腹立たしいことが多すぎる
画像は神宮球場で発見した蟻。
ボールを防ぐネットをたどって歩いていた。
常に縦か横か直角に曲がって歩いていた。
どこへ行っても四ツ辻へ出るという状況が続いていた。
彼の人生はとにかくが選択の連続なのだった。
縦に行ったり横に行ったり登ったり下りたり右に行ったり左に行ったり、
わかりやすいようで迷っているようで着実に進んでいるようで同じところを回っているようで、
なんだか自分の人生を見ているような儚い気持ちになってしまった。
じつは見ててちょっと涙ぐんでしまった。
なんにでもすぐ感情移入してしまうのは私の弱点ですね。
☆大学の野球をね。
見に行ったんすよ。
東都リーグで優勝……しそうだということらしいから。
しかしふたを開けてみると常に相手に得点を先行される試合展開で、
途中４番のタイムリーで追いついた当たりは盛り上がってよかったんだけれども、
同点になったその後はなかなか得点できずにランナーが３塁まで行っても、
もう一本ヒットがでないという煮え切らない展開で延長戦までもつれ込み、
ランナーが本塁を脅かしたり逆に脅かされたりハラハラするというか疲れるというか、
そのような展開で回を重ねていったんだけれども、
結局は１２回の裏２アウトでサヨナラヒットを打たれて負けるという、
なんとも「長い前フリだなぁ」と思わせるような試合運びで閉口した。
☆家庭教師の話。
漢字を教えている話。
「先生、これなんて読むんだっけ？」
「『飾る』……ほら、派手にする、っていうような感じ」
「……カラフル？」
……たしかに送り仮名もあっている。
しかしあまりにもカタカナ。
☆マクドナルドの話。
先輩店員が新入りバイトに接客を教えてた。
「レジで気をつけてほしいのは、『一万円から入ります』っていう時の『から』は要らないからね」
「ハイ」
「ファミレス敬語じゃなくて、正しい日本語使ってくれればいいから」
「ハイ」
「うん、言葉遣いのほうで気になったのはそれぐらいかな」
……「のほうで」は正しい日本語なのか。「言葉遣いで」でいいやろ。
あとマックの100円コーヒーはあまりにもおいしくなくて腹立たしいというか、
むしろなんだか物悲しい気持ちになってくる。
☆プロ野球の話。
スワローズが負けすぎている。
中日のルーキーアサオに負けた。
古田がちょっと取りたがった中村紀に本塁打打たれた。
真中がまた代打成功したのはちょっとだけ喜ばしい。
巨人が勝つのはどうしても腹立たしい。
なんぞあの打線。
小笠原と谷と小坂とイ・スンヨプと……
どこのリーグオールスターですか……。
誰か一人くれませんか……。
僕の右手を知りませんか……。
行方不明になりました……。
☆報道ステーションの話。
いや別に話すほどのこともないんやけど。
なんかすっかり古館さんがニュース報道になじんどるなあと思った。
でも古館さんはやっぱり「10秒で100字喋る」プロレス実況でこそ輝く男だと俺は信じとるよ。
他のスポーツだとちょっと鬱陶しいけどプロレスだとちょうどいい。
あのうるさいバタ臭い喋りとリング上のうそ臭い闘いと照れくさい展開と、
何より両者に共通の「熱さ」がたまらなく相性がいいと思うんですよね。
いつかリングサイドに復帰してほしい。
報道ステーション終わったらでもいいから。
