの性能差を思う。

10年以上前に買った、ラレーのカールトンE。

決して(スポーツ自転車の中では)高額な自転車ではない。

だけど、俺にはこれしかないんだ、だからこれがいちばんいい自転車なんだ。

 

グランフォンド富山 庄川エイド

なんとか庄川エイドに到着する。

バナナとパンとますの寿司のおにぎりとドリンクをもらう。

ここで食うバナナが世の中でいちばんうまい食べ物かもしれない。

最初のエイドに到着しただけでひとヤマ越えた感がある。

しかしこの後物理的な一山(どころじゃない)を超えなければならない。

 

庄川から城端へ向かい、五箇山へ。

城端トンネル手前は坂道をひたすら登る。

ここは事前に練習済み。上り坂はおよそ4kmに渡るけど「まあ30分登れば(我慢すれば)着くな!」と理解できていたのはよかった。

しかし練習時と違うのは、ここまですでに50kmほど漕いで、足をそれなりに使ってしまっていること。シンプルにしんどい。

このあとトンネルからしばらくラクな道になるのは承知だけどトンネル前の駐車場で大の字になって5分休憩した。腰が痛みだす。腰のストレッチもする。

 

五箇山相倉集落のエイドでは羽馬製菓のあんぱん(あんどーなつ)がもらえる……加と思いきやおにぎりになっていた。すこし残念。

このあと利賀エイドへ。

またも坂。

坂というか山。

山から山へ自転車を漕いでいく。

産業革命が日本に訪れる前、加賀藩だったころの生活に思いを馳せる。

この山奥の村に住む人達は歩いてこの山を登ったり降りたりしていたに違いない。

それは一日仕事だったはずだ。

だから舗装された道を自転車で走っている俺などラクなものだ。

 

都合10時間以上、自転車に乗り続けるイベントだけど、なるべく何も考えないようにしているので、時間が経つのが早い。何かを考えているときは、自分を励ましたり説得したりしている。

「うんざりなんてしてて当たり前 絶望なんてしてて当たり前」

長い山道を登攀するときはハイロウズの名曲『一人で大人 一人で子供』のフレーズがリフレインする。

なぜ……なぜ俺は金を払ってまでこんな辛い思いを……。

 

山を越えて利賀エイドでは弁当が出た。

五箇山豆腐、山菜ごはん、そしてエビチリ。

エビチリ……エビチリかあ~~~……。

 

坂の上の雲に追いつくくらいの山道を登り果てて吐きそうになりながらたどり着いた先に出されるエビチリ。

ここに来て中華はきつい。

俺はよく覚えていないけど前回までは利賀そばが供されていたはずの利賀エイドで、参加者の期待を裏切るエビチリ。

ソバをツルツルッと行きたいねえ! と考えているところに投げ込まれるエビチリ。

この点についてはほかの参加者からも非難轟々の様相であった。

いやエビチリに罪はない。

こっちが勝手にソバを期待していただけのこと。

のどにつっかえながら残さず食べた。

 

利賀から八尾方面へ。

地味にこの区間が上り坂と下りを繰り返すアップダウンになっているかつ、下り坂の路面が信じられないほど雑な舗装で自転車にダメージが残りそうなほどの振動が襲う。

冬季閉鎖になるような細道なので舗装が行き届かないのだね)

 

辛い上り坂では何も考えずにペダルを回すマシーンになる。

退屈なので頭の中で音楽を鳴らす。

「ドブネズミみたいに美しくなりたい 写真には映らない美しさがあるから」

長ズボンのジャージを持ってきてしまったので裾をめくりあげて汗だくで息を切らせて見目麗しくない状態で走っている自分はドブネズミのようにみすぼらしく美しかったであろう。きっと。

上り坂で追い抜かれるとき、追い抜いていく自転車のフレームが太いと「どうせそのなかにバッテリーとモーターが入っているんだろう!」という汚い心になる。

そうしなければ俺の精神が保てない。

 

交差点で「時間がないのでショートカットコースに進んでください」と誘導されそのようにする。

ここまで早くたどり着いていれば、迂回するように山道をまた登らされるところだった。

「悔しいっ……(ビクンビクン」という気持ちは一切わかず、「やったあ!!!」と強く思う。

もっとショートカットしてほしい。どんどんしよう。

ショートカット、それは、私の好きな言葉です。

(先に行っていたT氏は山道を行ったそうな。ショートカットを選択することもできたけどせっかくだからと山道を行って後悔していた)

 

八尾で食べたソーメンは最後の一個だった。ラッキー。

午後になって元気が出てきた。

ここからはラクなもので、下りの道と平坦な海沿いのルートだ。

 

