明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

一般(略)長文、その後編。

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ハードが売れないとソフトを出してもらえない、だからハードは赤字でも普及させて、ソフトのアガリで利益を出す。
ってのがハードメーカーのやり方で、それはもちろん辛い部分があって、トップシェアをとらないことには
利益が出づらい……というかもう、ほとんど出ない。らしい。ゲームのハード事業というのは。
その分トップシェアが取れたときにはウハウハらしいけど。
そりゃそうかも。
自分とこの製品売らなくても利益だけ出るんだから。

でもうまくいかないと悲惨。
だからセガはハード事業から撤退しちゃった……。
任天堂もしばらく据え置きではトップシェアを取ってないけど、携帯機の方ではほとんど独占状態だったし
ポケモン』あるし、GCでも自社ソフトはけっこう売れたりして、
ソフトメーカーとしての任天堂はどの会社より売り上げも大きかったりするしね。国内では。
あと円高とかで為替利益?が出たりもする。ニンテンドウ・オブ・アメリカはマリナーズのオーナー企業
だけどあれは利益でてんのかな……?

夕刊フジの記事で初めて知った…というか気づいたのは、
「重いと輸送コストがかかる」ってことだった。
「一台につき一万円」は、ためにするどんぶり勘定かもしれないけど、「1000台で7㌧」と言われると
あー…それぐらいするかも。と思っちゃう。
「ハードがデカイ、重い」ってのは今までは「日本の住宅事情に合わない」ぐらいのデメリットしかない
かと思ってたけど、なるほど輸送費は言われてみれば……、と思った。

ダイヤモンドの記事は……なんつうか、徹底的に「ゲーム事業」として、ビジネスとしてPS3を見てる感じ。
まあ当たり前なんだろうけどさ。
ただまあ、ビジネス誌だからかところどころピントのずれた内容もあったり。
それが意図的なものかどうかはわからんけど。

要点⑧の「世界ではPSP」てのも……ソニーは「生産出荷」っていう、
工場を出た段階の数字だけ発表するから……正確なところはわからない。
「出荷」……問屋に卸した台数。DSの数字はこれ。
「生産出荷」……工場から倉庫に動かした台数。PSPのはこれ。
簡単に言えば水増し発表。


要点⑨のところでは「DSが保守的なゲーム機」と紹介されてる。
携帯ゲーム機の流れでは、むしろ革新的なハードなんだけど、DSは。
上下二画面、簡単操作のタッチペン、DSLiteという上位機種の発売……。
すべて(それまで携帯機シェアを独占してきた)任天堂が打ち出した新機軸のゲーム機で、発表、発売当時は
ゲーマー層は「革新的過ぎてちょっと……」てな声まで出てた。
むしろ「携帯機でもポリゴン、高性能、多機能化」という、据え置き機と同じ流れの進化をさせたPSPの方が保守的な進化とも言えた。
PSPにあるネットブラウジングや動画、音楽の再生機能は無いけど、別売りの機器でDSでも出来るしね。

要点⑮の、紙面に大きく書いてもある
「FFはXboxに流れた」ってのは大いに誤解を招く文章で、360で発売される『FF』は、
オンラインゲームの『FF11』で、Xbox360どころか、ウィンドウズXP版もとっくの昔に発売されてる。
ナンバリングされてるとは言え「キラータイトルとしてのFF」とはいい難い。
(だいたいそれで言えばゲームキューブでだって『FFクリスタルクロニクル』というタイトルだって出たんだ)
Wiiにも『ドラゴンクエストソード』っていう『DQ』タイトルだって出るんだが。
しかもE3で正統続編の『FF13』がPS3で作られてるというか、映像出てたじゃん。
TGSでもね。
そのへんのこと無視すんなよ。

あと紙面3枚目のグラフに付けられた「ゲーム市場はすでに下り坂に入った」……って、
そんなもんここ数年ずっと急激な右肩下がりでジリ貧やったことなんて、今更言うほどのことでもないくらい常識で、
で、まだその状況が続いてるんならまだしも、DSの馬鹿売れで去年以降大分回復しとるんじゃーぼ
げぇー。

国内海外ハードソフト全部ひっくるめたいわゆる「ゲーム市場規模」は2001年の
1兆4574億5800万円から数年間下がり続けて、2004年には9091億1400万円にまで縮小。
しかし2005年には、特にハードウェアでは倍近い伸びを見せ、1兆3598億4900万円にまで
回復しとるんじゃー……って、今『2006 CESA ゲーム白書』見ながら書いたけどスゴイなこれ。
特に海外出荷額が前年比170㌫って……。
PSPもDSも売れてるってことだろうか。

ええとまあ、「ゲーム市場は下り坂に入った」てのはおととしまでの状況で、去年はむしろ
海外を中心に確変に入ってるかのような盛り上がりで、
国内でもソフトもハードも前年対比で100%を越える伸びを見せてて、
国内で「DSが手に入らん!」なーんて叫ばれてたのが昨年末~今年前半だから、
2006年はもっと回復してるんじゃない?

でもDSの任天堂のソフト以外売れてないしな……。


あと細かいところでは「E3で任天堂の岩田社長はWiiのコントローラを指揮棒のように振り…」
と書かれてるのは間違いで、あれは宮本茂さん。肩書きは開発本部長だったかな?
まぁー自分でもちょっと引くような細かいことですよ。





感想としては、特にダイヤモンドの方。
ものすごいシビアな目で「ゲーム」を「ゲームビジネス」として見てはいるんだけど、
反面、ゲーム業界の問題点や、光明が見えてるようで見えてない部分があったり。
「クタラギやばいんじゃないの?」って言いたいがための記事のように感じなくも無い。

外見だけを見て内実を見てないというか……。
間違いはないけど、本当もないというか……。
知ってるようで知ってないというか……。
資料だけを見てて、数字に表れない他の要素が見えてないというか……。

大筋では間違いはないんだけど、なんか違うような気がするというか……。

まあそれでも「PS3事業の黒字or赤字予測」なんて試算はビジネス誌的な見方で興味深いし、
ビジネス誌でしか出来ないことだろうと思う。


言ってることは正しいんだけどさ、記事に正確さを欠いたり恣意的なものが見えたり、
そこに(ゲーム、ゲーム業界に対する)愛はあるのか?
って聞かれるとそりゃ、ないだろうなあ。

この人たちにとっちゃあ、ゲーム業界だろうがなんだろうが鉄鋼業界とか製紙業界とか自動車業界と
同じようなもので、そこに愛が無くてもなーんの問題も悪気も無くて、
その辺がなんか釈然としない読後感を作ってるんだろうね。

いや、ビジネス誌なんだからいいんだけどさ。
愛なんか無くったって。
必要なのは冷静な観察と判断で。
いくらの金がその業界で動いてるのかっていうことさえ分かれば、ビジネス誌的な役割は果たせるし、
それがビジネス誌の存在意義だっていうのはわかる。
それは雑誌がそういう人たちに向けられた雑誌で、いいんだよ、わかるんだよ!それは。

わかるんだけども……。
その冷たい視線がちょっとムカつく。というかなんというか。




あー、こんな時間までかかって俺は……。
明日(今日)は神奈川県立公文書館に行かないといけん。
寝ないといけない。
でも寝たら起きる自信が無い。


あぁまた最近の日記が濃いよ……。
駄目だ駄目だ……。
どんどん引かれちゃうよ……。

明日(今日?)こそは、軽いノリのくその役にも立たないような面白い話が出来たらいいなと思う。