最後のエイドでは「ああもうあと1時間くらいで終わってしまうのか」とすこし残念な気持ちになった。

なんだかもっと、ずっと走り続けていたいような……。

(しかしカラダの方がそれを許さない)

 

ゴールしたときは16時半くらいだった。

このコースの罠があるところは、前半にきつい上り坂や山越えが連続していて、後半40%ほどはラクな下り坂と平坦なルートになるから、終わってみたら「なんだか意外と行けたな! 楽しかったな!!」と前半の苦しさをすっかり忘れてしまうところだ。

来年参加するかどうかは決めていない。

 

苦しさと楽しさが同居するイベントではある。

人生と同じだ。なんていうと大げさだけど。

何も考えずにただただペダルを回すあの苦しくて白い心境。

このときを思えば日々のささいな苦しさは乗り越えられる……乗り越えやすくなる効能はある。

1年に1度の非日常を味わえるイベントだ。

東京駅から自宅アパートまで自転車に乗って帰る。えらく短く感じた。

 

2022年3月2日~3日 ヤクルトー日ハムOP戦感想 新庄マジックをいち早く体験

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2022年3月2日オープン戦結果

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2022年3月3日オープン戦結果

ヤフースポーツナビから引用

 

昨年日本一の我らが東京ヤクルトスワローズなのですが、オープン戦はここまで4試合で1勝2敗1分け。とても順調とは言いがたい展開。

高津監督も「このままでは勝てない、開幕したら大変なことになる」と危機感を隠さない。

 

2日、3日の札幌ドームでの日ハム戦は、BIG BOSSこと新庄監督の采配をいろいろ目の当たりにする結果に。

2日はこちらは8安打するも走塁死、盗塁死でチャンスを潰すと逆に守備でエラーが出たあとタイムリポテンヒットの1失点で敗戦。

3日は初回の押し出しの1点のみで、途中石川が万波にソロホームランを浴び同点引き分け。

 

ヤクルトは情けない。

3日は引き分けたとは言え、得点は押し出しの1点だけで、それも18歳のピッチャー根本と、育成ルーキーの速水のバタバタっぷりでもらっただけの点。

打線が冷え切っているのはまだ3月だからと信じたい。去年の疲れがぬけきっていないのかなあ。村上も大振りでボールが前に飛んでいかない。まあまだ3月だからと信じたい。

 

両試合ともとくに感じたのは日ハムの外野守備意識の高さ。1球ごとに守備位置が変わるシフトや、2日のライトフライタッチアップから中継がうまく3塁タッチアウトといったプレー、さらに3アウト目が外野フライでイニングが終わると、外野手は必ずと言っていいほどバックホームの練習をするという変わった取り組みも。

もともとセンター五十幡の守備範囲の広さや外野守備を2021年の交流戦でさんざん味わったヤクルトだったけど、この2試合はその進化系を見せられた気持ち。

チェンジ時のバックホームは半分パフォーマンスだとしても送球はいずれも新庄監督がこだわる「低い送球」で、外野守備の名手として名を馳せた新庄が秋キャンプのときから選手に伝えていたた意識付けが、試合中も徹底されているのが嫌でも見て取れる(ランナーに対しては抑止力にもなるだろうなあ)。

 

まだオープン戦だからというのもあるだろうけど、試合中にはいわゆる「本職」ではない守備位置にもバンバンつかせる。選手名鑑と見比べながら試合を観ていたけど、「この選手どこだよ!」とペラペラめくる手が忙しかった。日ハムファンも展開の予測がつかなくて刺激的なんじゃないかな。

極めつけは3日の試合の最後のバッター。2ストライクになってから代打を出すという常識はずれの采配で、変えられた郡はやや憮然とした表情でベンチに戻っていったみたいだけど、新庄采配、とにかく予測がつかない(自軍の選手すら)。

 

GAORAの「イッツゴーンヌ」実況も合わせてあれに一年付き合わされるパ・リーグファンが若干気の毒になるような“くせ”の強い2試合だった。

よそから見るにはおもしろい。

日ハム、新庄マジックがいい方に転べば2022年パ・リーグの台風の目になるかも。

IMAX上映『ザ・ビートルズ Get Back: ルーフトップ・コンサート』観てきた

『ザ・ビートルズ Get Back: ルーフトップ・コンサート』

ザ・ビートルズ Get Back: ルーフトップ・コンサート』

www.youtube.com

 

ザ・ビートルズの伝説のラスト・ライブ・パフォーマンス “ルーフトップ・コンサート”が、5日間限定でIMAX®の巨大スクリーン&高音質サウンドで甦る。1969年1⽉30 ⽇、“Get Back(復活)”を掲げて集まった4人が、名盤「レット・イット・ビー」に収録される名曲の数々を、ロンドンにあるビルの屋上にてサプライズで披露した。この奇跡のライブが、巨匠ピーター・ジャクソン監督によって、時空を超えた<体験型ライブ・ビューイング・ショー>として幕を開ける。

www.universal-music.co.jp

 

ビートルズの“最後のコンサート”となったルーフトップ・コンサート。

その映画が限定公開となっていたのを観てきた。

 

世界中から熱狂的な人気を集めたビートルズが、映画の撮影を兼ねて屋上でコンサートを開催。街ゆく人々も次第にビートルズの演奏であると気づき足を止め、撮影班はロンドンの人々にも短くインタビューをしながら撮影する。

 

IMAXシアターの音圧、音響が最高で、21世紀にこの最高音質でビートルズの演奏を聴くことができるというのが稀有な体験。

コンサート映像もめちゃくちゃかっこいい。

それぞれの妻や彼女の上着(毛皮)を着て「寒くて手が動かないよ」とか言いながら弾く様。

 

ビートルズの魅力というのは市場もっとも人気があったらロックバンドでありながら肩の力が抜けているというか自然体であり続けたところではなかろうか。

 

映画はその演奏シーンが中軸になるものの、おもしろいのは騒音を撒き散らすとして苦情を受けたハタチそこそこの若い警官がやってきて「続けるなら逮捕しなければいけない」と言ったり、通りを歩く住人に聞いて「ビートルズ? 最高ね!」と興奮ぎみに答えていたり、逆に「寝ていたところを起こされて最悪よ!」と批判していたり、賛否両論を捉えているところ。

 

またロンドンだけに人が着てるスーツが全員似合っていて、出演者の衣装(笑)を観ているだけでも当時のロンドン風俗が垣間見えるようで、イギリスかぶれの俺のようなものにはとても興味深く観られた(ルーフトップ・コンサートの舞台となったビートルズの会社、アップル・コアは“背広”のサヴィル・ロウにあったそうな/キングスマンのご近所さん!)。

中でもハットをかぶっている60過ぎくらいのおじいちゃんが、顔には深いシワが刻まれていて、ハットとコートが似合ってるんだ

 

「彼らは独立独歩で、彼らのやり方でやっている。彼らはつまり、愛すべき人々だと考えている。いいと思うよ」

 

と答えていたシーン。見た目が(頑固な?)おじいさんに見えるから、ひょっとすると撮影班は批判的な意見を撮ろうとしてインタビューしたのかもしれない。

 

――娘の結婚相手としては?

 

という意地悪な質問にその意図がちょっと見えている。

それに答えておじいちゃんが

 

「かまわんよ。金持ちだからね」

 

って答えたシーンがマジで最高だった。

単なる金持ちってレベルじゃねーぞ

これもイギリスンジョークというか。

 

若い警官が「演奏を止めてくださいよ、逮捕したくない」って頼んで、「すぐ終わるすぐ終わる」って時間を稼がれてどうしようもなく右往左往するところとか、屋根の上から観ている観客が(どうやって登ったんだ)、「ロックンロール!」って叫んだのに対してジョン・レノンが「You too.」って返すところとか、とにかくもう、ビートルズとは1バンドにとどまらずその時代に表出したひとつの現象であったというところが表現されていてとてもよかった。

 

単なるバンドのコンサートPVにとどめないで街の声を多く入れたり、警察や苦情に来る近所のビルの人もとらえてドキュメンタリーに仕立てているのがまさにそういうことで、ビートルズというバンド、ゲット・バックという曲のみでなく、ビートルズという現象を映したかったのではないかなと思う。

 

最高だった。

個人的2022年ベスト・オブ・ザ・ムービー(気が早い)。

IMAXでなくても、爆音上映とかでまた観たいな~。

映画『鹿の王』感想

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鹿の王観てきた。

あらすじ
10年前に大国に攻め込まれた小国。
主人公のヴァンは大国を敵に回して退かぬ勇猛な戦士であったが、囚われて岩塩坑の奴隷となっていた。
岩塩坑を狼の群れが襲う。
狼は《黒狼病》なる伝染病の媒介動物で、狼に噛まれた監視員たちは全滅。
ヴァンは同じく狼に襲われていた赤子ユナとともに逃亡の旅を始める…。

感想
いいところもあり、悪いところもあり。

メチャクチャおもしろい!必見!というテンションではないものの全体としては高いクオリティーに落ち着いていて、観て損はしない出来と思う。

描くのが難しいと言われる馬の動きや、架空の動物《ピュイカ》(大きな鹿)の動きも不自然ではない。
監督はなんでも『もののけ姫』で作画監督を務めていた人ということで、全体的な作画は安定してきれい。
戦闘シーンもありけっこう動く。
レイアウトも凝ってて、ただの遠景の場面でもパン振りが多くて見る目を飽きさせない。


悪い意味で目についた点としては、アレ原作からの改変なのかなあ、なんかすげー高い竹馬でで攻撃してくる奴っていたっけ?よしんばいたとしても、そこは改変してなしで良かった感。
あと狼の変なオーラとか、超常的な能力を持つかのような演出。
原作を読んだのが一年以上前でたしかではないけど、全体としては「近世程度の架空の文明で、架空の国の陰謀がありつつ凶悪な伝染病を一つ大きなアイテムとしてストーリーが転がり、その対策と治療に奮闘するイシトも見どころ」的な感じだった気がする。
世界と自己の関係性みたいなところもテーマではあるけど、それが映画ではうまく消化しきれてなくて宗教っぽくなってるというか浮いたシーンになってしまってる。

架空の近世文明の描き方はいいと思いました。ピュイカの乳もうまそう。

おそらくこれは想像だけど、映画の制作が始まってあるいは始まる頃にコロナが蔓延して、伝染病を扱うことに必要以上にセンシティブになって、気を使いすぎた。
「コロナ(的な病気)を映画に使ってエンタメとして弄ぼうだなんて、不謹慎だ」という批判を恐れたのではないかしら。
けどそうじゃなくて、逆に、現実世界がこうなってしまったからこそ、踏み込んで、伝染病は怖いんだ、黒狼病の治療法はないんだ、まかり間違えると国が滅ぶんだ、全員死ぬんだ…と、言わないと、この現実世界のなかでいま見ると、何しろヒトからヒトへの感染が描写されてないので、「いや黒狼病全然大したことなくない?要するに狼に噛まれなきゃいい狂犬病みたいなもんだろ」って思っちゃう。
とはいえそのへんは半年とか1ヶ月で現実世界の風潮が激変してしまうので、制作側にもいかんともし難いところだったであろうな。


監督の出自がジブリにあるというのもあり?ジブリ感があるけど、そのジブリ感が感で止まってしまっていて、
なにかに振り切れるということがなくて、エンタメなのか剣戟アクションなのか国と国の争いなのか壮大なテーマ性なのか突き破るキリがなくて
アニメという枠、ジブリっぽい作品という枠の中で縮小再生産になってしまってやしないか

端的に言うと「これジブリが作ったら、宮崎駿が作ったら、(原作はメチャクチャ改変されたかもしれないが)もっとおもしろくなったろうな〜」ということは思ってしまう。

とはいえ分厚い上下巻の小説を2時間弱によくまとめている。佳作。

でも、「よくまとまってる」というのは、創作物にとって、本当に褒め言葉だろうか。

映画『キングスマン ファースト・エージェント』観た感想 超面白かった 今年1番だね!(1月10日)

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キングスマン ファースト・エージェント』公式サイト

映画『キングスマン ファースト・エージェント』を観てきた。

2021年末に公開された、スパイ映画『キングスマン』シリーズの第3作で、イギリスの秘密(スパイ)組織“キングスマン”がいかにして生まれたのか、その経緯が描かれる。

 

さて、それが……めっちゃおもしろかった!

 

いや~、おもしろかった!

今年観た中の映画で一番だよ!

……まあ、いまは1月10日だし、2022年に観た映画の1本目なんだけどこれが。

 

前作、前前作は現代を舞台にして、ワクワクスパイグッズ&イングリッシュスーツカッコエエ&ぶっとんだ映像でブラックユーモア大爆発という感じで、どちらかというとシリアスではなく笑える作りになっていた。けど、本作は第1次世界大戦をおもに扱っていて、近現代の“時代劇”になっているということもあってか、全編シリアス寄りの雰囲気。

 

もともとイギリスン イングリッシュスーツとかイギリス文化かぶれにとってはたまらない映画なんだけど、舞台が100年(強)前に移ったことでそれがよりダイレクトに出ている。

メイドさんもいるし。

完全フィクションだった前2作とは違い、史実にも基づいた歴史エンターテインメントになって目新しさを生んでいる。

現代イギリスを舞台にする以上(アメリカと違って直接戦争はしていないから)銃を使ったドンパチをやるにはどうしてもフィクションっぽく仕上げざるを得ないのだろうけど、WW1をテーマにすることである意味その枷を外すことができたのではないかと。

1902年のボーア戦争(たぶん)で母親を失うところから始まり、WW1への志願、この世の地獄が現れた塹壕戦、そして……という、これまでシリーズにもうひとつ物足りなかった“重厚感”というものを手に入れている(もちろんそれがないポップなところもスパイ娯楽映画として長所ではあったのだけど)。

戦線での激しい戦闘描写は重苦しい雰囲気でほとんど映像の世紀

 

そんなわけでシリアスぶっこいてる前半があるために、全体が“スパイ活劇!”というわけではなくなったけど、それでもオモシロスパイ映画であることは間違いなくて、アメリカまでメイドや使用人たち“階下の住人”による情報網が伸びるところとか(ここめっちゃ好き!)、海を越える伝書鳩とかスパイ映画らしいワクワク感は健在。

オーバーテクノロジー・ハチャメチャ・スパイグッズは影を潜めたけど、諜報組織としての描かれ方はむしろリアリティーを増した。

前半においては、シンプルにシリアスな戦争映画としても成立している。

これは意外な驚きというか、3作目だしマンネリを避けたという理由もあるんだろうけど、いい意味で裏切られた形でとてもよかった。

(マンガで言うと『修羅の門』の合間に『修羅の刻』が挟まるような、「おお・・・そう来たか・・・」ヴァッ ニィ という感じ。どういう感じだ)

 

後半は、あからさまなクリフハンガー(ザ・クリフハンガー)とかケレン味がキツめのところもあるんだけど、まあ、それはもともとこのシリーズの味だからな。

重厚感あふれる映画前半と、シリーズを踏襲したような派手なアクションが楽しめる後半ではやや食い合わせが悪いというか雰囲気が異なっていてアンバランスの感がないではないけど、個人的にはこれはこれでヨシ!

あんま暗いばっかでもね。

 

前半はヒストリー・フィクションもありつつWW1欧州戦線の戦争映画としてたっぷりと楽しめて、後半はこれまでと変わらない激しいアクションの『キングスマン』が楽しめる(かっこいいスーツ要素はもちろんたっぷり!)という感じでとても満足でした。

 

それにしてはしかし、興業側はいまいちヒットしないと踏んだのか、公式サイトに金が掛かってないぞ。

ああ、まあ、なんですな、1900年代初頭の欧州史というのは欧米ではともかく確かに日本では人気のある時代ではないですからな。WW1はやはり日本人にとってはどこか他人ごとだ。

俺は好きなんだけどね……メイドさんいるし……。

 

なるべくネタバレしないようにしようと思って書いたらとめどない内容になっちゃったな。

覚えていることを箇条書きで

  • サヴィル・ロウ11番地……
  • やっぱり外人はスーツが似合うなあ
  • 公爵の屋敷で『ダウントン・アビー』かなって脳が一瞬混乱する
  • ベイツさんどこ?(いない)
  • モールズリーさんどこ?(いない)
  • (どうでもいいけどダウントン・アビーの主人公、ロバート伯爵はこのキングスマンのオックスフォード公爵に比べると爵位は低いはずだけどお屋敷は伯爵のダウントン・アビーのほうがずいぶん立派だなあ)
  • ポリのコレだとは思うけど公爵家に黒人の執事? てのはありえるのかなあ? でも執事でもないのかな? 運転手? 運転してたような? してなかったっけ。
  • まあスパイ映画ですから多少の時代考証には目を瞑ろう(えらそう)
  • いやまあ戦合時代の信長の配下・弥助のことを思えば黒人の執事くらいいてもおかしくないのかもしれない。しらん。
  • ポリのコレだとは思うけど、危ないところで女中頭(乳母?)にすんでのところで助けられて「男はだらしないわねえ」と言わせるは余分じゃろうな。アクションだけで十分なはず。「これ男女を逆にしたら炎上するんじゃね」っていう表現はやっぱりトゥーマッチなのではなかろうか。まあいいけど。
  • ラスプーチンつよい
  • イギリス国王・ドイツ皇帝・ロシア皇帝がイトコ同士とかどうなってんねんヨーロッパ
  • そりゃ日本の政治家も「複雑怪奇」って言うわ
  • ヤギつよい
  • スタッフロールのCパート燃える
  • どうでもいいけど映画を出たあとにズボンのボタンが弾け飛んだ

前2作も改めて観たくなったな! 3作まとめたトリロジーBlu-ray BOXとかでたら買っちゃうかもしれない。